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腸内環境学のすすめのすすめ

2008年04月27日 18時29分17秒 | Weblog
腸内細菌が人の健康を保つために重要な役割を担っていること周知の事実です。腸内細菌にはビフィズス菌や乳酸菌などのいわゆる善玉菌と、クロストリジューム菌や大腸菌などの悪玉菌が存在すること、腸内を善玉菌優勢に保ち、腸内腐敗を防いで有害物質、発がん性物質の吸収を防ぐことによって、健康を守る働きをしているという知識は、今や健康に関心を持っている人々の間では常識と言ってよいと思います。

しかし、今年4月に出版されたべん野先生の新著「腸内環境学のすすめ(岩波書店)」を読みますと、この常識が覆されそうです。先生によると腸内細菌学は培養可能な細菌を同定することによって発達してきましたが、腸内に棲む細菌のなかで培養可能な細菌はごく一部でしかなく、実際はその数万倍もの培養不可能な細菌が棲んでおり、PCR法など遺伝子解析による最近の同定技術の進歩によって、培養不可能な細菌も同定できるようになった。その結果、人の健康にかかわる腸内細菌の役割も、従来考えられていた常識では捉えられない。腸内常在菌の数が飛躍的に増大したことによって、従来の腸内細菌学の考え方から腸内環境学という捉え方が必要になったと述べています。

高度な内容を含んでいますので一般の人には理解し難いところもありますが、ぜひ一読をお勧めします。

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