山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

寸又峡~朝日岳~大無間山~風イラズ(周回)

2024-05-05 18:15:38 |  山歩き

■2024年5月3日(金)~4日(土)
■ルート:
(2日)自宅12:00~寸又峡第2駐車場17:30頃(車中泊)
(3日)寸又峡P5:14~朝日岳登山口5:54~合地ボツ8:00~朝日岳9:53~お立ち台下降点13:04~造林小屋13:22~鹿の土俵場14:05~三方窪14:43~テン場2022m 15:37
(4日)テン場5:11~三方嶺5:43~大無間山6:51~前無間山7:14~風イラズ9:30~黒枯山11:15~大小屋戸山13:09~林道下降点13:51~栗代林道14:12~兎辻15:18~寸又峡P16:47
■メンバー:単独



■これまでの足跡
【第1回】 2011年11月4日~5日 麻布山~前黒法師山~黒バラ平~黒法師岳(往復)
【第2回】 2018年11月24日 等高尾根~カモシカ平~丸盆(往復)
【第3回】 2019年11月3日~4日 鎌薙岳~鹿ノ平~不動岳~六呂場山~矢筈山周回
【第4回】 2020年11月1日 黒沢山
【第5回】 2020年11月22日(日)~23日 池口岳~鶏冠山 周回
【第6回】 2022年11月6日(土)~6日 池口ジャンクション~加加森山~光岳(往復)
【第7回】 2022年11月19日(土)兵越峠~朝日山~平森山~白倉山(の少し先)(往復)
【第8回】 2023年5月3日~4日 明神沢橋~大無間山~三方嶺~大根沢山~白樺荘(周回)
【第9回】 2023年11月2日~3日  白倉林道~白倉山~中ノ尾根山(周回)

記念すべき深南部山行第10回目は、寸又峡を起点に朝日岳~大無間山~風イラズを周回するルートをとった。
とりわけ風イラズは、永野敏夫さんの本「南アルプス深南部」によると、「秘峰」とか「藪山好事家垂涎の的」などと称された山で是非(絶対)行きたいと思っていた。
寸又峡から朝日岳までは一般道(と言ってもそれほど良い道ではない)で後はバリエーションルート。朝日岳から先のしばらく続く藪っぽい尾根のアップダウンでなかなか疲れる。でも、お立ち台下降点あたりから背の低い笹が現れ、造林小屋~鹿の土俵場~三方窪の区間は深南部っぽい雰囲気で気持ちよく歩ける。三方嶺から大無間まではちょうど1年前に歩いている。全体的には酷い藪漕ぎもなく、ルートも尾根上で比較的わかりやすいルートだが、風イラズから先の岩場交じりの激下りは結構大変だった。

【備忘録】
・水は行動用2.2ℓ+調理用1.5ℓ=3.7ℓ持参。途中水場は全くなかったが最終的には少し余った。
・夜は無印カレー、尾西の白米、スープ、ビール500、バーボン、つまみ
・朝は味噌ラーメン
・行動食は初日はパン、2日目は尾西のチキンライスと余ったパン。チキンライスはまずかった。


静岡市のイオンで食料等買い出しして夕方寸又峡に到着し車上泊。
中部横断道の開通で寸又峡へのアクセスがかなり良くなった。
夕方から夜にかけて小雨が降った。


寸又峡から猿並橋(吊り橋)を渡って朝日岳登山口へ
今回もヤマビル防止のためロングスパッツを着用した。さらに念のためヒル下がりのジョニーを靴、スパッツに吹きかけて出発。しかしこの対策は効果がなかったことが後に判明する。






朝日岳到着。標高差1400mの急登でなかなか厳しい登りだった。
いよいよここからバリエーション突入。


稜線上に巨大な鉄板が登場、何のために??


お立ち台下降点。千頭ダムへの下降点。


深南部らしい気持ちの良い尾根道


造林小屋。プレハブで結構新しい?


泊まるには勇気がいる。


2007年の新聞が。2011年のシーチキンの缶詰もあった。


鹿の土俵場。想像どおりの良いところですね!
この辺から尾根が広くなりルートが分かりづらくなる。
少し先の三方窪でテープも踏み跡もなくなった。倒木を乗り越えながら適当に登る。


登りきったところで鹿がお出迎え🦴




尾根をしばらく歩いてテン場に到着。優良物件だ。


【ヒルにやられた】
テントを張ってのんびりとビールを飲みながらスパッツを外すと内側に丸々と太ったヒルがくっついていた
やられた!靴下をめくると内側にべっとりと血がついている。脛のあたりにり血を吸われた跡が残っている。他もチェックしたがどうやらこの1匹だけらしい。すぐさまヒルにヒル下りのジョニーを吹きかけると溶けてなくなった。ヤマビルにやられたのは初めてのこと。おそらく朝日岳の登りでくっつかれたのだろう。スパッツも忌避剤も効果なしか。前夜に雨が降ったからその影響もあるのかもしれない。ヒルは気持ち悪いが後々の処置を考えるとマダニの方がやっかいだと思った。

夕方はガスっていたが夜は晴れて静岡市の夜景がきれいに見えた。
ラジオでFMを聞きながら小宴会して就寝。


三方嶺、ちょうど1年前にここでテント泊した。ここも最高のテンバだ。
今回の行程中最も展望が良い場所。


右が昨日の朝日岳、左がこれから行く風イラズ


池口岳から鶏冠山~中ノ尾根山


中央に不動岳、左に鎌薙の頭、丸盆、黒法師
不動の右手前は諸沢山かな??

三方嶺から大無間は去年歩いているので問題なし。
大無間の手前で今回初めての4人パーティーとスライド。これから朝日岳に向かうそう。


そして2年連続2度目の大無間
ここから南に延びる尾根に進路を変えるとすぐに前無間山、さらに名もない小ピークのアップダウンをいくつも超えるが、基本的に標高を下げていくのでそれほどきつくはない。


そしていよいよ念願の風イラズに到着、感無量。


M大学ワンゲルのM字型看板が下に落ちていたので載せといた。
風イラズから先、標高差300mの激下りがある。木につかまりながら慎重に下降した。
そして、黒枯山の近くで女性2名とスライドした。ワンデイで栗代山から風イラズ往復だそう。風イラズを狙うとは只者ではないね。なかなかのハイペースで登っていく。




尾栗峠~大小屋戸山を過ぎて1,100m付近から栗代林道に向けて下降。この下降路はピンテがたくさんあって明瞭だった。


最後栗代林道への下降は鉄製のハシゴを伝って降りた。


打ち捨てられた車。森林開発公団の文字が。ここからは林道歩き。
そしてこの少し先で林道が完全に崩落があった。その情報は事前にわかっていて、崩落地手前の巻道を行けばよかったのだが、巻道に気づかず(いや、実際巻道入口の単管パイプのハシゴは目に入っていたが、工事関連の道と勘違いし巻道とは認識できなかった。)崩落地にぶら下がっていたロープを頼りに崩落地をトラバースで通過しようとしてしまった。しかし、予想外に悪く、このままでは滑落の危険があるので、強引に上に登りなんとか巻道に合流することができた。今考えると疲労で判断力が鈍っていたのだと思う。遭難はこういう時に起こるのだと反省した。


林道を1時間ちょっと歩いて兎辻。ここに先ほどの女性たちのものと思われる車があった。
そしてさらに車道(といっても落石が多く悪い道)を20分歩いて寸又峡へ通じる車道へ出た。
そこに居た交通量調査をしているばあちゃんと話をした。ばあちゃんはあらぬ方向から人が現れたので驚いていた。帰りに車でここを通過するので荷物をデポし空身で寸又峡へ車を回収に歩く。GWで交通量が多く、ドライバーから奇異の目で見られつつ1時間半の車道歩きで駐車場に到着。2日間の山旅が終わった。温泉に浸かってのんびりしたかったがおそらく激込みなのでパスして信州へ車を走らせた。

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乗鞍岳

2024-04-13 13:51:28 |  山スキー

■2024年4月13日(土)
■ルート:三本滝7:05~位ヶ原~肩の小屋10:24~剣が峰直下2975m11:30~位ヶ原~三本滝12:35
■メンバー:単独

4月から勤務の職場の窓からは、晴れると真っ白な乗鞍岳が良く見える。
呼ばれているような気がして絶好の晴れ予報の日に行ってきた。

三本滝駐車場に6:45に到着すると既に満車状態で路駐。
ゲレンデ末端からシール登高開始。
人が多いがスキーヤーより登山者が圧倒的に多い。
肩の小屋の少し上でブンリンクトー装着して剣が峰の直下へ。
しかし今日はアイゼンを忘れてしまったため、山頂往復は止めてここからエントリーすることにする。
剣ヶ峰直下から位ヶ原に落とす斜面は縦溝なしの快適ザラメバーンで最高!
位ヶ原からツアーコースはボコボコの荒れ斜面で消化試合の滑り。
最後はカモシカゲレンデを気持ちよく流して終了。
充実の山行だった。











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前烏帽子岳

2024-03-16 15:41:13 |  山スキー

■2024年3月16日(土)
■ルート:砂場7:31~仏岩9:20~前烏帽子岳11:24~砂場12:58
■メンバー:単独

前から気になっていた東海谷山稜の展望台、前烏帽子岳をスキーで往復した。
初見のルートは楽しい、 地図に表れない小沢や尾根がたくさんある。沢の中は雪割れと雪崩リスクでパス。どこでSBを渡り尾根に取り付くか、安全かつ合理的なラインを考えながらルートメイクした。(失敗もあった


雪質は当然悪いが、モナカでなく、まだスキーを回すことができたのでマシだった。
それより、快晴の山でこの大展望を拝めたことがなにより良かった。
次は吉尾平にも足を伸ばしてみたい。

下山したら集落のじいちゃんが話しかけてきた。 色々貴重な情報を教えてくれ、別れ際に「また来週も登りに来てください、家の前に停めていいから」と言ってくれた。 ありがとうじいちゃん! 来週は無理だけど、また来ますよ!




砂場を出発して林道をしばらく行くとこの景色に出くわす
烏帽子岳~阿弥陀山、前烏帽子岳は一番左のピーク


仏岩 結構大きい




気温が上がり、烏帽子の東壁からまるで落雷のような雪崩の音が谷に響き渡った。


山頂。素晴らしい景観、鉢山が真正面。


昼闇、焼山、火打
昼闇谷にもトレース入ってる。そりゃそうだろう、この天気だもの。

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白沢天狗尾根③

2024-03-10 16:33:49 |  山スキー

■2024年3月10日(日)
■ルート:爺ヶ岳スキー場トップ9:16~1560m11:18~北東面滑走~下から2番目の堰堤~矢沢林道~スキー場12:41
■メンバー:単独

爺ヶ岳スキー場積雪110cm

ようやくまともな積雪があったのでいつものコースに行ってみた。
スキー場トップからワカントレースがあった。尾根の途中に幕営した跡があったので爺ヶ岳を目指したPかもしれない。
北東面の藪も埋まり、完全に仕上がった。雪もよく、PON2OONで楽しく遊べた。





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根子岳②

2024-03-02 12:44:52 |  山スキー

■2024年3月2日(土)
■ルート:自宅6:30~奥ダボススキー場リフト終点8:54~根子岳山頂10:49~北西面滑走1916m11:22~唐沢尾根滑走~奥ダボススキー場駐車地12:46
■メンバー:単独

南岸低気圧の降雪が数日前にあり、気温も低い状態が続いていたので今季2回目の根子岳に行ってみた。
今回は小根子岳の北西面を滑走してみることが主目的。
読み通り笹もほとんどなく、ドライパウダーでメロウな斜面を気持ちよく滑った。
1916m地点からトラバース気味にキャットコースに戻ったが、途中ワッフ音が何回も聞こえて気持ち悪かった。
第2ステージは前回同様、キャットコースの1本南の唐沢尾根を滑ったが、特徴のない広い尾根でルートファインディングが難しく、ちょっと北に寄りすぎてしまった感がある。


















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