山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

横前倉山

2009-02-28 16:11:18 |  山スキー

平成21年2月28日(土)
■単独
■ルート:北小谷来馬集落~風吹林道~南俣沢~横前倉山(1907m)往復

昨年1月に天狗原からツアーで訪れようとしたが激下りラッセルで敗退した横前倉山。
先週の蒲原山から見た上部大斜面が頭から離れず、好天に誘われてついに来てしまった。

雪はよく締まっており、ラッセルもほとんどなく、意外にサクッと登れてしまった。
期待していた上部大斜面は確かに超素晴らしいが、いかんせん雪質がモナカっぽくあまり楽しめなかった。
中間部のブナの斜面はザラメで快適なツリーランができた。
パウダーの時期に是非また来たい。

6:56 来馬集落除雪終了点(480m)
集落のすぐ上で除雪は終わっていた。
寡雪なので風吹林道入口660m地点まで車で上がれるかと思っていたが、これは期待はずれだった。
この林道が約8kmとかなり長い。地図を見ながら極力ショートカットしながら登る。
天狗原方面からのツアーだろうか、数日前のものと思われる下りのトレースがある。


(林道途中から見えた横前倉山(左)と箙岳(右) 先は長い。)

8:25 南俣沢の橋(880m)

南俣沢に架かる橋に向かって、林道は緩やかに高度を下げる。
面倒くさいのでシールをつけたまま下る。
橋を渡ると南俣沢左岸の明瞭な尾根を登るようになる。

9:02 林道終点(1090m)
ほとんど雪に埋もれた案内看板がある小広場に到着する。
ここが林道終点だろうか。無雪期はここまで車で入れるのだろう。

9:23 温泉マークの細尾根通過(1200m)

南俣沢左岸の尾根は次第に細くなり、地図上温泉マークのある細尾根を通過する。
人間一人が通過できる程度の細さである。
確かに温泉の臭いがプンプンしており、沢の岩盤も白色に変色している。
湯気は出ていないので冷泉かな?

10:07 ブナの斜面(1400m付近)

細尾根を通過するとブナの巨木がある斜面に入る。

10:23 上部大斜面(1600m付近から)

ブナの森を出ると上部の大斜面となる。


(斜面途中からブナの森を見下ろす)

1700m付近から上部は結構な急斜面となり、小刻みにジグを切りながら上がる。
所々硬い雪が出てくるようになり、スキーアイゼンを装着する。

11:36 横前倉山頂(1907m)
突然傾斜が緩くなり、広い尾根をダラダラ進むと山頂に到着した。
標識らしきものは見当たらず、GPSで位置を確認する。



先週登った蒲原山や一難場山、また、真っ白な雪倉・朝日岳が素晴らしい。
天狗原からフスブリ山を経由して横前倉山に至るルートを観察するが、フスブリ山から横前倉間の地形が複雑と感じた。
ツアーの途中でガスったらイヤなところだろう。


山頂で30分休憩してから、いよいよ大斜面へドロップする。
昨日降ったと思われるわずかな新雪の下にモナカ雪が隠れていた。
テールが引っかかり快適とはいえない滑りとなってしまう。
これがパウダーだったらなぁ・・・。


それでもブナの森に入るとザラメっぽくなり、快適にツリーランを楽しめた。

細尾根への入口手前に赤布が2箇所あったが、天狗原方面からツアーで来た場合、初見でこの細尾根に入るのはかなり困難なのではないか。
細尾根でこけると温泉の沢にドボンしていまいそうなので、スピードを出さないよう慎重にスキーコントロールしながら通過する。

南沢の橋からシールを付けて林道をダラダラ登り返すが、暑くてたまらない。
これが本日一番キツイ登りだった。
あとは、林道をショートカットしながら駐車場所まで。

晴天の中、誰にも会うことなく、全山貸切の静かな山旅が満喫できて大満足。

13:35 来馬集落除雪終了点(480m)
本日は渋滞にハマることを避け、定番の風吹荘の温泉には入らずに帰宅した。


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蒲原山

2009-02-22 19:24:19 |  山スキー

■平成20年2月22日(日)
■同行メンバー:ようさん
■ルート:小谷大平集落手前の林道P7:15~紙すき山牧場~蒲原山12:30~紙すき山牧場~林道P14:35

木曜日の夜にまとまった降雪があった。
アメダス降雪量を見ると小谷方面は相当の積雪があったようだ。
好天の予報の今週末、こんな日は未知の山、未知の斜面を狙っていこう。

去年の2月に赤禿山から見た蒲原山から紙すき牧場の真っ白い斜面が気になっていた。
蒲原山は栂池からのツアーコースの山として知られているが、2月に訪れる人は稀であろうから静かな山行が期待できる。
また、このところゲレンデトップから登る山が続いていたので、自分の足でしっかりと頂上往復したいという気持ちもあった。

2月中旬とはいっても、ほとんど春スキーのような条件の中、大平集落手前の林道を行けるところまでジムニーで突っ込み、まずは紙すき牧場目指してシール歩行を開始した。

スタート地点は標高500m足らず、山頂までは標高差1100m以上ある。


標高1100m付近の紙すき牧場。まるでゲレンデのような切り開き斜面が続く。
奥に雨飾、金山、天狗原山、大渚山が見えてきた。
更に登るにつれて、海谷山塊の奇峰や日本海も見えてくる。
この辺のローションは最高だった。


標高1200あたりから急登となるが、気温の上昇から雪がシールにくっつく「下駄」状態となる。板が通常の2倍の重さに感じる。シールワックスを塗ってもほとんど効果なし。
足かせをはめられた奴隷のような気分で黙々とラッセルを続ける。


頂上に続く稜線に上がると横前倉山が間近に見えてモチベーションが一気に上がる。
あの、疎林の斜面を狙って昨年1月に天狗原から攻め入ろうとしたが敗退したのだった。
いつか激パウダーの時に訪れたいあこがれの斜面だ。
稜線に上がると雪質も変わり、下駄奴隷から開放されて一安心する。


ようやく山頂に到着。
山頂付近は広く茫洋としており、どこが頂上だかよくわからない。
GPSで山頂を確認してから横前倉をバックにとりあえず記念写真を1枚。
朝日、雪倉方面も見えたが、樹林が邪魔で展望は今ひとつだった。
一難場山とか黒負山などじっくりと観察したかったが良く見えなかった。

予報どおり、午後から天候が急速に悪化してきた。
長居は無用、さっさとドロップしましょ。


山頂から牧場に降りるまでの斜面は、斜度もほどほど、雪質もまあまあで十分楽しめた。



ツアーコースの標識を追っかけながら往路を戻るが、牧場から下は重い湿雪で完全に春スキーモード。
汗をダラダラ流しながら林道を下る。

下山後、5分でお気に入りの来馬温泉「風吹荘」へ到着。

泉質 ナトリウム 炭酸水素塩 塩化物温泉。
入湯料400円、天然温泉100% かけ流し。

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BAHO LIVE

2009-02-16 22:17:33 |  番外編

BAHO LIVE ツアー 2009年 3月3日 東御市文化会館

東の馬鹿+西の阿呆=馬呆(BAHO)
日本最強のアコギ・ユニットBAHOのライブが迫ってきた。
今回は最前列、真中の席をGETダ!

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小鉢盛山

2009-02-11 17:30:18 |  山スキー
平成21年2月11日(水)
■ルート:野麦峠スキー場トップ2100m8:55~小鉢盛山頂2373m10:25~野麦峠スキー場ゲレンデ11:20
■メンバー:単独

本日は職場の野麦峠スキーツアーであったが、1日漫然とゲレンデで滑っていても楽しくなさそうなので、どこか山スキーができそうなところは?と地図を開いてみると、あるではないか、ゲレンデトップから稜線伝いに行けそうな「鉢盛山」が!
ただ、距離的には丸1日コースになりそうなので、イージーだが途中の「小鉢盛山」に行ってみることにした。

幹事さんには、「昼食会から合流します。」ということで半日だけ時間をもらって出発した。

野麦峠スキー場のゲレンデトップから北方向にゲレンデを少し滑ってから尾根に進入する。
小雪の今シーズン、さすがに2000m以上なら大丈夫だろうと思っていたが、それでもぎりぎりスキーができそうな程度


尾根上を行く。樹林が濃く山スキー向けのルートではないが、時折、このような開けた箇所もある。
先週末のものと思われるスノーシューのトレースが残っていた。
小ピークのアップダウンを繰り返しながら尾根上を進む。


午前中は天気もよく、御嶽山、乗鞍、南・中央アルプス、浅間山などがよく見えた。
南アルプス仙丈と北岳の間から富士山の頭が見えたのは意外だった。


1時間半ほどで小鉢盛山着。
文字が消えてしまった表示板の上の赤テープに「小鉢」の文字が。


頂上にl巨大アンテナ?が立つ鉢盛山。
ここから更に1時間半かかりそうだ。
次の機会に行ってみよう。

山頂から往路を引き返す。
雪質は日の当たるところはモナカ樹林の下はちょいパウ。しばらくはアップダウンがあるのでシールを付けたまま進む。
最後の小ピークの手前でシールを外し、トラバース気味に斜滑降でゲレンデ目がけて降りる。
やぶやぶ斜面をクリアーしてゲレンデの途中に出た、が、そこはポールの練習をしているコースのド真ん中であった。
上でスタート待ちしている選手達は、あらぬ方向から人間が飛び出してきたのできっと驚いたことだろう。

そのままゲレンデを滑り、昼食会場である食堂に何食わぬ顔で合流した。
午前中山に行ったことは周知の事実となっており、上司からは「スキー履いたままどうやって斜面を登るんだ?」とか「一人で山登って何が楽しいのか?」とか色々やっかいな質問が浴びせられた。

午後から天気が崩れ、雪が降ってきた。
今日は半日コースで正解だったようだ。
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一ノ背髪北尾根~平川

2009-02-07 15:45:39 |  山スキー

平成21年2月7日(土)
■メンバー:ようさん、中隆、hitoshi515
■ルート:白馬47スキー場トップ9:50~一ノ背髪10:30~北尾根~平川~47スキー場P12:15

本日は、ようさんが夕方から用事があるので半日コースの一ノ背髪ルートに行ってみることにした。

まず47スキー場インフォメーションセンターのカウンターのお姉さんに入山届を提出する。「下山報告もしてください」とのこと。
私自身47スキー場は初めてである。
他のスキー場ではバックカントリースキーヤーは厄介者扱いされることが多いが、ここは受け入れ態勢が整っており感心する。

リフト3本乗り継いでからハイクアップ開始する。
最上部Eラインリフトの運行開始時間は9:30のため、五龍スキー場から上がってくる人より若干遅い時間のスタートとなる。

あっという間、40分足らずで一ノ背髪に到着した。


今日は素晴らしい晴天だ。
おまけに気温も高い。
2月第1週だというのにすでに春スキーの雰囲気だ。

一ノ背髪には随分前に到着していた単独行者がいた。
どうも、ルートが良く分からず我々が先行するのを待っている様子だった。
それなら、ありがたく先に行かせてもらいましょう。
ファーストトラックをいただきます。


尾根は緩やかに右に屈曲しながら平川に落ち込んでいる。


基本的に尾根を外さないように滑る。
随所にオープンバーンが現れて楽しい。人気コースであることがよく分かる。
尾根上部は見た目より傾斜がキツイ感じがする。

雪質はアイスバーンの固い層の上に新雪が乗っかっている状態で、テールがガリガリとひっかかる感じ。


ブナの疎林帯も現れ、ツリーランも楽しめる。


標高1400mあたりから傾斜も緩くなり、広い尾根上を滑るようになる。
1330m付近からコースを振り返る。
写真真ん中のピークが一ノ背髪。右下に伸びる尾根を滑ってきた。

このルート、忠実に尾根を辿った方が正解。
沢に入ると平川に合流する直前で苦労しそうだ。


それにしても雪が少なすぎる

平川は雪が割れており渡渉が必須。
堰堤下の水量が少ない場所を選んで渡る。

あとは47スキー場まで左岸の林道を滑って終了。

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