山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

白馬・旭岳北面から柳又谷左俣源頭

2008-05-18 16:37:01 |  山スキー

 
柳又谷源頭にはメローな大斜面が広がっていた。

■平成20年5月18日(日)
■メンバー:単独
■ルート:猿倉5:00~大雪渓~稜線9:25~旭岳(2867m)10:30~北面滑降~柳又谷源頭(2300m)11:00~柳又谷登り返し~稜線12:17~猿倉13:30

ゴールデンウィークの山スキー4連戦で完全燃焼し、翌週末は悪天で自宅停滞。
そろそろ沢モードに切り替えかと思っていたが、週末の晴れ予報を見ると、またスキーに行きたくなってきてしまった。

そういえば今シーズン、まだ白馬岳周辺には出かけていなかった。
ルンゼなどの急斜面系よりも人の少ない広大な斜面をゆったりと滑ってみたい。
以前から、ものの本や、HPの記録などで「柳又谷源頭部は素晴らしい」と紹介されていたためとても気になっていた場所であった。

猿倉から鑓温泉登山道分岐までは雪がないため板を担ぐ。
大雪渓は概ねシールで行けるが、葱平手前の急斜面は担いでアイゼンで登る。

稜線から旭岳南面を登る。
斜面の途中で単独の方を抜かして頂上に立つ。
この方、お聞きすると南面から清水谷を滑って白馬鑓から小日向のコル、長走沢経由猿倉のロングコースに挑戦されるそうだ。

旭岳山頂から柳又谷へのエントリーは、東面と北面からのどちらかであるが、東面は超急斜面で滑落したら岩に激突しそうなので即却下。

で、北面へ移動する。
傾斜は普通だが、北面のためか上部は結構硬かった。
滑落しないようエッジを効かせて慎重に滑る。
正面に終始朝日岳が見えていて気持ちよい。

柳又谷に入ると谷は広大となり、開放感全開の気持ちの良い斜面が続く。
また、ロケーションも素晴らしい。
こんな斜面を独り占めで2300mまで一気に滑り込む。

 
2300m地点から振り返る。
シュプールと旭岳をバックに撮影。

ここから先の柳又谷は谷も狭まり、険谷の様相を呈している。
あっという間のお楽しみであったが、ここで切り上げ、シールをつけて標高差400m弱を登り返す。

稜線までゆっくりと登りながら周囲の景色を堪能する。

稜線でシールを外して、大雪渓に滑り込む。
実は大雪渓を滑るのはこれが初めてだった。

こちらは先週降った新雪がグサグサとなり滑りづらかった。

さて、今シーズンのスキーはこれで最後にするか、どうしようかと考えながら猿倉への林道を滑った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

双六小屋ベース 黒部五郎岳(2650mまで)往復

2008-05-06 17:03:18 |  山スキー

■平成20年5月3日~5日
■メンバー:ようさん、弓さん、中隆くん、hitoshi515

■GW第4戦はいよいよメインイベント。

 
■黒部五郎山頂には届かなかったけど、あこがれの黒五カールが滑れて大感激!

(5月3日)
新穂高温泉駐車場5:15~わさび平小屋7:10~大ノマ乗越13:00~双六谷~双六小屋16:00

2日夜、新穂高温泉無料駐車場に集合し、車中で仮眠後、スキーを担いで出発する。
久々のテント2泊の装備にあえぎながら林道をたどる。
穴毛谷出合からシールが使えるが数箇所雪切れしている部分があった。

秩父沢は大デブリランドと化している。
デブリを避けるためルートは概ね右岸側をたどるようになる。

重荷と暑さと寝不足でかなり辛いが、背後に見える槍や穂高に励まされる。

 
バテバテ状態で大ノマ乗越到着。

ここから双六谷に向かってトラバース気味に下降する。
トラバースの途中、スキーで切った湿雪斜面が雪崩れていく。

と、ここでアクシデント発生。
トラバース中にようさんがスキーを引っ掛けて転倒し、仰向けのまま雪崩痕を滑落してしまった。
視界から消えてしまっていたが、声をかけると応答があったため、ストックや帽子を拾いながら本人のもとへ慎重に降りる。
「怪我は?」「大丈夫。」
本当によかったと胸をなでおろす。

ここから少しのトラバースで双六谷2200m付近の比較的なだらかな沢床に滑り込む。
双六小屋まで、緩やかだが350mの登り返しとなる。

 
沢が一段と開けて広大な斜面に出ると小屋はもうすぐだ。

 
ようやく山スキー・パラダイスの双六小屋に到着。

冬季小屋の横にテントを張らせてもらう。
この日テント泊は我々の他1パーティーだけで、小屋泊も数名程度と閑散としていた。


(5月4日)
双六小屋5:30~双六岳~黒部五郎小屋9:20~黒五東尾根2650m 11:00~黒部五郎小屋~三俣蓮華岳14:15~双六小屋15:45

今日も最高の天気だ。
まずはアイゼンを効かせて双六岳へ向かう。



北鎌尾根、穂高連峰の大パノラマを背に広々とした稜線を登る。

双六山頂から小ピークを2つ越え、さらに三俣蓮華岳も巻いていく。
シールの脱着が頻繁にあり、これをいかにスムースにこなすかが重要なポイントとなる。

 
笠ヶ岳も槍に負けじと存在を主張する。

三俣蓮華を巻いた所でシールを外し、黒部五郎小屋に向かって200mの爽快滑降。
ここにきてようやく思いっきり滑れた。

 
黒部五郎小屋到着。ここも閑散としていおり、登山者1名が去った後は我々のみの世界となった。

 
小屋から夏道のある東尾根を登り、山頂目前の2650mに到達したところで時間切れ。
山頂は昨年9月に踏んでいるし、ここは無理しないで引き返すことにした。

そして、ここからはいよいよメインイベントのカール滑降だ!

 
雪庇の切れ間からドロップイン。

 
出だしはかなりの急斜面。

 
最初のターンがビシッと決まり、思わず雄叫び!!

 
このまま一気に五郎沢まで滑っていきたい衝動にかられるが、小屋に向かって標高を落とし過ぎないようトラバース気味に滑っていく。

 
小屋からワンピッチ登り返したところで、滑降ラインを見ながらしばし休憩。

 
三俣蓮華山頂からは真っ白な黒部源流と、祖父岳、水晶岳、ワリモ岳の山々が見渡せた。
いつか祖父岳から源流に向かって滑ってみたい。

(5日)
双六小屋5:00~鏡平~新穂高温泉13:40

朝目覚めると、昨日とは打って変わっての悪天。
おまけにガスで視界が悪い。
昼過ぎからは雨の予報の中、停滞するか判断に迷ったが弓折岳への稜線から鏡平経由で下山することにした。

出発早々、大きなミスを犯してしまった。
よく地図を見ずに先行トレースを追ってしい、西鎌尾根に入ってしまったのだ。
「樅沢岳」を過ぎてからようやく気付き、正規のルートに戻るが2時間のロス。
やはり視界が悪い時の雪山は怖いと大反省。

弓折岳手前から鏡平に向かって急斜面をスキーを履いたまま横向きになり1歩づつ慎重に降りるが、視界がない上に雨も降ってきてしまい時間がかかる。
やっとの思いで鏡平に到着し、ツエルトを被ってしばし作戦会議。

ここで幕営という考えもあったが、小雨の今なら秩父沢の危険地帯を一気に通過できると判断し、お互い離れないよう注意しながらスキーで降りる。

夏道のある沢を秩父沢に降りると、ガスから抜けて視界良好となる。
これで一安心だが、デブリランドを通過しきるまでは気が抜けない。

本流の橋まで降りてようやくほっとする。

今日は悪天時の判断の難しさを思い知った。
そんなことを考えながら、消え消えの雪を拾って新穂高温泉へスキーを走らせた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

針ノ木雪渓

2008-05-06 06:57:45 |  山スキー

■平成20年5月2日
■メンバー:Y隊長、N嶋プロ、komaさん、u-chefさん、Iブチさん、hitoshi515
■ルート:扇沢~大沢出合~針ノ木峠~蓮華大沢右俣源頭~往路戻る~扇沢



GW第3弾。
蓮華大沢右俣を滑るはずが・・・。

大沢出合から蓮華大沢右俣がきれいに見えた。
大沢下部は大きなデブリが出ているため、右岸を滑った方がよさそう。

針ノ木雪渓も例年よりデブリが多い。
登るにつれてガスが濃くなり視界が悪くなる。

峠から蓮華大沢のドロップポイントまで板を担いで登るが、つぼ足だとグサグサの雪にはまってしまい苦労する。
ドロップポイントに到着するがガスは濃くなる一方。

ツエルトを被ってしばし待つが、斜面が全く見えないのであきらめて針ノ木雪渓を滑る。
扇沢駐車場横まで滑ることができた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする