陰陽師的日常

読みながら歩き、歩きながら読む

緊急のお知らせ

2005-06-03 21:12:13 | weblog
緊急告知

このたび Ghostbuster's Book Web に掲載しているイーディス・ウォートンの『閉ざされたドア』プロジェクト・杉田玄白にリンクされることになりました(イェイ)。

これまで細々とやってきた翻訳が、ずいぶん多くの人目にさらされることになり、ちょっと緊張しています。
なにぶん『閉ざされたドア』は本邦初訳ということもあって、非常に不安な部分が多いんです。

そこでこのサイトに遊びに来ていただいているみなさまにお願いします。
どうか、「お姑さん」のような目でこの『閉ざされたドア』をご覧になって、誤字脱字、ミスタイプ、誤変換、意味が通じない箇所、何かヘンな箇所、文章がおかしいところ、なんでもいいから、ビシバシ指摘してください。

短編にしてはちょっと長いし、ミステリとして読むと、いまいち面白くないんですが、どうかみなさまのご協力、切に切にお願いいたします。

  店主敬白

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11 コメント

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おめでとうございます (ゆふ)
2005-06-04 15:44:14
このお知らせを読んで久しぶりに再読したら、「独り言ちた」のところで気持が沈んでしまいました。

でも懲りずに、ただし、“ビシバシ”ではなく“びくびく”指摘します。



< 9 > 午後からジョゼフじいさんの所へ行って相手をしてくれ、と頼んできたです。

「きたです」が変じゃないかと思いました。



< 33 > 数百満の無関心な人のなかでだれかひとりが

「数百満」は「数百万」でしょうか。



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ご指摘ありがとうございました (陰陽師)
2005-06-05 06:21:14
さっそく訂正させていただきました。



このときでしたっけ。

いや、最近、記憶力がどんどん減退していって、

このままでいったらどうなるんだろう、

ってチョト心配なくらい。



いや、最近自分もあることで大暴走をやらかして。

こっぱずかしい、というか、

やったことなしたことそのものよりも、

その背後の自分の心の動きみたいなものが自分自身に手に取るようにわかって、

恥じ入らずにはいられない、みたいなことがあったんです。

ほんと、落ち込みました。



だけどね、落ち込んでると、とりあえず自分の気持ちは安まる(安まっちゃいないんだけど)、だけど、落ち込んでるって、相手にもその状態をつきあわせる、ってことだ、って思ったんです。



いや、説教するつもりじゃ全然なくて、ただ、そのときに自分がどう思ったかってことが書きたかっただけです。

ほんっと、ゆふさんの「指摘」なんて較べものにならないくらい、こっぱずかしい、大暴走をやらかしちゃったんだから。



未だに、思い返したら、

な顔になります。

だから、あまり思い出さないようにしてます。



人間の気持ちって伝わる。

根っこに、相手に対するnegativeな感情さえなかったら、相手だってnegativeな気持ちにはならないんじゃないか。

そのうえで、失敗した、って思ったら、やりなおしたらいい、自分の「落ち込み」に相手をつきあわしちゃいけない、って。



いや、ほんと、ついこのあいだそんなことが起こったから、長々書いちゃいました。



ほんと、ありがとうございました。

丁寧に読んでくださったんだと思います。

ほんとうに助かります。



だけど、ほんと言うと、『閉ざされたドア』悪くないんだけど、もう一発、おもしろくないね。

わたしも読み返して思いました。
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見つかりません (arare)
2005-06-05 20:46:57
 

文章のプロが推敲した文章を、姑のようなゆふさん(失礼)が目を皿のようにしてあら探ししたあとでは、埃ひとつ落ちていません。それでも無理矢理つっこんでみました。



< 13 >

>だがそれも、といまになってグラニスは感じるのだが



といま?「といま」ってなんだろー?

いえ、わかってます。と、で区切るんですよね。はい、あら探しですので。



< 14 >

>たとえ話を信じたとしても、そんなそぶりを見せるものか。



たとえ話?「たとえ話」ってでてきたっけ?

いえ、わかってます、たとえ、で区切るんですよね。はい、あら探しです。



< 23 >

>そこにフリントが風呂に湯を満たすために入ってきてたずねた。

>朝食はスクランブル・エッグになさいますか、それともポーチド・エッグになさいますか?



「それとも私?」が抜けてますよー。



って、冗談です。しかもフリントは男だしー。



いや、アラもウロコも見つからないので、疲れました。ハイ。

 



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句点の位置は (陰陽師)
2005-06-06 22:13:38
むずかしいですね。

わたしの句点の位置は、すこし癖があるんです。

もう一回、全体をみながら考えてみます。



arareさん、どうもありがとうございました。

間違いの指摘をお願いしたお返事で、まさか笑っちゃうとは思ってもみませんでした。



丁寧に読んでくださって、どうもありがとうございました。大変助かりました。



どうもありがとうございました。





ところで、突然あらわれたブックマークのページ、気がついていただけましたか?
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Unknown (Unknown)
2005-06-07 03:24:08
こんばんは!



いつも負担かけてばかりのhelleborus、

少しでもお役に立ちたいので、

あれこれあげつらってみます。



でも、面白くないですね、これ。

「けれどもこの作品が、待ち望まれたものであるとは思えないのです。」

って、この作中の言葉通り。(おい)

当初は勉強がてらに原文と対訳で読んでましたが、途中で投げ出しました。(おいx2)

よって、日本語だけしか見てません。



> なんでもいいから、ビシバシ指摘してください。



もう、偏見に指摘ミス、好みの問題ばかりです。

10個のうち9個は、適当に聞き流してください。



<1>



・――に写った自分の姿



 鏡にうつるは「映る」の方が一般的でしょうか。



・丹念にブラシがかかった服を着込んでいるが、顔には皺が刻まれ、こめかみには白髪が混じっている。



 「が」が多すぎて文が落ち着かないです。「ブラシのかかった」とひとつ除くか、「着込んでいる服には丹念にブラシがかかっているが、」としたいです。



・ひどくつっけんどんだった。



この「だった」の過去形が気になります。後の文の「なっている」の現在とあわせてみても、出来事の時制が不明慮で読者を不必要に惑わせることになっている気がします。

つっけんどんに「なった」なら自然だと思います。



<2>



・劇場関係者連中なんて輩



連中、輩と並ぶと重複して重たく感じます。関係者だけですでに複数ですし。

「劇場関係者なんて輩」とすれば、すっきりすると思います。



・つぎはセリフでも言いだすつもりか?



セリフがカタカナだと、どうもタッチが軽すぎるような印象を受けます。



・グラニスは奇妙に関係のあるふたつのものを、しばらくじっと見ていた。



「奇妙に関係のある」より「奇妙な関係にある」という表現に慣れています。そのため「奇妙に」は「見ていた」にかかる?と読めてしまうけど、読点の位置からそのようでもないし。「奇妙な関係」ではなく「関係のあること自体が奇妙」ということか、そのあたり解釈の仕方に戸惑ってしまう一文ではあります。なんか手を入れたいように思いました。



・着想はすばらしいのだが、



「だが」が前後のですます調からちょっと浮いてるような気がします。



<3>



・一週間さえ劇場を満杯にすることができませんでした。



「さえ~ない」は動作の主体か対象が「さえ」の前にこないとなんか変な気がします。ここは「一週間と」と「と」の出番ではないでしょうか。



・しかも、もう二十分もアスカムを待っていなければならないのだ。



「しかも」と「もう~も」が微妙にかぶっている気がしていまひとつすっきりしません。

「しかも、あと二十分、アスカムを待っていなければならないのだ。」はダメでしょうか。



・自力で問題を解決しようとしないのだろう。



前文からのつながりで、「(なぜ)自力で問題を解決しようとしないのだろう」となぜが省略されているのは分かるのですが、それだと二つの文の間が読点でないと、ちょっと大胆かなという気がしないでもないです。

次の文「他者の力を必要としているのだろう」の「だろう」は、一連の自問自答のつながりと推量が半々に重なって、文意が通じなくなっているおそれがあります。



<4>



・リボルバーを持っていこうとしたとき、避けられない事態に陥ってしまう。



「~したとき、~してしまう」というコンビネーションに少し戸惑いました。「~したとき、~してしまった」の一回きりの事か、「~しようとすると、~してしまう」の習慣的な事かの、どちらかだとよいのですが、表現も文脈もその中間をとっていて少し妙な感じです。





...なんか言ってること細かすぎですね、自分でイヤになってきました。

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名前もタイトルも入れ忘れた (helleborus)
2005-06-07 03:27:00
↑のUnknownはhelleborusです。

なんか最後は呆然としながら[送信]押したので。



(って、helleborusって文中に書いてたか)

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ご指摘ありがとうございました (陰陽師)
2005-06-07 22:07:16
ご指摘の点、どれも頷けるところばかりで、大変感謝しています。

ちょっと簡単には直しにくいので、バランスを見ながら、考えながらやっていこうと思っていますが、なんにせよ、こんなふうに人の意見を聞くことができるのは、ありがたいことだと思います。

ひとりだと、自分の見方しかできないから。



>いつも負担かけてばかりのhelleborus、



って、そんなことおっしゃらないでください。

書きこんでいただいて、助かってるんです。



メルロ=ポンティは「発話」というのを「仕草をはらんだもの」と定義しています。

表情とか、表情をはらんだ身体の動きとか、そういうものが「発話」なんだと。



つまり、概念のやりとり、というのは、発話レヴェルでは、むしろ二義的なものなんですね。



こういうWeb上でのやりとりというのは、そうした意味では、ものすごく特殊なコミュニケーションのありようでしかない。

文字のやりとり、という、表情や仕草が一切加わらないコミュニケーションだ。



こういうのは、どうしても誤解や、伝わらない部分が多くなってしまう。

日常だって、十分誤解したり、伝え損なったりしているのに。



だから、なるべく気を付けるようにはしているんですが、ときにつっけんどんだったり、妙に切り口上だったりするときがあるかもしれません。



実生活の反映というか、気分をひきずっていることも多々あるし、単に疲れていたり、眠かったり(いまもうすでにちょっと眠い)することもあります。



でも、helleborusさんがnegativeな気持ちをお持ちでないことはよくわかっていますし、そうしたかたにはわたしも誠実にお返事したい、という気持ちはあるんです。



だから、たまに返事がヘンでも、どうかそこのところはご理解くださいね。



いつもいらっしゃっていただいて、感謝してるんです。

ほんとうに、ありがとう。



って、今日はたったの2パラグラフしか訳せなかったんで、更新はお休みです。すいません……。
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ちょっと手を入れてみました (陰陽師)
2005-06-11 11:07:45
ご指摘の箇所、いじってみました。

全体に、少ししまったかな、と思います。

また何か気がついたら、よろしくお願いします。

個人的には、終わりの頃の、外の街をつらつら眺めながら思う場面がかなり危ういような気がするんだけど…。
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もう一度読み流してみました (helleborus)
2005-06-13 05:21:40
もう一度読み流してみました。途中気付いたことをあげます。



<1>



手紙で「あとで仕事上の話があります」と言っておいたのだから。



「手紙で言う」というのが少しひっかかります。

「手紙で伝える」「手紙に書いておく」なら自然だと思います。

(でもこれは、だいぶお姑さんモード)



<8>



キラキラ光る温室の大群



「大群」というのが少しひっかかります。

温室は生き物じゃないし、動かないし。

布陣に見立てた表現だからとは思うのですが、

日本文を読んでいる限りでは唐突に感じます。



<9>



アドバイスしてきたのを思えています。



「憶(覚)えています」でしょうか。



(まだこんな明らかな誤りが……)



<13>



微に入り細に入り



微に入り細にわたって(細をうがつ)が本来の言い方で、「細に入り」というのは、広まったために認められつつある誤用らしいです。



<15>



小さな部屋はしだいに紫煙が垂れ込め始め



「読み始め」とかからすると「垂れ込み始め」と連用でつなぐところでしょうか?



<16>



だったらなんとしてもやらなければ! と思ったんだよ……。



こういう場合の「!」の後の空白は不要ではないでしょうか。



<21>



神経がイカレちまったか。



私は「イカレちまった」よりは「イカれちまった」派なんですが、人それぞれかも知れません。



<22>



考えられるかぎりの手がかりが追求されたじゃないか。



「ついきゅう」にあてる漢字はいろいろありますが、

手がかりと来れば「追及」が無難かもしれません。



<23>



分厚い粘着性の物質のように、自分に張りついている性格の一部



「張りついて」は、粘着性とか前にあるので「貼りついて」の漢字を持ってきたい気がします。でも「張り」でも間違いではないので別に構わないのですが、<2>の「詩を受け入れるためのドラマ性に欠けています。」は、後に<30>「笑顔で受け容れるふりをした。」<32>「自分のどんな経験をも受け容れられる」と「受け容れる」を使っているところがあるなら、この<2>のところこそ「受け容れる」を用いたい箇所に思えます。

このあたり、細かいことをいうときりがないのですが、常用の書き方を優先して用いるのか、それとも、意味を考えてより適切な漢字を使うのか、その判断の揺れが目立つところではあります。



<33>



生き永らえる人間が味わう屈辱。



「生き永らえる」は「生き長らえる・生き存える」ほど一般的ではないようです。



<*全体*>



弁護士を呼ぶ惨めな人間がもうひとりいたということか

もちろんアスカムは、

グラニスの父は、人好きのする人物だったが、「

足音を忍ばせて裏口にまわり、

ステルは治療法を説明し始めた。



など、段落の一字下げが不規則ではないかと思える箇所がありました。

一度注目してご確認ください。



<*全体*>



それとこれは原文がそうで仕方ないのかもしれませんが、ローマ数字の大段落とアラビア数字の小段落の振り方に齟齬があるのが気になります。



IIの開始が<8>でないのが妙だし、< 13 >が先でIIIと来るのも妙です。

こんな妙なら継承せずに、小段落のセパレータは"***"にでも置換した方がよいのでは、

とも思います。



---



>外の街をつらつら眺めながら思う場面が



それは訳の問題?

それとも日本文のみですか?

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指摘箇所の補足情報 (helleborus)
2005-06-13 05:26:05
< 数字 > がタグと解釈されて、消えてしまったので、

指摘箇所の補足情報のみ追記します。



<1>

手紙で「あとで仕事上の話があります」と言っておいたのだから。



<8>

キラキラ光る温室の大群



<9>

アドバイスしてきたのを思えています。



<13>

微に入り細に入り



<15>

小さな部屋はしだいに紫煙が垂れ込め始め



<16>

だったらなんとしてもやらなければ! と思ったんだよ……。



<21>

神経がイカレちまったか。



<22>

考えられるかぎりの手がかりが追求されたじゃないか。



<23>

分厚い粘着性の物質のように、自分に張りついている性格の一部



<33>

生き永らえる人間が味わう屈辱。



<*全体*>

弁護士を呼ぶ惨めな人間がもうひとりいたということか

……



<*全体*>

それとこれは原文がそうで仕方ないのかもしれませんが、ローマ数字の大段落とアラビア……

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