山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

南アルプス深南部 池口岳~鶏冠山 周回

2020-11-23 21:26:35 |  山歩き

■2020年11月22日(日)~23日(月祝)
■ルート:
(22日)池口岳登山口6:20~黒ナギ8:48~ジャンクション11:45~池口岳北峰12:06~池口岳南峰12:47~笹ノ平13:44
(23日)笹ノ平7:34~鶏冠山8:08~シャクナゲ沢ルート分岐10:38~シャクナゲ沢登山口12:12~林道車デポ地13:12
■同行メンバー:中隆

【概要】
秋の定番 南アルプスdeep south
その原始性に惹かれ、少しづつではあるが晩秋のヒルのいない時期を選んで足跡を刻んできた。
第5回目となる今回は水窪エリアを離れ、少し北上して池口岳から鶏冠山~犬切尾根の周回ルートを辿った。

【第1回】 2011年11月4日~5日 麻布山~前黒法師山~黒バラ平~黒法師岳(往復)
【第2回】 2018年11月24日 等高尾根~カモシカ平~丸盆(往復)
【第3回】 2019年11月3日~4日 鎌薙岳~鹿ノ平~不動岳~六呂場山~矢筈山周回
【第4回】2020年11月1日 黒沢山

このルート、ヤマレコを見ると日帰りで抜ける猛者もいるようだが、もうそんなスピードも出ないお年頃なのでテント泊の1泊2日の計画とした。
もちろん酒はたっぷりと、、、そして中隆の料理も楽しみに。晩秋の深南部を満喫した。



【21日(前夜)】
自宅を午後出発し、起点となる道の駅遠山郷に16時前に到着。
明日に備え登山口までのルートや車のデポ地を偵察。
道の駅に併設の「神楽の湯」で体を温めてから一人軽トラの荷台で宴会~車上泊をキメる。



【22日】
早朝5時半、山梨からドライブしてきた中隆と道の駅で合流。
暗い中であったが昨日の偵察が功を奏し、林道途中のスペースに軽トラをデポしてからジムニーで池口岳登山口へ到着。
登山口はすでに5台以上の車が停まっており、深南部でありながらここが200名山であることを実感する。


よく手の入った森林をスタート




黒ナギ。目指す池口岳は遠い。天気も下り坂だ。


200名山というだけあってルートは明瞭。







山頂直下


光岳方面とのジャンクション


池口岳北峰。予定より少し早く到着。


池口岳南峰に出発


池口岳南峰へ進む


北峰よりこちらの方が雰囲気が良い。表示板は道路標識みたいでイマイチ。


こちらの標識の方が味がある。


池口岳南峰から犬切尾根に入る。


ガスガス


天場予定地の笹ノ平は近い。深南部らしい雰囲気。


笹ノ平手前。ガスガスで残念!雨が降りそうなので天場探しに急ぐ。


テントを張ってほっと一息。とりあえずお疲れの乾杯~!


中隆シェフによる回鍋肉。ビールが進む🍺
この後、みそ味の鍋と〆のうどんをいただきながら山梨ワインと日本酒大雪渓で宴会進行。
十分酔っぱらって、夕方5時過ぎに寝る。
夜は冷たい雨が降り続いた。

【23日】

早朝も弱いながらも雨が降っていたので出発は様子見していたが、夜明けとともに雨が上がったので出発することに。
残念ながら笹ノ平の全容は望めなかった。


笹ノ平からワンピッチの登りで鶏冠山。
ここから、光岳から縦走してきた笹ノ平でテント泊した別パーティーが終始先行することに。




道は不明瞭だが赤テープが程よく付いていて歩きやすかった。地元の遠山山の会が整備しているらしい。




標高1530から犬切尾根を離れ池口川へ一気に標高を落とすシャクナゲ登山道へ入る。


シャクナゲ沢を渡るり、かなりの急斜面を一気に下降し池口川へ降りる。
池口川を靴を濡らして渡渉し、右岸を降りていくが、集落手前の畑に設置してある獣除けの有刺鉄線に行く手を阻まれ、左岸に渡渉を強いられる。右岸の少し上にある林道跡を辿ればよかった。
池口集落から車道をわずかに歩いてデポした軽トラを回収し、再び池口岳登山口へ。
2日間の山行が終わった。




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虫倉山

2020-11-08 17:00:00 |  山歩き

■2020年11月8日(日)
■ルート:さるすべりコース入口8:35~虫倉山頂10:45~さるすべりコース入口12:05
■同行メンバー:I顧問、M山pro

顧問のお誘いで長野市中条の里山「虫倉山」へ行ってきました。
こういう機会でもなければなかなか訪れる機会もない山ですが、晩秋の里山も良いものだなと思いました。


複数の登山コースがありますが、今回はさるすべりコース。


虫倉神社に参拝してから登る正統派コースだそうです。


しかし道は想像以上に急峻で、上部は鎖場の連続。
前夜の雨で濡れた落ち葉や木の根が滑る滑る!慎重に行きました。


ゆっくりゆっくり登って約2時間で山頂。
ちょっと雲が多めで北アルプス方面は見えません。


戸隠、高妻方面は見えたので良しとしよう。
下山後は麓にある顧問の農場を見学。


顧問が最近導入したフォードのキャンピングカー(左ハンドル)
排気量6,000ccのモンスターマシン。
近所を試乗させていただきましたが、田舎の道に似つかわしくないほどド迫力でした!


中にはキッチン、シャワー、トイレ、ベッド完備。4畳半くらいの広さはありそう。
普段は農作業の休憩小屋として使っているそうです。
電源、水、テレビのケーブルは横にある農機小屋から供給し、電子レンジも使えます。キッチンはプロパンガスのボンベが内蔵されています。
なるほど、小屋を建てるよりは安いし、遠征もできるし、これはよいかもしれません。


顧問の田んぼで収穫したコシヒカリの籾をお安く分けていただきました。

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南アルプス深南部 黒沢山

2020-11-01 16:04:41 |  山歩き

■2020年11月1日(日)
■ルート:奈良代林道ゲート6:05~奥布山7:08~シヤウヅ山7:42~黒沢山10:16~シヤウヅ山12:24~奥布山~奈良代山13:21~林道ゲート13:53
■メンバー:単独

【概要】
すっかり11月の定番となった南アルプス深南部の水窪エリア。
深南部は今回で4回目となる
【第1回】 2011年11月4日~5日 麻布山~前黒法師山~黒バラ平~黒法師岳(往復)
【第2回】 2018年11月24日 等高尾根~カモシカ平~丸盆(往復)
【第3回】 2019年11月3日~4日 鎌薙岳~鹿ノ平~不動岳~六呂場山~矢筈山周回
昨年、六呂場山から矢筈尾根の分岐で休憩の際、笹藪の稜線のさらに北に黒沢山があることを知った。
奥深い山でそう簡単には辿り着けないだろうと思っていたが、帰宅後調べると奈良代林道を使うと日帰りできるということが分かった。
11月の第1週、幸い今年も天気の良さそうだ。前日の昼過ぎ、奈良代林道のゲートに向けて自宅を出発した。

まず、水窪までの車の運転が第一の核心。直線距離では大したことはないが、かなりの大回りを強いられるのだ。
三遠南信道天竜峡ICから国道151号を天竜川沿いに南下してから、遠山川沿いを北上し、国道152号の細いくねくねを辿り水窪ダムへ。そして最後のとどめは水窪湖から分岐する長い長い奈良代林道。荒れたダートを慎重に走り、ようやく林道終点のチェーンゲートにたどり着いた。所要時間は約5時間、やれやれ。
暗い中、トラックの作業灯を点け、荷台にテントを張ってから一人宴会して就寝。
深夜はかなり冷え込んで3シーズンシュラフで寒い思いをした。


翌朝、明るくなるのを待ってゲートを出発。
最初の林道は赤布に導かれて効率よくショートカットする。


1時間くらいで奥布山到着


深南部らしい気持ちの良い広い尾根道を歩いてシャウヅ山へ。地図上の登山道はここまで。


シャウヅ山の先で西の展望が開けた。遠くに雪を纏った御嶽山や中央アルプスが見えた。
永野敏夫さん著「南アルプス深南部」ではシャウヅ山から先は「猛烈な笹藪と倒木」の記述があり、かなり恐れていたのだが実際は踏み跡明瞭で大したことはなかった。
後で調べると6年前に行政が延長1kmに渡り除草剤を撒いたためらしい。
登山道は通常草刈りするものと思っていたが、除草剤というのは初めて聞いた。他の動植物等、環境への影響は大丈夫なのだろうか?


鹿の角?


1850m辺りからいよいよ笹の海に突入する。
笹そのものより厄介なのは見えない足元にある倒木だ。
今回、足回りの保護のため沢登り用のネオプレーンスパッツを着けてきたが正解だった。
赤布も希少だがよく探せば見つかる。


標高1890m。六呂場方面への分岐付近。
鹿の平から降りる尾根と六呂場山、矢筈尾根の出だしが見える。
奥に見えるのは右から黒バラの頭、黒帽子岳、丸盆岳、鎌ナギの頭


標高1980m。笹の丈も低くなり踏み跡が分かりやすくなる。
急な斜面を笹を掴みながら標高差100m位登ると顕著な尾根に乗っかり間もなく山頂に到着した。


黒沢山。展望はなかった。後で知ったが、少し北に進むと展望の開けた場所があるらしい。
行けばよかった。


来た道をのんびりと戻ります。
遠くに見える山はどこだろう?山犬段とか?


休憩しながらかつて歩いた稜線(鎌崩を除く)を眺める。
右から黒バラの頭、黒帽子岳、丸盆岳、鎌ナギ岳、不動岳
手前の低い尾根は昨年下った矢筈尾根かな?


振り返って黒沢山(地図上1810m付近から)
左は中ノ尾根山(次の目標?)


一応奈良代山にも寄ってきます。
伐採(間伐?)した木が一面に転がっていてどこが道だかよく分からなかったが適当に下る。


無事林道ゲート帰着。
帰りの運転ルートは天竜川へは向かわず、国道152号を北上してから飯田市街へ降り、飯田ICから高速に乗った。
ナビには示されなかったが、このルートの方が距離も短く運転しやすいかもしれない。





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