山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

シレイ沢

2011-07-19 21:12:14 |  沢登り

■平成23年7月18日(月)
■同行メンバー:ようさん
■ルート:夜叉神峠駐車場5:30(乗合タクシー)~シレイ橋5:45~30m滝8:41~二股9:26~主稜線11:56~薬師岳12:37~北御室小屋13:18~夜叉神峠駐車場16:51

前回の5月22日猫又谷山スキーから約2ヶ月振りの山となってしまった。
この間、いくつかの山行計画が雨で流れ、世間一般的なオヤジの週末を過ごしていたわけだが、それも2ヶ月で限界を迎えた。
梅雨明後しばらく不安定だった天候もようやく落ち着き、夏本番を迎えた3連休の最終日に南アルプスのシレイ沢を計画した。
やっぱり山はいい!夏は沢だ!!

【概要】
シレイ沢でweb検索をかけると、かなりの数がヒットする。
アプローチも短く、お手頃な難易度で、南アルプスの中では最も人臭い沢かもしれないが、今日は3連休最終日で台風も近づいているということもあり、遡行者は我々だけのようだ。
前夜、夜叉神峠の駐車場にテント泊。小宴会しながら、ようさんと今後の計画などを詰める。
夜中、カップルがテントの近くにやって来た。
「星がきれいだね」とかなんとか言いながら、男が一生懸命女を口説こうとしてる。
頼むからあっちでやってくれ!と心の中で叫ぶ。
おかげで翌日は寝不足になり、下山路で苦労することになってしまった。

翌朝は5時半発の乗合タクシー(1,100円)に乗り、シレイ橋で降ろしてもらう。
シレイ沢は少し上流で護岸工事をやっているようで、右岸に工事用の歩道がしっかり整備されていた。
渓相も荒れており、すこし興ざめの気分で歩道を登り、吊橋のあるところから入渓となった。
 

次から次へと滝が連続するが入渓者が多いため巻道はしっかりとしている。
直登できそうな滝は少ない。


久々の沢で、最初はぎこちない感じだったが、登るにつれて岩と水に体が同化していくのが感じられ、リズムがつかめてきた。


背後に北岳が見えてきてテンションが上がる。
かつて登ったバットレス4尾根は枯れ木テラスの崩落で今や幻のルートとなってしまった。


中流部あたりから、沢床が白砂で満たされた滝が見られるようになる。


そして本日のメインディッシュである30mの白い滝が現れる。
両岸を花崗岩の白い壁に囲まれ、奥に一条の直瀑を落としている。
なかなか見事!


直瀑をバックに記念撮影。
これも左から大きく高巻く。


30m滝を越えると、ようやく花崗岩らしい白い岩盤が現れる。
さらに上部で水流1:1の二俣を右に入り、滝を二つ巻くとビバークサイトが二つ三つある。

源頭の詰めは、沢を忠実に登ると白い砂ガレに足をとられて登りづらいので、適当なところで尾根の樹林帯に逃げる。
かなり傾斜が強く辛い登りだが、かすかな踏み跡を辿りながらジグザグに高度を稼ぐ。
最後はハイマツの藪こぎ5分くらいで薬師岳と観音岳の間の稜線に出た。


薬師岳山頂で記念写真撮影後、下山開始。
夜叉神まで長丁場だったが、整備された歩きやすい道に助けられた。
昨夜の寝不足で途中睡魔に襲われたが、得意のバカ話で盛り上がり、なんとか復活。
ほぼコースタイムどおりの所要時間で駐車場へたどり着いた。

コメント
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