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山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

八ヶ岳 小同心クラック~大同心南稜

2009-06-21 07:52:13 |  クライミング
■平成21年6月20日(土)
■メンバー:ようさん、SK専務、弓さん
■ルート:美濃戸5:25~赤岳鉱泉~小同心クラック8:40~横岳10:40~大同心南稜11:30~大同心の頭13:00~赤岳鉱泉~美濃戸17:05

梅雨の晴れ間を狙って、八ヶ岳小同心から大同心のアルパインクライミングに出かけた。
どちらも4ピッチ程度で、冬期登攀のルートとして人気が高い。
今回は早出してこの2本を継続登攀してみようということになった。

美濃戸から赤岳鉱泉に到着すると、ツアー登山の大集団が朝の準備体操をしていた。
一人のおばちゃんが「私の靴がない!」と騒いで、ガイドの方があたふたしていた。いやはやなんとも・・・。
とにかく早くこの喧騒から逃れたくなり、そそくさとアプローチの大同心ルンゼに入る。


大同心稜から大同心の基部に向かう。
本日2本目のルート「大同心南稜」は右のピナクルを登り、上部のドームをA1でつなげるルートだ。


小同心へのアプローチ途中から見た大同心南稜
小同心へは大同心の基部からバンドをトラバースし、雪のついたルンゼ状の草付帯を斜上していく。


小同心クラックの1ピッチ目。
小同心は25年くらい前の初冬に登って以来である。
当時はプラ靴&手袋で登った。
ガバホールドのオンパレードで簡単に登れるが、浮石には注意が必要だ。

小同心の頭から横岳山頂に抜けると、大勢の登山客で賑わっていた。


大同心基部へは横岳から硫黄岳への登山道を辿り、大同心ルンゼ上部を下降する。


大同心南稜の1ピッチ目、頭上のピナクル目指して登る。
どこでも登れそうだが、ボルトラインがよく分からなかったのでカムを使いながら適当に登る。


ピナクル付近を登る、ようさん・弓さんペア。


ピナクルから簡単なリッジをトラバースして、核心のドームの基部に向かう。
ドーム登攀は、写真左端のスカイラインから右に回り込んで大同心の頭に抜ける1ピッチである。


私は久々のクライミングだったので、ここはSK専務にリードをお願いする。
ルート図だと中間部でアブミかけ替えがあるのだが、SK専務、フリーでさっくり抜けてしまった。さすがだ。

途中の支点や残置シュリンゲもボロく、信用できないものばかり。
かえってアブミに乗る方が精神的に嫌だったとのこと。

当然、フォローの私もフリーに挑む。
傾斜がきつく、身体がのけ反るが耐えながら半ば腕力でぐいぐい登る。

腕が結構パンプしたが、なんとかフリーで頭に抜けることができた。


ドーム上部を登るSK専務。高度感抜群!


登攀を終えて、大同心の頭に到着。
緊張感から開放され、のんびりと景色を見ながらひと時を楽しむ。

横岳山頂の喧騒が聞こえて来るが、ここは別天地だ。

赤岳鉱泉への下山は再び大同心稜を使った。

八ヶ岳 横岳西面 中山尾根

2008-10-05 17:07:21 |  クライミング

■平成20年10月5日(日)

■同行メンバ:ようさん、SKさん

■ルート:美濃戸山荘4:57~赤岳鉱泉6:23~中山乗越~中山尾根取り付き7:24~登攀終了点~縦走路~地蔵尾根10:57~行者小屋~美濃戸山荘

■横岳西面から赤岳周辺のバリエーションルートは、大昔に何本か登っているが、いずれも冬季登攀。この辺は一般的には岩がもろいため冬季登攀の対象にしかならないと思っていた。

■今回登った中山尾根は冬季登攀で人気のメジャールートだが、浮石に十分注意さえすれば無雪期のバリエーションとしても楽しめるルートだった。

■クライミング自体は特に問題もなく、さっくりと終わったのだが、なんと下山途中で休憩した行者小屋にデジカメを忘れてしまうという大失敗をやらかしてしまった。

■高速道路途中でカメラの置き忘れに気付き、慌てて行者小屋に電話すると、「保管してあるので、後日郵送してくれる」とのこと。いやあ、助かった!


中山尾根から樹林帯急斜面の踏み跡をたどり登攀開始点に到着


下部岸壁 1ピッチ目のクライミング
ここはなかなか日が当たらず、おまけに気温も低かった。
「寒い、寒い!」を連発しながらのクライミングとなった。


1ピッチ終了点でビレイするSKさん
支点は新しいぺツルが設置されており、しっかりしていた。


阿弥陀をバックに高度感抜群のリッジを快適に登る。


日の岳に向けて最終ピッチのクライミング


登攀終了点にて。ようやく暖かくなってきた。





物見岩

2008-09-28 21:22:05 |  クライミング

■平成20年9月28日(日)
■メンバー:ようさん、SKさん





午前中で地区の草刈作業をこなし、昼から長野市の物見岩へクライミングの練習に出かけた。

物見岩は今回初めてだったが、フリーがヘタクソな私にとってはお手ごろなグレードで、楽しみながら良い練習ができた。

このところ沢でヌメヌメした岩ばかり触っていたので、久々に乾いた岩の感触は心地よかった。

また、来ようと思う。



錫杖岳前衛壁 左方カンテ

2008-07-13 19:30:17 |  クライミング

■平成20年7月13日(日) 新穂高温泉前泊
■メンバー:ようさん、SKさん
■ルート:中尾温泉口4:00~クリヤ谷登山道~錫杖沢~左方カンテ取付点6:00~7ピッチ目テラス10:40~(懸垂下降)~取付点13:00~中尾温泉口14:40

ほぼ10年ぶりのマルチピッチのアルパインクライミング。
8月の北岳バットレスに備えての練習のつもりだったが、こっちの方が本番だったか・・・??


クリヤ谷登山道を1時間半登ると錫杖の全容が見えた。
岸壁の威圧感にしばし圧倒される。
あんなとこ登れるんかいな?

 
本日、一番に取り付く。さすがに人気ルートで、後続は4パーティーあった。
写真は3ピッチ目を登るようさん。
下にグリーンのテントが見える。

 
4ピッチ目の凹角は中がヌメっていた。

 
核心の一つである5ピッチ目のフェースを登るSKさん。
終始リードしていただきお疲れ様でした。

 
7ピッチ目は出だしが悪く、A1で突破。
その上のフェースも細かくて結構悪い。
古いビレー支点や残置は、前日、あるグループにより一斉に整理されていた。
カム類が非常に有効。今回我々も多用した。

 
7ピッチ目の最後のフェース。
この上2ピッチあるが、登攀価値がないので通常はここで登攀終了し、懸垂下降となる。

 
懸垂下降2・3ピッチは「注文の多い料理店」ルートを下降する。
マルチピッチクライミングは懸垂下降が終了するまで全く気が抜けない。
緊張感と集中力を保ちつづけるのはかなり疲れるが、解き放たれた時の開放感と達成感はまたアルパインならではのもの。
やはりいいですね。

下山後は定番となりつつある中尾温泉の「まほろば」へ。
錫杖をながめながら「貸切露天風呂」にゆっくりと浸かった。


尼厳山(あまかざりやま)

2008-06-01 19:48:30 |  クライミング

■平成20年6月1日(日)
■メンバー:ようさん、SKさん、ゆんでぃ姉さん

ようさんのリハビリを兼ねて、約1年ぶりのフリークライミングで長野市松代の尼厳山へ。

アプローチの尾根を1本間違え、山頂経由でようやく岩場を発見。
この時点で、すでに昼近く、しかも汗だく・・・。

お目当ての「日本100岩場」に掲載されている、5.8~5.9程度のお手軽ルートはボルトが全て撤去され、ALLナチュラル・プロテクションルートと化していた。

これでは我々の実力では登れない・・・(泣)

今後行かれる方は要注意!

ようやく探し当てた5.9のフェイスを登ったが、久々ゆえにグレードは5.10aくらいに感じた。

ヘタクソでも乾いた岩の感触はやっぱりいいなあ。

下山後、近くにある「奇妙山林道端エリア」の岩場を偵察して帰った。

ぼちぼち水浴びの季節かなぁ。。。