日本農芸化学会2012年度大会を聴講して

日本農芸化学会２０１２年度大会が、京都女子大学で３月２２日～２５日の４日間開催されました。
会場が関西ということもあって久しぶりに、１日（３月２３日）だけ一般講演を聴講しました。
会場が広くいくつもの会場に分かれて講演が行われていましたので、興味のある講演も割愛せざるを得ませんでしたが、私が聴講しました講演の演題と講演者は次の通りです。

○ビフィズス菌含有乳酸菌飲料摂取による成人女性に対する肌状態改善作用および整腸作用
　米澤寿美子（森永乳業、和医大）
○抗老化乳酸菌の探索とその機能性に関する研究
　原田額郎（九大院、日ハム）
○大豆イソフラボンの美白効果
　上野省一（ノエビア）
○高コレステロール食摂取ラットにおける肝脂質代謝に及ぼす乳酸発酵豆乳の影響
　小林麻貴（武庫川女子大、マルサンアイ）
○発酵乳の嗜好性に与える乳酸菌、酵母の役割
　川口恭輔（カルピス、味の素）
○Lactococcus lactis JCM5805(プラズマ乳酸菌）のヒトpDC活性に及ぼす影響の検討
　杉村哲他（キリン、小岩井）
○Lactobacillus plantarum NRIC0380によるCD4+ CD25+ Foxp3+ T細胞誘導のメカニズム
　藤原渉（東農工大、東洋水産、東農大）
○培地組成によるLactobacillus gasseri TMC0356の免疫調節作用への影響
　宮澤賢司（タカナシ乳業）
○高いIL-12誘導活性を有する乳酸菌Lactobacillus paracasei Molac-1による感染防御作用
　岩淵紀介（森永乳業）
○加熱条件がLactobacillus parakasei MoLac-1のIL-12誘導活性に及ぼす影響
　田中智弘（森永乳業）

上記の講演の中で、弊社のケフィアプラスに森永乳業のビフィズス菌BB536を使用していることもあって、ビフィズス菌含有飲料の肌改善効果が興味深かった。
また、弊社のホームメイド・ケフィアもプロバイオティクスGBN1も豆乳を発酵できるので、乳酸発酵豆乳のコレステロール低下作用に興味があった。演者はイソフラボンが多いほどコレステロールが下がると発表していましたので、イソフラボンは豆乳にも存在しますので、なぜ豆乳でなく乳酸発酵豆乳の方がコレステロール低下作用が強いのですかと質問しましたが、発酵させることによって酵素活性が上がったということであった。
その他の講演では、弊社のホームメイド・ケフィアは酵母と乳酸菌で発酵させるので、乳酸菌だけで発酵させる発酵乳よりも酵母と乳酸菌で発酵させた発酵乳の方が嗜好性が高いという講演も役立った。