山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

北ノ俣岳~黒部五郎岳

2009-04-29 20:04:35 |  山スキー

■平成21年4月28日・29日
■同行メンバー:中隆くん
■ルート:
(28日)
飛越トンネル9:00~寺地山12:35~北ノ俣避難小屋13:30~北ノ俣岳15:45~北ノ俣避難小屋16:05~宴会
(29日)
北ノ俣避難小屋5:30~北ノ俣岳7:05~赤木平7:34~赤木沢横断~中ノ俣乗越~黒部五郎岳9:57~北ノ俣岳12:01~北ノ俣避難小屋12:20~寺地山~飛越トンネル16:05



山オヤジのGW第1戦。
育児休業中の中隆君、子育ても大切だが、「たまには山に行かないといかんでしょう。」ということで黒部源流スキーツアーに出かけた。
黒部五郎は昨年のGWに時間切れで敗退していることもあり、今回リベンジを果たすことができた。

(28日)
大規模林道は飛越トンネルまで入ることができた。
数日前に降った新雪がトンネル前の駐車場に積もっている。
駐車は4台程度で、ゴールデンウイークだというのにこんなものかと拍子抜けする。
板を担いで夏道を登り、送電線の少し手前からシールで歩くことができた。



飛越新道 寺地山の手前で北ノ俣の大斜面が見えた。


北ノ俣避難小屋に到着。
なんと小屋の前の水場からは滾々と水が流れていた。
どなたかが掘り出したのかと思う。

荷物を小屋に置いてから早速北ノ俣岳を往復する。

小屋が混んでいたらテントに泊まろうと思っていたが、他に宿泊者はなく、貸切だった。
管理の行き届いた快適な小屋でカレー鍋をいただきながら小宴後、就寝。

(29日)

翌朝再び北ノ俣岳に登り返す。
今日はあの真っ白な黒部五郎まで行くのだ。
と、突然中隆君が「腰が痛いのでここで引き返します」とリタイア宣言。
一瞬モチベーションが萎えかけたが、気を取り直し単独で行くことにする。

いよいよ、あこがれの黒部源流スキーツアーの始まりだ。


まずは山頂から赤木平の平坦地にドロップする。


赤木平で小休止してから、あまり標高を落としすぎないようトラバース気味に赤木沢源流方面へ向かう。



赤木沢源流から赤木沢本流を見下ろす。

赤木沢源流をトラバースしてから中ノ俣乗越に向けてシール登高を開始する。
中ノ俣乗越から2678mピークを左から巻き、黒部五郎の最後の登り北西斜面に取り掛かる。
上部はクラストしていたのでクトーを着けてジグを切りながら登った。


9:57山頂着。
タイムリミットに設定していた10:30より30分早く着いた。
天気も最高だしのんびりしたかったが、中隆君を小屋に待たせているので即下山を開始する。


黒部五郎北西斜面サイコー!!
パックされた新雪がちょうどいい具合に締まり、快適にターンが決まる。
この北西斜面からウマ沢に入り、黒部本流に継続したらどんなに素晴らしいだろう。
来年以降の課題としたい。

小屋に戻り中隆君と合流してから飛越新道の下山を開始する。
寺地山からしばらくはダラダラとアップダウンが続き苦労する。
最後はスキーを担いで駐車場到着。
駐車場のの積雪はすっかりなくなっていた。

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妙高山 南面ルンゼ

2009-04-18 21:44:00 |  山スキー

■平成21年4月18日(土)
■同行メンバー:I顧問
■ルート:笹ヶ峰林道1300m付近8:04~三田原外輪山11:00~南地獄谷平坦地11:20~妙高南面ルンゼ登高~妙高山頂13:26~南面ルンゼ滑降~南地獄谷平坦地~三田原外輪山14:55~笹ヶ峰林道15:56

本日も晴天なり。
1週間前に金沢の鉄人コンビが滑降した妙高南面ルンゼに行ってみた。
杉の原スキー場の営業が終了したせいだろうか、週末の土曜日だというのに全山貸し切りの静かな山スキーが満喫できた。


滑降ライン
平坦地まで標高差350m。ほぼ一定の傾斜でまっすぐ落ちている。
下部は大正池方面へトラバース気味に滑った。


笹ヶ峰林道池の峰付近に駐車して、まずは三田原外輪山目指して登る。
いつもは三田原第3高速リフト終点からだが、林道から登るのは初めてのことだ。


三田原外輪山から南地獄谷平坦地へ滑り込む。
ここは別天地のような場所。
標高差200m足らずだが、ザラメの快適な斜面だった。


妙高山へは南面ルンゼをスキーを履いてつめ上げた。
上部の傾斜はきつかったが、雪が柔らかかったためクトーが効いてくれた。




南面ルンゼ上部急斜面の滑降。
ジャンプターンを決めるI顧問。




【You Tube動画】

 

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爺ヶ岳 西沢

2009-04-11 19:35:14 |  山スキー
■平成21年4月11日(土)
■同行メンバー:Y隊長、ようさん、弓さん
■ルート:扇沢柏原新道登山口5:38~爺ヶ岳南尾根JP(2320m)9:20~爺ヶ岳南峰10:58~赤岩尾根西沢ドロップポイント13:00~西俣出合15:01~大谷原16:00

無風快晴の天気は申し分なしだが、気温も急上昇。
湿雪の表層雪崩と超重雪に苦しめられ快適とはいえない滑りとなってしまった。
やはりこの時期、午前中にはドロップしないといかん。


【You Tube 動画】

昨年同時期の爺ヶ岳白沢から矢沢滑降がよかったので、今年は西沢をやってみることにした。
入山は扇沢から南尾根経由とし、車1台を下山口の大谷原にデポしてから柏原新道を登り始める。
扇沢は雪少なく、下部の通行は難しそうだ。

板を担いでいるため、木の枝が引っかかりなかなか疲れる。
適当な所で登山道を離れ尾根に乗っかり、2320mのジャンクションピークを目指して登る。


南尾根から針ノ木がよく見えた。
雪渓はデブリも少なく綺麗。見たところ扇沢駅からシールで登って行けそうだ。


ジャンクションピークを過ぎ、爺ヶ岳南峰直下を登る。
ごらんの通りの雪の少なさ。相変わらず板を担いだままガラ場を上がってく。


山頂から剣岳とご対面。やはり剣の存在感はスゴイ。
手前の赤い屋根は種池山荘。
GW出陣予定の毛勝三山もよく見えた。


山頂から赤岩尾根の頭まではスキートラバースで行く予だったが、雪がつながっておらず夏道を歩いて行く。


主稜線上、赤岩尾根上部のドロップポイントに到着し斜面を観察する。
この時点で13時を回ってしまい、予想以上に時間がかかってしまった。

さて、時間も遅いのでドロップ
まずは隊長が斜面に入る。と、スキーで切ったところから湿雪の表層雪崩が発生。
大きく発達しながら落ちていく。(雪崩発生はYouTube動画参照)
これやばいと、雪が安定していそうな赤岩尾根側(北側)の斜面を選んで、再度ドロップする。
上部は少し急斜面のモナカ雪で滑りづらいが雪崩よりはマシ。


稜線上の人影が見える箇所がドロップポイント。
このあと赤岩尾根を乗り越して、西沢に落ちるルンゼに入る。
赤岩尾根に乗っかったところで、ちょうど登山者が登ってきた。
とんでもない所から滑ってきた我々を見て驚いていた。


しかし、このルンゼに入ったとたんにまたもや湿雪雪崩が発生する。
新雪を切ると雪崩れていくので、一通り雪崩が落ちた後の雪崩痕を横滑りを交えながら慎重に降りていく。


ルンゼ通過し、安全地帯で後続を待つ。
我々の起こした雪崩が下部では結構大きなデブリとなっていた。


さて、ここからは斜度も緩み雪崩れる心配はなさそうだ。
緊張感から開放され大斜面を一気に・・・、と行きたいところだが重雪にヒーヒー言いながら大谷原目指して滑る。


皮肉なことに、標高を下げるに従い雪質も良くなってきた。



西俣出合からの林道は半分程度まで滑ることができた。
あとは大谷原まで板を担いで最後の林道歩き。
結局、本日は一度もシールを使うことはなかった。
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四ツ岳 北面台地(2450m)

2009-04-04 17:58:24 |  山スキー
■平成21年4月4日(土)
■ルート:平湯キャンプ場7:20~大野川渡渉地点8:44~北面台地~撤退地点(2450m)12:40~平湯キャンプ場14:29
■メンバー:I顧問、M島さん、hitoshi515

このところの寒気と一昨日の降雪で四ツ岳北面台地はパウダーランドと化していた。
悪天候につかまり山頂へは届かなかったけど、今シーズンラストパウダーをいただいて大満足。

4月1日の人事異動で松本市から長野市へ転勤となった。
通勤時間は2倍以上となり、慣れない仕事と職場でストレスがかなり溜まっていた。
こんな時こそ山スキーに限る。

今週末は久々に中隆クンが育児休暇から復帰する予定であったが、諸事情により出動不能となってしまった。
天気予報は怪しく単独で行くほどのモチベーションも高まらず、どうしようかと思っていたところI顧問の四ツ岳計画を知り、便乗させていただくことにした。


平湯キャンプ場から支尾根に取り付くため、ガリガリの急斜面を板を担いで登る。
この辺、極端に積雪が少なく、この先大丈夫かと不安になる。


1600m、大野川の渡渉地点。
かろうじて1箇所ブリッジがつながっていた。
水量が少ないので、板を外せばこの少し上流でも簡単に渡渉できる。

北面台地に上がると、ガリガリの雪質が平湯名物のサラサラパウダーに変わってきた。
パウダーランの期待が高まりモチベーションが上がる。
しかし天気は予報より早く崩れ、雪が降り始める。

標高2450mの森林限界地点で強風&ガスとなる。
山頂まであと1時間あれば到達できると思うが、ここは無理せず撤退を決める。

では、そろそろいただいちゃいますか!

顧問、お先にどうぞ!


一気に落ちていく顧問。


パウダーランを満喫する顧問。


サイケなメットが素敵です。

四ツ岳北面台地の素晴らしさが分かった。
来シーズン、激パウダーの時期を狙って山頂リベンジを果たしたい。
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