山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

木曽御嶽山

2008-03-29 19:23:01 |  山スキー

 
雪質はあまり期待していなかったが、まさかパウダーいただけるとは・・・!

■平成20年3月29日(土)
■メンバー:ようさん、中隆クンと3名
■ルート:御嶽ロープウェイスキー場リフト終点8:45~木曽御嶽山頂11:35~スキー場駐車場12:55

今週末は長野県北部の天気が悪そうなので、ようさんの提案により天気の良さそうな木曽御嶽山に行ってみることにした。
もう30年近く山登りをやっているのに、なぜか木曽御嶽は縁がない山だった。
どうせ行くなら山スキーしか考えられない。

 
御嶽ロープウェイスキー場のロープウェイは強風のため止まっていたので、リフト3本を乗り継いで終点からハイク開始。
それにしても今日は3月下旬と思えないほど気温が低くて寒い!

山頂方面はガスで見えず、おまけに強風が吹き荒れている模様。

でも時間が経つにつれて天気は回復傾向。
雪は固めのパックパウダーとアイスバーンのミックス。
クトーを効かせて沢をぐんぐん直登する。
 

山頂到着。木曽御嶽初見参

山頂からカリカリの尾根を滑り、雪質のよさそうなルンゼに入ると、なんとパウダーが!
前夜に積雪があり、寒気が入り込んでいるので雪がいい状態で保たれているのだろう。
 








標高差1500mをあっという間に滑り駐車場へ。
楽しかった~♪

下山後、開田高原で温泉に入った。
露天風呂に浸かりながら御嶽山に目をやると、雪面に刻んだ我々のシュプールが肉眼ではっきり確認できた。

温泉後、おいしい蕎麦をいただいて帰路についた。

これで旅館にでも1泊して、おいしい日本酒でもいただければもう言うことはないのだが・・・


【山行予定】

・2008年5月上旬
  北ア・黒部源流(双六~黒部五郎)/山スキー・テント2泊

・2008年4月28日、29日
  火打山(焼山北面台地経由)/山スキー・テント1泊

・2008年4月11日or12日
  北ア・爺ヶ岳(白沢~矢沢継続滑降)/山スキー

・2008年4月5日or6日
  昼闇山北面カール/山スキー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白馬八方 無名沢~ガラガラ沢

2008-03-22 17:52:04 |  山スキー

■平成20年3月22日(土)
■メンバー:中隆クンと2名
■ルート:八方池山荘8:40~八方尾根2361mピーク10:30~無名沢~ガラガラ沢~二俣発電所12:35

週末のお天気良さそうなので、笹倉温泉方面でも行こうかなあと考えていると、山梨支部の中隆君から「どっか行きましょう」メールが入ってきた。
彼も東京での半年間の研修期間が終わり、いよいよ山スキーモードに入ってきたようだ。
聞くと、今日の夕方までに甲府に帰らなければならないというので、昼過ぎ頃には下山できそうな八方バックカントリーに行ってみることにした。

朝一番(8時)のゴンドラ乗り込み、リフト2本を乗り継いで八方池山荘に到着。
ここで計画書を提出していざ出発です。
素晴らしい晴天のなか、景色を楽しみながら尾根を登っていきます。
今日はなるべく滑走距離を多くとりたいと考え、2361mピークから無名沢に入り、途中でガラガラ沢に滑り込む計画です。

2時間弱の登りでで2361ピークに到着しました。
雪は全体的に硬そうですがどうでしょうか。
準備をして早速滑ります。

パックされた雪でひっかかります。、今ひとつです。
シュプールも見ての通り汚いですね。
さて、下の樺の少し下あたりに来ると、上からテレマーク2名が滑ってきます。
近くに来てよく見ると、お一人は1月に天狗原にご一緒した「やまこぼガイド」のN島さんでした。
本日はお客さん連れてのガイドのお仕事とのことです。
この後、ガラガラ沢に行かれるそうですが、ここから一旦稜線まで登ってからエントリーするそうです。
我々は予定どおり無名沢上部をガラガラ沢方面にトラバース気味に降りていきま。


降りていくにつれ雪もやわらかくなり、快適ターンがきまります。


このあたりが一番雪質よかったですが、方斜面のトラバース滑りだったのが残念。
ドーンと無名沢の沢床まで行きたかったのですが・・・。

1800mあたりからガラガラ沢へのエントリー地点を探りますが、右側が崖のような急峻な地形となっていてなかなかよいポイントが見つかりません。
 
ずるずると滑りながら、1700m付近でなんとか入れそうな場所を見つけますが、ここも結構な急斜面です。
では一人づつ行きましょう、ということでまず私が入ります。
2日前に降った湿雪が弱層となり、スキーで切ったところから表層が雪崩れます。
ガラガラ本流もデブリがたくさん出ている様子です。
お互い監視しながら、ようやくガラガラ沢本流に到着しますが、出たのは中間より下部の地点でもう沢も終わりに近い場所でした。

やはり、無名沢からガラガラに継続するにはN島さんのように一旦登り返してからの方が正解なのかもしれないですね。

後はゲレンデのように荒れた斜面を滑り、適当なところで南俣入を渡渉して、林道に滑り込みます。
林道の雪は二俣の直前までつながっていますが、途中2箇所ほどわずかですが板を脱がなければならない箇所があります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨飾山(P2から山頂へ)

2008-03-19 18:22:32 |  山スキー

■平成20年3月19日(水)
■メンバー:Y隊長と2名
■ルート:小谷温泉栃の樹亭6:50~雨飾P3 8:35~P2 9:36~山頂11:40~P213:30~栃の樹亭P14:40

雨飾山P2は山スキールートとしてメジャーであり何度か訪れている。
P2から頂上へは岩とナイフリッジの雪稜に阻まれ、山スキーからクライミングの世界になってしまい容易に近づくことはできない。

今回、Y隊長からこのバリエーションルートへのオファーがあり、「是非行きましょう!」と参戦させてもらうことにした。

平日であるので仕事はお休みをいただいた。
 
いつものようにワセ沢を少しさかのぼってから尾根に取り付く。
スキーアイゼンを効かして少し急な尾根をサクサクと登る。

 
P1から望む真っ白なP2(右)とP1(中央)、そして雨飾本峰(左)

 
P2からから見るP1(右)と山頂(左)。
登攀ルートは、雪庇の張った雪稜を辿り、右側の岸壁の基部に向かう。
2ピッチのクライミングでP1の頭へ、そして中央のナイフリッジを辿り、雪庇の張り出した雪壁を登って山頂へ至る。

 
岸壁の基部までもうワンピッチ。
雪庇が不安定な箇所があり「落ちないでね!」と祈りつつ慎重に通過する。

 
さていよいよクライミング開始。
P1までは2ピッチあり、1ピッチ目はY隊長が、2ピッチ目は私がリードした。
久しぶりのアイゼンクライミングで緊張したが、岩は乾いており浮石も思ったほどなかった。
中央に2本の古いフィックスロープがあったが、絶対に使わないこと。
上部で切れかかっていた。
 
久々の登攀にアドレナリンでまくりのY隊長

 
P1から山頂へは、強烈なナイフリッジを辿る。
雪は安定しており、それほど悪くはなかった。

 
しかし足下がスパッと切れており高度感は抜群!

 
乙妻山、堂津山、黒姫山をバックにロープをグングンと延ばす。

 
ナイフリッジが終わり、雪壁を乗り越えると山頂に到着する。

山頂からは同じルートでP2に戻る。
岩壁は3ピッチの懸垂下降となったが、支点の状態が悪く、ハーケンを打ち足した。
 
P2からスキーに履き替え、無木立の斜面を滑る。
 
雪質は最悪の湿雪だったが、やはりスキーは早い。
P2から1時間で駐車場に到着した。

山スキーの機動力を活かし、更に岩登り、雪稜、雪壁と久々に充実感と緊張感ある山行となった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏ヒヨツアー ヒヨドリ峰~親沢源頭~白馬乗鞍スキー場

2008-03-15 15:37:23 |  山スキー


■平成20年3月15日(土)
■ルート:栂池スキー場ゴンドラ降り場8:55~ヒヨドリ峰10:10~裏ヒヨ滑降~親沢10:45~若栗の頭(1598峰)11:45~白馬乗鞍スキー場12:20
■メンバー:単独

今週は春本番の陽気となり気温が高い日が続いた。
おまけに昨日は温かい雨がたっぷり降り、山スキーのコンディションは最悪だろうと予想した。
当初は笹倉温泉から放山の往復を計画していたが、ウェザーニュースを見ると前線が抜けきる午前中まで曇りの予報ということで、白馬方面へと予定を変更した。

ヒヨドリ峰は天狗原に登る際、スキー場側のいわゆる「表ヒヨ」はいつも見ているわけだが、滑走距離も短くわざわざ行く気にはならなかった。
ヒヨから反対側の親沢へ滑る「裏ヒヨ」ルートは最近になって知ったわけだが、先週の親沢源頭ツアの際に見た時、裏側にこんないい斜面があったのかと再認識し、じゃあ今回行ってみようかということにした。

いつものようにゴンドラ降り場からリフトに乗らずにハイクアップを開始、早大小屋から斜面に取り付き、あっという間に稜線に出た。
今日も天気は申し分ないが、雪質はどうだろうか?
滑り込む斜面を物色しながらヒヨドリ峰へ到着。


(ヒヨドリ峰から白馬乗鞍方面)

本日一番乗りのようである。
まあ、こんなにいい天気であれば、皆、もっと上に行っているのだろう。
今日はプチ・バックカントリーということで、のんびりムードでいこうかと思うが、ゆっくりしていると気温が上がり、雪がどんどん悪くなりそうなので、そそくさと滑走の準備をする。

で、ピーク直下からは雪庇が出ているので、コル方面へ少し戻って雪庇の切れ目からドロップする。
まずまずの急斜面。
パウとはいかないが、なかなか快適にターンを刻むことができる。
だがこの先、下が滝か崖になっているようなのでコル方面へトラバースして広い斜面に合流する。

 
(広い斜面に合流してから記念写真。上がコル)

この先からは雪がグサグサとなり重くなるが、デブリもほとんどなく、広い緩斜面なので大回りターンで飛ばす。
ほどなく見覚えのある親沢に合流した。

 
(滑走ラインはこんな感じ。ほかの斜面にも沢山シュプールがついていた。いろいろバリエーションが楽しめそう。)

あとは先週と同じルートで若栗の頭へ登り返す。
先週はコルから滑り込んだが、今日は頭から直に東斜面にドロップする。
先週はパウダーでよかったが、今日は腐れ雪でスキー場まで我慢の滑りとなる。
黒川沢の合流点では斜面の雪が崩落しており、板を外してクライムダウンする。
あとは林道から白乗スキー場につなぎ、栂池駐車場まで車道を1.5kmテクテク歩いて車を回収した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天狗原~親沢源頭~白馬乗鞍スキー場 ヒヨドリ裏ツアー

2008-03-08 21:11:23 |  山スキー

■平成20年3月8日(土)
■ルート:栂池スキー場8:45~天狗原10:30~(ヒヨドリ裏ルート)~親沢源頭部~1450m12:05~1598mP(若栗の頭)~黒川沢~白馬乗鞍スキー場13:05
■メンバー:単独

気がつけばもう3月、そろそろ春山スキーモードへ切り替えましょう。

さて、移動高がやってくる今週末。
先週の小日向山では二俣を基点に周回ルートをやってみたが、ぼちぼちツアー山行もやってみたくなった。

いろいろと検討した結果、先週お会いしたtsukada氏の記録を参考にさせてもらい、天狗原から親沢源頭を滑り、1598mピーク(若栗の頭)へ登り返して白馬乗鞍スキー場へ滑り込むツアーコースに行ってみることにした。

栂池ゴンドラ終点から天狗原まで、トレースもバッチリでノンストップでハイクアップします。
さすがに天気もよいということで、大勢の皆さんが斜面に取り付いています。
 
白馬方面も晴れてます。
 
天狗原に上がると強風です。
斜面を東方向にトラバースしてから、山ノ神尾根の手前の広大な緩斜面を親沢源頭に向かって滑り込みます。
このあたり、ガスっているとイヤなところでしょう。
雪はやや重のパックパウダーでしたが、まあ快適です。
(写真は天狗原東ピーク。この向こう側が急斜面となって、親沢本流に合流します。ボーダーパーティーがドロップしていました。)


1950mまで一気に滑ります。
このままノンストップでにいってしまうのももったいないので、小休止して撮影タイムとします。

どうやら2パーティーほど先行しているようです。
ワンパーティーは天狗原東ピークからのボーダーのようです。
結構メジャーなルートのかもしれません。
帰ってから「ハイグレード山スキー」を見ると、このルート「ヒヨドリ裏ルート」となっていました。


この先から沢状地形に入ってきますが、なにやらガスが濃くなり視界がなくなってきます。これは予想外の展開です。
上空は明らかに晴れているのに、風が無いせいか沢にガスが溜まっているようです。
こんな状態で滑っても楽しくないので30分ほどガスが晴れるのを待ちます。

しかし、なかなか晴れてくれないのであきらめて滑ります。
幸い降りるに連れて少しづつガスは薄くなってきます。

1450mあたりでヒヨドリのコルからのいわゆる「裏ヒヨ」ルートと合流します。
ここで親沢の滑りは終了です。
このあたり、しっかり地図見ていないと見過ごしてしまいそうですが、左上に地図上1638m岸壁が見える場所がポイントです。
ここからシールをつけて1598mのピーク(若栗の頭)のコルを目指します。
コルまではトレースもバッチリで楽チン。

1598mコルから北東の斜面を黒川沢に向かってドロップイン。

あまり期待はしていませんでしたが、これがなんと予想外のパウダー♪♪
もしかして今シーズン最後のパウダーかも?と思いつつ、ていねいに滑ります。

沢を抜けるとすぐ山ノ神尾根ルートと合流し、林道を少し滑って堰堤を下から通過し、白馬乗鞍スキー場に到着。
あとは車道を20分歩いて栂池の駐車場へ。

今回、プチツアーでしたが、やはりツアーは楽しいですね。
地図読みの勉強にもなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする