山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

小川山 春の戻り雪&セレクション

2009-07-25 20:30:24 |  クライミング

■平成21年7月25日(土)
■メンバー:SK専務
■八幡沢「春の戻り雪」(3P、5.8)  屋根岩2峰南面「セレクション」(5P、5.8)

この時期、夏の定番といえば沢登りなのだが、今シーズンはなぜか濡れ岩(沢)より乾き岩(クライミング)の方に気持ちが行ってしまう。なぜだろう。

マルチピッチクライミングは、長いルートを数ピッチつないで登るクライミングである。岩を登る集中力に加えて、ルートファインディング、ロープワークやビレイワーク、懸垂下降など、様々な要素がぎっしり詰まっている。

一瞬のミスが事故につながる危険性が高いため無事に懸垂下降して、ロープの回収が終わるまで集中力を絶やすことはできないのである。

日常では味わえない、集中と緊張感(=非日常)が心地良く感じるのかもしれない。

先週の沢に引き続き、今週は私のリクエストで、SK専務と小川山の2大マルチピッチルートのうち、八幡沢「春の戻り雪」と屋根岩2峰「セレクション」を登った。

廻り目平へ向かう途中、小淵沢から野辺山まで、ずっと雨が降っていて絶望的な気分になったが、川上村へ入ると薄日が射してきた。
今日は天気の神様が味方してくれているのかもしれない。

天気予報があまり良くないせいだろうか、週末だというのにキャンプ場の駐車場はガラガラだ。

1本目は春の戻り雪を登ることにして、八幡沢を登る。
しかし、取り付きが分からないまま、かなり上部まで登ってしまい大幅に時間をロスしてしまう。
結局、取り付き点は林道から4つめの堰堤を越えてすぐ右のガレ沢を詰めたところにあった。


春の戻り雪 1ピッチ目のスラブ。
グレードは低いが、久々のスラブは怖い。


春の戻り雪 1ピッチ目をフォローで登る。


春の戻り雪 2ピッチ目もスラブ


支点はハンガーとチェーンでしっかりしており安心だ。


春の戻り雪 3ピッチ スラブからクラックを登り終了。
最後のクラックは支点がないのでナチュラルプロテクションが必要だ。

同ルートを懸垂下降2ピッチで取り付き点に戻る。

次のセレクションに登るため、すぐさま屋根岩2峰へ向かう。
屋根岩2峰は人気ルートが集中しているだけあって、数パーティーが登っていた。

セレクションにも先行パーティーがあるようだ。

1ピッチ目はクラックかフェースの選択ができるが、ここはクラック(5.8)を行くことにする。SK専務がリード。
苦戦しつつもカムをかましながらなんとか抜ける。
フォローの私も当然大苦戦。

ん~、クラックは難しい。


セレクション 2ピッチ目は長いスラブ(5.8)をひたすら直上する。私、リード。
結構ランナウトする。
怖い・怖いとつぶやきながら、ステルス・ラバーのフリクションを信用してジリジリ登る。集中力が限界に達する頃、終了点到着。

3ピッチ目は、チョックストーンのチムニーの簡単なピッチでテラスへ到達。


4ピッチ目はクラックからスラブを経て、上部に見えるフレアーにつなぐルート(5.8)。
クラックと、その上のスラブのワンムーブがかなり悪かった。
専務リード。

さて、ここから上部、5ピッチ目は大岩下をアンダーホールドでトラバースして6ピッチ目のクラックにつなぐルートと、そのままルンゼ状から頂上へ抜けるルートが選択できるが、我々は迷わず後者を選択して屋根岩2峰頂上へ抜ける。


屋根岩3峰
どこのルートだろうか。小さくクライマーが見える。


屋根岩2峰頂上にて
ここから懸垂下降50mギリギリ1ピッチで下まで降りる。

セレクションはクラック、スラブ、チムニーなどクライミングの様々な要素が凝縮された好ルートだ。
実は大昔?に登ったことがあるのだが、感想としては、前より難しく感じた。
つまりヘタ(身体能力の衰え)になっているということだろう。

クラックの攻略が課題として残った。


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某沢

2009-07-20 20:17:51 |  沢登り

■平成21年7月20日(月)
■メンバー:SK専務

梅雨明けの予報がウソのようなぐずついた天気が続きジリジリしていたが、3連休最終日の「海の日」はようやく晴れてくれた。

沢登りというよりは沢遊びと言ったほうが近いかもしれない。
前日までの降水量が多かったせいだろうか、沢は増水して、濁っていた。
岩を攀じ登り、淵をヘツリ、泥の草付を高巻く。
やっぱり沢は楽しい。

普段は何てことない小滝も、今日は爆水を浴びながらのクライミングだ。

水と戯れ、○○○と遊んだ夏の一日だった。





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