山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

薬師沢左俣

2021-08-28 13:41:17 |  沢登り

■2021年8月27日(金)~28日(土)
■ルート:
(27日)折立7:00~太郎平10:56~薬師沢左俣出合12:19~泊地13:45
(28日)泊地5:50~赤木平7:35~稜線9:24~北ノ俣岳9:41~太郎平10:54-11:21~折立14:07
■メンバー:単独


【沢の源頭部 赤木平のクリークと北ノ俣の稜線】

実は今年のGW後半から不調に陥りしばらく山から離れていたのだが、少しづつ調子が上向いてきつつあるので、そろそろ動き始めようかと思う。

さて、夏休みといえばソロの沢旅だ。
本来は、昨年一昨年と続けた「八幡平の沢旅」第三弾の計画を温めていたのだが、コロナの感染拡大でやむなく断念。今の状況では新幹線を使ったり温泉宿に泊まったりは難しいだろう。
代替案として、近場で癒しの沢はどこかと考え、北アルプス黒部源流の薬師沢左俣に行くことにした。
薬師沢左俣は過去に一度遡行している。記録を付けていないので定かではないが、およそ30年前に友人と二人で遡行している。その時に触れた草原の中に小川が流れる赤木平の清冽な風景が強烈に記憶に残っている。
また、上流部の赤木平には2009年4月29日に山スキーで北ノ俣岳から独りで滑り降り立った。真っ白な赤木平から赤木沢源頭部を横断し中ノ俣乗越を経て黒部五郎岳まで足を延ばしたのだった。

コロナと無縁な一人沢旅。二日間とも快晴に恵まれ、心身ともに大いにリフレッシュできた。

【27日(金)】
午前2時半に自宅を出発。糸魚川から北陸道に乗り立山IC経由で有峰林道の亀谷連絡所に5時半に到着。6時にゲートが開くが既に15台位が順番待ちしている。折立の正規駐車場の狭いスペースに何とか軽トラを停めることができた。
素早く準備をして出発。
折立から太郎平まで、久々の山行と久々の1泊装備、加えて強烈な陽射しに苦しめられながら何とか4時間弱で登りきる。


太郎平小屋はコロナの影響か閑散とした雰囲気だ。薬師峠へは行っていないがテント場は混んでいたのかな?


小屋を後にして薬師沢本流へ下る。この道は木道が完璧に整備されていて、昔誰かが「薬師沢小屋までMTBでいけるぜ」って冗談を言っていたが、今回歩いてみて木道はかなり撤去されていると感じた。
この夏の長雨で沢の水量が気になっていたがどうやら平流の感じだ。
登山道の第三徒渉点の薬師沢左俣の入口に到着。
ここからいよいよ沢旅のスタートとなる。


しばらくは平凡なゴーロ歩きだが魚影が走るようになったところでテンカラを振ってみる。早速イワナが飛び出してきた。黒部イワナとの再会。チビちゃんばっかりだが元気な黒部イワナに遊んでもらった。


しばし歩いて右岸の適地にツエルトを設営。下地が少し湿っぽいのと傾斜があるのとで快適性は今一つだが贅沢は言えない。
しばらくボーっと過ごして夕刻を待ってからイワナちゃんと遊びに上流へ向かう。リリースサイズばっかりだがポンポン毛鉤に喰いついてきて楽しい。十分満足して泊地へ戻る。

【28日(土)】

朝6時前に泊地を出発、ほどなくゴーロ帯は終わり滝が連続して現れるようになる。


この滝は右側の草付帯を高巻く。


すぐにゴルジュが目に入る。どこから巻くかな?


左側を一段登ってからヤブの中を巻いて無事クリア。
一つ一つの滝をルートファインディングしながら登るのが楽しい。


巻き終わって下を覗く。


一番大きい二段の滝。下段は左の岩を登り草付のバンドを左上する。灌木に懸垂用の捨て縄が残置されていた。
この沢は赤木沢を登った後の下降にも使われるらしい。


上段も左から巻き。


その先もしばらく滝が続くが快適に登れる。




最後の滝


最後の滝を登ると急に流れが穏やかになる。
おや、あの陽が射しているところは?赤木平の入口の予感。


やはり。。。


来たぁぁぁ~!!


来ました!!


広大な草原の真中を穏やかな小川(クリーク)が流れている。


癒しの別天地「赤木平」
この場所を一人占めできる幸せ。


ここは自分にとって天国のイメージ。


この清らかな流れが約1kmに渡って続く


この時のために残しておいたバーボン(中身はジャック・ダニエル)を取り出し、クリークの冷水をチェイサーに飲ります。
これで本当に天国に行ける(笑)


すっかり気持ちよくなって少しづつ高度を上げていく。
水晶や雲ノ平、鷲羽など黒部源流の山々が見える。




黒部五郎だ。


藪漕ぎもなく稜線に到達。赤木平を俯瞰する。


北ノ俣岳を通過


薬師と赤牛を見ながら稜線を歩く。太郎平までが意外に長く感じる。


神岡新道分岐。道は結構荒れているらしいけど。


黒部五郎を挟んで遠く左に槍ヶ岳、右に笠ヶ岳。
山肌は少しだけ秋色が。。。


最後にもう一度目に焼き付けて。


太郎平までもう少し。薬師の上にレンズ雲が出てきた。




太郎平は結構にぎわっていた。登山道に目をやると折立からの登山者が続々と上がってくる。
北ノ俣の上空にもレンズ雲。案の定、この後急速に天気は崩れて折立の下りでは小雨が降りだしたがかえって涼しくなってよかった。

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飛騨の某ナメ沢

2021-08-08 11:29:42 |  沢登り

■2021年8月8日(日)
■メンバー:単独

凉を求めて飛騨の某ナメ沢へ行ってきました。

朝8時前に林道ゲートを出発、造林小屋を過ぎてしばらく行ったところから入渓。
先行者はいないようです。

魚影が走ったタイミングでテンカラを振るというスタイルで。
ここは林道が横に走っているので魚はスレているようです。
リリースサイズを2匹上げて橋に着きました。
橋の上には去年の夏に苦労して集めた薪の残骸が…
(ちょっと切ない気分)

橋の少し下流の右俣を少し釣り上がってから薮藪の林道を戻りました。

帰路、造林小屋には車が数台停まっており、バーベキューをやっている人たちがいました。
どうやってゲートのカギを開けたか謎です?

そして、ゲートに着くと飛騨ナンバーや名古屋ナンバーの車が4~5台、さらに少し下にも数台と賑わっています。
釣りや沢というより、家族連れが川遊びに訪れているようですね。





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