ホームメイド・ケフィアを好きな方のために

ホームメイド・ケフィアをこれから始めたい方、すでに始めている方のブログです。ケフィアについての感想や質問をお書き下さい。

嘘でしょう

2009年06月20日 17時16分45秒 | Weblog
「この間、久しぶりに父の車に乗せてもらったら、後ろから見た父の後頭部の髪が以前に比べて増えているように見えた」という。彼女は膝が痛いという父親に毎月NAG100スイートを買って送っているとのことですが、先日実家に帰って父の車で駅まで送ってもらったときに気が付いたという事です。私自身も最近髪の腰が強くなったような気がしています。歳をとると髪が柔らかくなってボリュームがなくなり、総じて髪が薄くなったように見えるものですが、このところ髪が太くなりボリュームがあるように見えることに気が付いていましたので、彼女の話を聞いてやっぱりそうかなあと妙に納得したものです。最近NAG100スイートの愛用者から同じような電話を時々いただきます。

私は毎朝ホームメイド・ケフィアにQ10パウダーとNAG100スイートをトッピングして食べています。サプリメントとしてブレインエイド(イチョウ葉エキス)、プロストエイジ(ノコギリヤシ果実エキス)を摂っていますので、ご承知のようにノコギリヤシ果実エキスは脱毛を抑える効果があるという説があり、イチョウ葉エキスやコエンザイムQ10は毛細血管への血流を改善する作用が知られているから毛髪に良い影響があるかもしれないし、ホームメイド・ケフィアは良質のタンパク質を消化吸収しやすい形で摂れるので育毛に効果があるだろうと思っていましたが、どうも髪のボリュームが増えてきたように感じ始めたのはNAG100スイートを発売した時期からのように思います。

先日、学会の懇親会で親しい先輩(膝の関節痛予防のためにNAG100スイートを愛用しているのですが)に「髪が増えるかもしれないよ」と話したら、「嘘でしょう、そんな科学的根拠のないこと」と一蹴されました。しかし、私の周りには同様の現象を感じている人がかなりいますので、あるいはこれは面白い研究課題になるかもしれない。
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ケフィアの故郷コーカサスの現状を憂う

2009年06月15日 16時16分10秒 | Weblog
新幹線のグリーン車にはWEDGEと雑誌が備えられている。私は東京出張の折にはこの雑誌を読むのを楽しみにしています。書店でも販売しているがちょっと硬い印象があり、書店で手に取ることはない。もっぱら東京行き帰りの列車の中で読んでいます。

最近号のWEDGE(2009.6)にホームメイド・ケフィアの故郷コーカサスの現状理解に役立つ中村繁夫さんの「危機にあっても正々堂々・カフカースのしたたかさ」という文章が載っていましたので紹介します(文中カフカースとあるのはコーカサスの英文読みです)。

『昨年、モリブデンやマンガンの開発調査のためにカフカース地方に行った。カフカースは黒海とカスピ海に挟まれたカフカース山脈と、それを取り囲む低地からなる。山脈を境界として北はロシア連邦領のチェチェン、北オセチア、イングーシなど、南は旧ソ連から独立した、アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアからなる。
 北アルメニアのモリブデン鉱山の調査後、カフカース山脈を越えてグルジアの首都トビシリに抜けた。--(中略)----
 グルジアのイメージは、欧州という感じで、ロシア的なスラブ色や中央アジアのイスラム色とは少し違った趣がある。彼らの風貌も独特で目鼻立ちがはっきりしており、激しい性格が表情に溢れている印象が強い。スターリンやシュワルナゼといった著名な政治家を輩出し、農業と工業のバランスが取れていたので政治と経済がかみ合って安定していた。ところが旧ソ連の崩壊の後は見るも無残な状況が続いている。最大の原因は国内紛争による経済の疲弊だが、NATO加盟を目指すグルジア政府と、ロシアとの軋轢が深刻だ。カフカースはカスピ海から黒海への石油の輸送ルートでもあり地政学的リスクの影響があるからだ。
 グルジアに隣接する地域だけでも10の自治区があり、グルジア国内の3地域では国内紛争が起こっている。一番深刻なのが、北西部のアブハジア紛争である。91年にグルジアはロシアから独立するが、当時のアブハジア自治区のイスラム住民は、ロシアへの帰属を要求した。その結果、追い出されたアブハジアのグルジア人20万人は国内難民となり、現在もまだ5万人以上の難民問題が解決されていない。他にも、北京五輪中に勃発した南オセチア紛争がある。
 私がカフカース山脈を越えてグルジアに入国したその日に、ロシア空軍がグルジアの偵察機をアブハジアで撃墜したというニュースが飛び込んできた。幸い、事件は拡大しなかったが、いずれは本格的な戦闘に発展すると予見される。---以下省略---』

 私自身ホームメイド・ケフィアを商いながら未だケフィアの故郷コーカサスを訪れたことがない。ぜひ一度は訪ねてみたいと思いながら、この現状では当分足を踏み込めそうにない。私たちには地域の紛争を解決する手だてがないが、平和を願うばかりである。

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第13回腸内細菌学会を聴講して(続き)

2009年06月14日 17時41分02秒 | Weblog
 久しぶりの学会聴講でいささか疲労気味で昨日はブログを途中でやめてしまいましたが、本日は続きを書きます。しかし、疲れ気味のところに進歩著しい最近の研究発表を理解しきれないところもありますので、多少間違った解釈もお許しいただくとして、受賞講演から興味のあった発表を紹介させていただきます。

受賞講演1 プロバイオティクスビフィズス菌による腸管出血大腸菌およびサルモネラに対する感染防御作用に関する研究(朝原崇)
 ヤクルトのビフィズス菌Bifidobacterium breveを経口摂取させてマウスで、病原性大腸菌O157の感染を防いだという研究発表です。発表によるとO157の増殖を抑制できなかったがO157のつくる毒素による死を防ぐことができ、そのメカニズムとしてビフィズス菌増殖による腸内環境の変化、すなわち酢酸の生成とpHの低下が原因であると指摘していました。

今年の腸内細菌学会は『腸内フローラと消化管「第二の脳」の機能研究の新展開』というテーマを掲げていることは昨日述べましたが、そのテーマにそって特別講演が2題ありました。そのうちのひとつ新潟大学名誉教授藤田先生の講演に感銘を受けました。

特別講演2 腸は考える----回想と展望----藤田恒夫
 腸管は腸管上皮によって体内と体外(腸管内)を隔てているが、腸管内に起きた変化に対応した反応が生じる。先生が研究を始めたころはパブロフが指導的地位にあり、この腸管の反応は神経を介して脳からの指令によって反応すると考えられていたが、先生は腸管上皮に存在するEC細胞(基底顆粒細胞)が作るホルモンが血管を通じて、脳を介さないで自律的に反応が起こることを発見されました。このEC細胞はすべての生物に存在し、最も原始的な腔腸動物ヒドラにその起源を見るという事です。

シンポジウムⅠは「腸内フローラ研究を見据えた腸管機能研究の新たな展開」というテーマで4人の発表がありましたが、新しいテーマだけに理解が困難でした。その中で味の素の鳥居先生の話が面白かったので紹介します。

シンポジウム1-② 消化管におけるグルタミン酸シグナルの役割(鳥居邦夫)
 グルタミン酸は食品の旨味成分として発見されましたが、単に旨味を示すだけではなく、摂食行動を適切に調節しているという事です。
 余談ですが味の素は世界中で多くの工場を建設してすべて成功していますが、イタリアだけは失敗したとのこと、その原因はパルメザンチーズにはグルタミン酸が多く含まれているので、パルメザンチーズを食べているイタリア人は調味料としてのグルタミン酸を買わないからだそうです。

シンポジウム2は「腸内フローラは神経機能にどの様に影響するか?」というテーマです。

シンポジウム2-① セロトニンと消化管機能(藤宮峯子)
 特別講演の藤田先生とおなじEC細胞の話ですが、藤田先生はEC細胞が腸管内に突出しているセンサーがあり、そのセンサーで腸管内の変化を感受してセロトニンを作り血管に放出するといっていましたが、演者は逆にEC細胞の腸管に突出している部分からセロトニンを腸管に放出していると発表していました。

シンポジウム2-② 乳酸菌の腸内投与による自律神経活動と生理機能の変化(永井克也他)
 演者らは、ラットを用いた実験によって、グレープフルーツの香りは交感神経を興奮させ、血糖や血圧を上げ、胃を支配する副交感神経を抑制して、食欲や体重を低下させるのに対し、ラベンダーの香りは交感神経を抑制して、血糖や血圧を下げ、胃を支配する副交感神経を興奮させ食欲や体重を増加させることを証明していますが、乳酸菌にも同じようなことが見られる、すなわちlactobacillus Johnsoniiは交感神経を抑制し、副交感神経を興奮させて、血糖や血圧を低下させ、食欲を促進する。それに対してLactobacillus paracaseiは交感神経を興奮させ、血糖や血圧を上昇させ、副交感神経を抑制して食欲や体重を低下させると報告していましたが、ちょっと信じられない気がしました。

シンポジウム2-③ ストレスと腸内フローラ(須藤信行他)
 演者らは、マウスに拘束ストレスを加えた時、無菌マウスに比べ、ビフィズス菌を接種したマウスは。ストレスに抵抗力があったと報告していました。

シンポジウム2-④ 腸内フローラと睡眠:便通状態と睡眠健康の関係を中心に(小野茂之他)
 要約すると、睡眠は腸内の状況により影響を受け、便秘や下痢のときには睡眠が浅いが、腸内が健康な時には睡眠が深い。ビフィズス菌によって睡眠状況を改善できたということでした。

以上、腸内細菌学会に参加して、メモしてきた内容をまとめたものですが、理解不十分な点や、間違った解釈をしている部分も多々あり、演者には失礼なこともあろうかと思いますが、筆者の浅学ゆえのこととご海容ください。






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第13回腸内細菌学会を聴講して

2009年06月13日 17時19分46秒 | Weblog
6月11,12日の2日間、北里大学薬学部コンベンションホールにおいて、『腸内フローラと消化管「第二の脳」の機能研究の新展開』をテーマとして、第13回腸内細菌学会が開催されました。

第1日目は一般講演と受賞講演、第2日目は特別講演とシンポジウムが行われました。
私は、第1日目の午後から参加し、第2日目は全部聴講しましたので、特に興味があった話題について紹介します。

一般講演20 テイコ酸含有菌体成分によるTLR2を介するERK経路の活性化はLactobacillus属乳酸菌によるIL-10/IL-12産生誘導バランスの鍵を握る(加地留美他)
 ヤクルトの乳酸菌L.casei Shirota株にL.plantarum菌を共生培養すると、本来IL-12しか産生しないL.caseiがIL-10も産生するようになったという発表です。L.plantarumはIL-10を産生するが、これはL.plantarum菌の細胞壁テイコ酸が重要な関与をしているという事です。共生培養することによって本来持っている免疫活性が変化するということが非常に興味を覚えました。しかも細胞壁成分であるテイコ酸を添加しても効果がなく共生することによって効果があるということ、つまり免疫活性は従来言われているように細胞壁成分が担っているのでなく生菌であることが必要だという点が注目される。
 弊社のホームメイド・ケフィアにはL.plantarumとL.caseiを含んでいますから、その2菌の共生が免疫活性を増強したとういうことは興味ある発表だと思いました。

一般講演21 腸内共生菌Bacteroides acidifaciensは小腸よりも大腸のIgA産生を強く誘導する(柳橋努他)
 これまでは免疫細胞は小腸産生されるという報告が多かったが、大腸でIgAが産生されるという報告は初めてです。しかもこれまで日和見菌とされていたBacteroides菌がIgAの産生するという点が新しい知見でした。

特別講演とシンポジウムについては、後日紹介したいと思います。

 


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ストレス社会にケフィアが有効???

2009年06月07日 16時15分20秒 | Weblog
以前にも2回ほど藤田紘一郎先生の「菌とつきあう」という日経新聞のコラム記事を紹介しましたが、本日(2009.6.7)も「ストレス社会で腸の病」という記事がありましたので、少し長くなりますが引用させていただきます。

≪腸の検査では異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す人が増えている。「過敏性腸症候群」や「機能性便秘」に代表される腸障害は、21世紀になって急増し、日本だけでなく世界的にも問題視されるようになった。
 日本の女性の約40%が便秘に苦しんでいるというデータがある。一方、若い男性によく見られるのが「過敏性腸症候群」という病気だ。別名、「各駅停車症候群」といわれ、緊張が高まるとすぐ下痢をしてしまう。
 腸管の運動は自律神経のうち、副交感神経がアクセルとなって下痢を起こす。一方交感神経はブレーキの役割を担い、便秘を起こすシグナルを出す。ストレスが加わると、このブレーキとアクセルのバランスが崩れ、便通異常の大きな原因になる。
 便秘や下痢を繰り返している人たちの便を調べると、腸内細菌の数が減っていたり、腸内細菌のバランスを崩していることがわかった。とくに善玉菌と呼ばれるビフィズス菌や乳酸菌が減り、バクテロイデスなどの悪玉菌が増えていた。
 悪玉菌は腸内で有害物質を発生し、がんなどの病気の原因になる。人間を老化に向かわせることもわかってきた。また、腸内細菌のバランスが崩れると、免疫力も低下することも判明した。≫

 藤田先生のコラムによると、ストレスが原因で下痢や便秘を繰り返すと、腸内細菌のバランスが崩れ、がんなどの病気になりやすく、免疫力が低下し、老化しやすくなると述べています。腸内細菌のバランスがよくなると下痢や便秘を繰り返さなくなるとは書かれていないので、逆も真なりといえるかどうかわかりませんが、少なくとも現代のストレス社会を生き抜くには腸内細菌のバランスを保つことが有効であるように思います。ある大学に委託研究をしたところ、ホームメイド・ケフィアを食べているとビフィズス菌や乳酸菌が有意に増加するという結果を得ているので、ストレス社会にケフィアが有効といえるかもしれない。
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吉川先生にお願い

2009年06月05日 17時26分53秒 | Weblog
本日(2009.6.5)の日経新聞夕刊に京都府立医科大学の吉川教授の「抗加齢を学ぶ」というコラムが載っていましたので、その1節を紹介します。

「コーカサス地方などに長寿者が多い理由の一つとしてヨーグルトの日常摂取があげられ、一躍注目されることになった。原料の牛乳に由来する良質のたんぱく質が豊富に含まれており、さらに発酵によって消化吸収が良くなっている」

 まさに吉川先生のお説のとおりですが、私がホームメイド・ケフィアを発売した今から18年前、新聞広告の広告文案に「牛乳を発酵させることによって、たんぱく質の消化吸収がよくなります」と書いたところ、広告が掲載される前に広告審査会の告発によって保健所から立ち入り調査を受けた苦い経験を思い出します。18年の歳月が食品の常識の許容度を広げたのか、大学の先生の説ならば良いが、正しい知識であっても企業が広告文に掲載することがいけないのか、今もってわかりませんが、ひとつの食品を正しい知識をもって普及させることはいかに難しいことか考えさせられます。

 最後に吉川先生は「コーカサス地方などに長寿者が多い理由の一つとしてヨーグルトの日常摂取があげられます」と書かれていますが、コーカサスで日常摂取されているのはヨーグルトではなくケフィアです。ヨーグルトは乳酸菌だけで発酵させるのに対してケフィアは乳酸菌と酵母で発酵させるし、発酵温度も違います。ヨーグルトはブルガリアの発酵乳ですが、コーカサスの発酵乳はケフィアです。たぶん吉川先生はご存知のうえで、あえてわかりやすくヨーグルトと書かれたのだろうと思いますが、吉川先生に正しい知識を普及されるようにお願いしたいと思います。
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メチニコフの言葉

2009年06月01日 20時05分13秒 | Weblog
「フランスでは約3800万の人口の中で、70歳に達した人がほとんど200万人を数える。この数字は全人口の約5%にあたる。これらの老人の扶養には毎年総額1500万フランを必要とした。
フランス議会の議員達の非常に寛大な感情にもかかわらず、彼らのうちの多数の者はかくも莫大な負担の前で茫然とし、躊躇するのであった。彼らは口々にこう言った。
≪人間の寿命がこの位の程度でさえこんなに巨額の扶養料を必要とするのだから、もしも、これ以上長寿するようになったなら、老人扶養のための費用はどんなに過重さを増して行くことであろうか!≫と。
老人に長寿をゆるすためには若者の資力が削減されてゆく。」

これは今から100年も前に書かれたメチニコフの書物に見られることは興味深い。
そして、メチニコフはさらに次にように言葉を続けています。

「たとえば不節制や病気などがつつしまれ、あるいは取り除かれたならば、60歳の人に扶養年金を与える必要が全然なくなるであろう。かくて老人扶養のための費用は増加する代わりにますます減少してゆくことだろう。」

つまり、メチニコフは老人が健康を保って経済的に自立することによって、社会負担の増加を回避できると述べているのです。超高齢社会を迎え、硬直化した年金制度によって世代間負担の不公平を招いているとき、メチニコフの言葉は非常に示唆に富んでいます。これからしばらくメチニコフの思想をブログに紹介したいと思います。

上記メチニコフの言葉は、ビフィズス菌センター設立25周年事業として出版されたメチニコフの著書の復刻版「長寿の研究」からの引用です。
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