ホームメイド・ケフィアを好きな方のために

ホームメイド・ケフィアをこれから始めたい方、すでに始めている方のブログです。ケフィアについての感想や質問をお書き下さい。

アロニアベリー(ポリ)フェノール摂取が中年の男性と女性の動脈機能と腸内細菌叢に及ぼす影響:ランダム化対照試験の結果

2024年03月15日 10時46分00秒 | Weblog
今回はアロニア果汁の摂取が腸内細菌叢の組成を改善する論文を紹介します。
過去数十年にわたり、アロニア メラノカルパ、またはブラック チョークベリーは、ポリ フェノールの含有量が高く、心血管疾患や糖尿病などの慢性疾患に対する潜在的な保護効果で注目を集めてきました。 最近の証拠は、腸内細菌叢が、食事が心臓代謝リスクに及ぼす影響を調節する上で重要な役割を果たしている可能性があることを示しています。 ポリフェノールは、腸内細菌叢の調節因子としてますます認識されており、有益な細菌の豊富さを促進し、腸内細菌の多様性を増加させます。 腸内細菌叢はまた、広範な結腸代謝を介してポリフェノールの生物学的利用能を高め、吸収可能で親化合物よりも生理活性が高い可能性のある多数の小さなフェノール化合物を生成します。この研究の目的は、高血圧前の中年の男性と女性における心臓代謝の健康と腸内微生物叢の豊富さと組成に対するアロニアベリーポリフェノール摂取の影響を調査することでした。結論としてアロニアベリーポリフェノールの摂取は、腸内微生物叢の豊富さと組成の調節を介して、高血圧前の中年者の動脈機能を改善しました。図はアロニア果汁の摂取が腸内細菌叢の多様性に貢献していることを示しています。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みいただけます)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乳酸菌胃食道逆流症の実験モデルにおける胆汁誘発性活性酸素種によって引き起こされるDNA損傷の修復を促進する

2024年03月08日 17時09分37秒 | Weblog
胃内容物が食道へ逆流する状態である胃食道逆流症に苦しむ患者の数は増加しています。胃酸や胆汁酸塩を含む胃逆流液に食道がさらされると、細胞や DNA に損傷が生じ、炎症が引き起こされ、この状態が続くと、前がん状態であるバレット食道に移行し、食道腺がんの主な危険因子となります。 現在の胃食道逆流症に対する治療法は、主にプロトンポンプ阻害剤などの酸の生成を抑制する薬剤が使用されていますが、プロトンポンプ阻害剤は症状を長期的に軽減しますが、この治療は食道腺がんの予防には限定的な効果しかない可能性があります。 胆汁酸塩加水分解酵素活性を持つ3種の乳酸菌(L. acidophilus, L. plantarum,およびL. fermentum) は、胃食道逆流症を模倣した胆汁濃度に耐性または適応でき、これらの乳酸菌は抗炎症作用と抗酸化作用によって、胆汁で損傷した食道上皮に乳酸菌を補給すると、胆汁誘発性活性酸素種によって引き起こされるDNA損傷の修復を促進します。したがってこの研究の著者らはプロバイオティック乳酸菌は胃食道逆流症に有益な役割を果たす可能性があると述べています。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みいただけます)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロバイオティクス Lactobacillus plantarum GUANKE は、さまざまなサイトカインやケモカインの機能を調節することにより、アレルギー性鼻炎の症状を効果的に軽減します

2024年02月26日 12時40分27秒 | Weblog
アレルギー性鼻炎は目の灼熱感、目のかゆみ、咽頭充血、流涙、その他の目の症状を伴い、また鼻ポリープ、副鼻腔炎、その他の合併症も引き起こします 。 この研究の結果Lactobacillus plantarum GUANKE プロバイオティクスが鼻漏、かゆみ、くしゃみ、涙などのアレルギー性鼻炎の症状を大幅に改善できることを明確に示しました。著者らはLactobacillus plantarum GUANKE が アレルギー性鼻炎の症状を効果的に軽減するだけでなく、IgE、サイトカイン、ケモカインの変化とともに Th1/Th2 バランスも維持できることが明らかになったと報告しています。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みください)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

円空展

2024年02月23日 14時32分20秒 | Weblog
あべのハルカス美術館で円空展が開かれています。
岐阜市の周辺には円空仏を所蔵している寺院が多く、私は岐阜大学在学中にそれらの寺院の円空仏を訪ね歩いたことがあり、今でも円空と聞くと血が騒ぎます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

慢性便秘の高齢者におけるBifidobacterium longum BB536の有用性 :ランダム化比較試験

2024年02月16日 15時24分14秒 | Weblog
この研究で著者らはB. longum BB536 が慢性便秘の高齢患者の排便と一部の上腹部症状を改善したとを報告したと報告しています。 改善された症状の一部は、プロバイオティクスの投与を中止してから 4 週間後でも維持されていることが観察されました。 このプロバイオティクス療法には副作用はほとんどありませんでした。 これらの結果は高齢者の慢性便秘に対する B. longum BB536の摂取の安全性と有用性を示唆しています。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みいただけます)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腸内のビタミン D 受容体は腸外の乳がんの腫瘍形成を防ぎます

2024年01月17日 15時10分00秒 | Weblog
腸内細菌叢は、腸および腸外臓器の機能と健康を調節する上で重要な役割を果たします。著者らは、腸上皮ビタミン D 受容体欠損が腸管透過性の増加、密着結合の破壊、微生物の転座、炎症の亢進を引き起こし、その結果、乳房内の腫瘍のサイズと数が増加するメカニズムを分子および細胞レベルで特定しました。 さらに、有益な細菌代謝物である酪酸塩またはプロバイオティクスであるLactobacillus plantarumによる処理は、ビタミン D 受容体ノックアウトマウスにおいて乳房腫瘍を減少させ、密着結合を強化し、炎症を抑制し、ブチリル-CoAトランスフェラーゼを増加させ、乳房Streptococcus bacteria(連鎖球菌)レベルを低下させた。 腸内細菌叢は、腸だけでなく乳房の疾患の発症にも関与しています。 著者らの研究は、腸のビタミン D 受容体機能不全と腸内毒素症が腸外腫瘍形成の高いリスクを引き起こすメカニズムについての洞察し、腸-腫瘍-細菌叢の相互作用は、乳がんの予防と治療における新たな標的とることを示しています。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらををクリックして日本語に訳した論文をお読みいただけます)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

植物ベースのヨーグルトスターター”ノンデイリー プランタ”新発売

2024年01月07日 12時59分22秒 | Weblog

近年、健康への関心が高まっており、多くの人々が食事療法や食品選択に注意を払っています。一部の人々は乳糖不耐症のために乳製品を摂取できなかったり、乳製品に含まれる脂肪やコレステロールを制限したいと考えています。そのため、乳製品を避けるノンデイリー(Non Dairy:非酪農)の需要が高まっています。また乳製品アレルギーは、一部の人々にとって深刻な健康問題です。ノンデイリーは乳製品を摂取せずに食事を楽しむための選択肢として重要です。
環境への配慮から、持続可能なノンデイリーの需要が増加しています。ヴィーガンや植物ベースの食事は、環境への配慮や倫理的な理由から支持されており、これらの食事スタイルでは動物性の乳製品を避けることが一般的です。そのため代替品として植物ベースのノンデイリーの需要が高まっています。
“ノンデイリー プランタ”は、このような社会のニーズに応えるために開発した植物性ヨーグルトのスターターカルチャー(種菌)です。

“ノンデイリー プランタ”特徴
●“ノンデイリー プランタ”は乳製品を使用していません。ミルクアレルゲンフリーです。
●ザワークラウト(キャベツの漬物)を発酵するプランタルム菌と、ヨーグルトを発酵するブルガリア菌とサーモフィルス菌で発酵します。
●プランタルム菌は胃酸・胆汁酸耐性が強く、生きたまま大腸に達して、プロバイオティクスとして働きます。
●豆乳を発酵して、滑らかな食感のおいしい植物性ヨーグルトを作ります。
●ノンデイリーは、カーボンニュートラルおよびSDGsに貢献が期待できます。

商品名は植物性ヨーグルト(Plant Yogurt)に因んでPLANTY(プランティ)として進めていましたが、文献調査の結果プランタルム菌のプロバイオティクス機能を証明する研究論文が次々発表されていることがわかり、将来プランタルム菌の評価が高まることを見越してPLANTA(プランタ)に決定しました。プランタルム菌の文献調査の結果はPCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックしてお読みいただけます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Lactiplantibacillus plantarum HEAL9の摂取は中程度のストレスを受けた被験者の認知力を改善する:ランダム化対照研究

2024年01月04日 16時38分39秒 | Weblog
プロバイオティクスの使用は、腸や免疫の健康改善の分野を超えて拡大しています。 いくつかの研究では、プロバイオティクスとストレス、認知、気分、腸と脳の軸と呼ばれる関係間にプラスの影響があることが示されています。 本研究は、中等度のストレスを抱えているがそれ以外は健康な個人に対するプロバイオティクス細菌 Lactiplantibacillus plantarum HEAL9 の効果を評価するように設計されました。 この研究にはいくつかの異なるエンドポイントが含まれており、その結果、Lactiplantibacillus plantarum HEAL9 の 12 週間の摂取が認知力にプラスの重大な影響を与えることが示されました。 より具体的には、この研究は、潜在的に気分の側面を改善し、睡眠を改善することによって、プラセボと比較してLactiplantibacillus plantarum HEAL9の摂取後の学習および作業記憶の大幅な改善を示しました。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文を読んでください)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性鉄欠乏アスリートの鉄状態と身体能力に対するLactobacillus plantarum 299vの効果:ランダム化比較試験

2023年12月19日 16時52分24秒 | Weblog
鉄は酸素輸送とミトコンドリア代謝に必須の微量栄養素であり、身体パフォーマンスに不可欠です。 貯蔵鉄の損傷はアスリートの間でより一般的に見られ、女性は特に危険にさらされています。プロバイオティクス株Lactobacillus plantarum 299v は、食事研究において腸の鉄吸収を大幅に増加させます。 本研究は、L.plantarum 299vの有無にかかわらず、20 mgの鉄が鉄の状態、気分状態、および身体パフォーマンスに及ぼす影響を調査するために実施されました。結果は、20 mg の鉄と一緒に L.plantarum 299v を摂取すると、鉄単独と比較して、鉄の状態がより実質的かつ迅速に改善される可能性があることを示しました。(PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みいただけます)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Lactobacillus plantarum HAC01の補給により、前糖尿病患者の血糖コントロールが改善:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験

2023年12月17日 16時39分55秒 | Weblog
著者らの最近の動物研究では、韓国キムチから分離されたLactobacillus plantarum HAC01 の投与により、2 型糖尿病マウスの血糖コントロールが改善されることが実証されました。この研究では、前糖尿病のヒト被験者に対するLactobacillus plantarum HAC01 の効果を評価しました。 耐糖能障害が単独で認められた被験者 40 名を、8 週間にわたって毎日プラセボ (n = 20) または Lactobacillus plantarum HAC01 の投与 (n = 20) を受ける群に無作為に割り当て、Lactobacillus plantarum HAC01 を添加した食事を与えたグループでは、プラセボ グループと比較して 食後 2 時間の血糖値および HbA1c レベルの大幅な低下が見られ田と報告しています。 (PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして原論文の邦訳をお読みいただけます)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Lactobacillus Plantarum 299vの補給は、安定冠動脈疾患の男性の血管内皮機能を改善し、炎症性バイオマーカーを減少させる

2023年12月13日 12時54分23秒 | Weblog
腸内細菌叢とアテローム性動脈硬化症の間には強い関連性が明らかになってきています。この論文の著者たちは先に動物実験でL. plantarum 299vの補給が血管内非機能の改善を報告していますが、この論文では安定した冠動脈疾患患者がL. plantarum299vの摂取によって血管内皮機能を改善し、全身性炎症を軽減したと報告しています。 腸内細菌の代謝産物がこれらの改善の原因である可能性が高いと述べています。図中Aは、6週間のL. plantarum 299v補給によって上腕動脈血流媒介拡張(FMD)%が有意に改善したことを示しています(3.55+1.96から4.73+2.32%、P=0.008)。PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして原論文の邦訳をお読みいただけます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

臨床試験: Lactobacillus plantarum 299v (DSM 9843) は過敏性腸症候群の症状を改善します

2023年12月08日 16時45分33秒 | Weblog
過敏性腸症候群 (IBS) は、症状の発症時の腸内細菌叢の質的または量的変化の有害な役割が強調されています。IBS症状を改善するいくつかのプロバイオティクス株の有効性に関する臨床証拠が最近明らかになりました。ここに紹介する臨床試験で、著者らはL. plantarum 299v(DSM 9843)のカプセルを投与することによっり、IBS 患者の症状、特に腹痛と膨満感の効果的な軽減をもたらしたと報告しています。(PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして日本語に訳した論文をお読みください)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過体重被験者の体脂肪に対するLactobacillus plantarum LMT1-48の効果:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験

2023年11月27日 17時05分11秒 | Weblog
このランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、L. plantarum LMT1-48を12週間栄養補給すると、プラセボ群と比較して体重、BMI、腹囲のレベルが有意に減少しました。L. plantarum LMT1-48 の体重減少効果は 6 週目に最初に現れ、時間の経過とともに徐々に減少するようでした。 さらに、腹部の 内臓脂肪 と 皮下脂肪 も大幅に減少しました。 さらに、試験期間中、両グループにおいて重篤な副作用は観察されませんでした。 これらの発見は、L. plantarum LMT1-48 の補給が安全性の懸念なしに体重と腹部脂肪の減少にプラスの効果があることを示しています。PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして原論文の和訳をお読みいただけます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サイコバイオティクスのLactobacillus plantarum JYLP-326は、腸内細菌叢とその代謝を調節することで、試験が不安な大学の不安、うつ病、不眠症の症状を軽減します

2023年11月14日 12時06分45秒 | Weblog
プロバイオティクスを摂取することにより、腸内細菌叢を改善して精神状態を安定させる可能性について、著者らの研究は受験を控えて精神状態が不安定になっている学生に、プロバイオティクス乳酸菌プランタルム菌を摂取させることによって、不安、うつ、不眠を改善できたと報告しています。図1は、プランタルム菌の摂取が、試験に不安を抱える大学生の不安、うつ、不眠症を軽減したことを示しています。PCの方はこちらを、モバイルの方はこちらをクリックして、和訳した原論文をお読みいただけます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アロニア果汁のアルツハイマー病予防の可能性について

2023年10月02日 16時39分04秒 | Weblog
アルツハイマー病モデルマウスをY 字迷路に置くと動きがぎこちないが、アロニア果汁を飲ませたアルツハイマー病モデルマウスは正常なマウスに遜色ない行動ができるようになりました。アルツハイマー病モデルマウスの脳にはアミロイドβが蓄積しているが、アロニア果汁を摂取したマウスの脳にはアミロイドβの蓄積が少ないこと、アロニア果汁にはアミロイド前駆体タンパク質を分解してアミロイドβを産生する酵素活性を阻害する物質を含有していることを見出し、研究論文をドイツの科学情報誌に投稿して掲載されました。研究論文(英文)は、こちらを、翻訳文はこちらをクリックしてお読みいただけます。
  アルツハイマー病は認知症の最も一般的な原因です。最近、脳内からアミロイドβを除去する治療薬が認可されましたが、医薬による治療費が高額で患者の負担と国家の医療予算に対する負担も過大になります。私は食品によって予防できるなら副作用の心配がなく負担も少なくなると考え、上記の研究に希望を持っています。私たちの研究はまだ人を対象とした研究まで至っていません。人を対象に研究を進めるには医療関係の研究者の協力が必要です。私たちの研究に関心を持たれましたらご一報いただきたくお願いします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする