GW初戦は素晴らしい快晴でスタートした。
■平成20年4月29日(火)
■メンバー:Y隊長、中隆、hitoshi515(火打山パーティー)
顧問、komaさん、N-muraさん、Iブチさん(焼山パーティー)
■コース:笹倉温泉上の堰堤4:00~アマナ平~北面台地末端6:25~火打山頂11:30~北面台地~(往路戻る)~笹倉温泉上の堰堤14:30
本来なら28日に焼山北面台地に1泊の予定だったが、仕事の都合上どうしても休みが取れなかった。
28日夜、仕事が終わってから車を飛ばし、笹倉温泉上の堰堤横で車中泊し、翌29日朝4時にヘッドランプを点けて出発した。
九十九折の急坂を飛ばし、アマナ平を通過。
6時半頃北面台地の末端に乗り上げると、すぐ仲間のテントを発見。しかし既にもぬけの殻。
遠くに目をやると焼山に向かって前進する仲間を発見。
置いていかれてたまるか!とダッシュで追いかける。
追いついたところで、火打山パーティーと焼山パーティーに分かれてそれぞれ山頂を目指すすことになった。
賽の河原を1200mあたりで横断するが、雪が割れていてスキーで滑り込めそうな箇所を探すのに一苦労する。
焼山の東側から逆くの字形の沢に入る。
朝の冷え込みで雪面が硬く、途中から板を担ぎアイゼンに履き替える。
焼山を背にしてジワジワと沢を詰めていく。
なかなか苦しい登りだ。
標高1700m付近から急斜面を直登して、1900mで右側の尾根を乗り越える。
ここがこのルートの最大のポイントといわれている、尾根の乗り換え地点だ。
斜度も緩やかになると、影火打山の北側の肩に到着。
ここでようやく火打山が見えた。
ここから稜線の下をトラバースして南側の斜面から回り込んで山頂に向かった。
実は私にとって火打山は初登頂。なぜか縁がなかった山だったのだが、どうせ登るなら山スキーでと決めていた。
今回、北面台地から登って来れたことで感激もひとしおだ。
山頂は笹ヶ峰から上がってきた登山者で賑わっていた。
ゆっくりしたいところだが、ここは早いとこ静かな北面に戻ろう。
予想どおり雪質は最高のザラメ。
登りの疲れも吹っ飛ぶ楽しさ。
急斜面をガンガン飛ばすY隊長。
北面台地のベースキャンプに戻ると、焼山組のみなさんがおいしい雑炊を作って待っていてくれた。感謝です。
お腹も一杯になったところで、笹倉温泉に向けて最後の一滑りを楽しんだ。
白沢源頭は真っ白な大斜面の豪快滑降。
矢沢は・・・?。
■平成20年4月12日(土)
■メンバー:y隊長、中隆
■ルート:扇沢6:00~三俣~爺ヶ岳南峰山頂10:30~白沢源頭~白沢天狗尾根2205地点~矢沢~車デポ地点13:30
爺ヶ岳柏原新道の入口から扇沢に入る。
三俣から右の急な沢に入るところで板を担ぎ、南尾根目指しアイゼンを効かせて硬い斜面を直登する。
最初はガスっていたが、南尾根に乗り上げるころから回復傾向に。
今シーズン晴天率100%の晴男、中隆クンがいるので間違いないでしょう。
山頂到着後、ガスが晴れるのを待つため大休止。
ようやく剣が顔を出してくれた。
天候も完全に安定してきた。
さて、ぼちぼちメインディッシュをいただきますか!
山頂から雪庇を回り込み、真っ白な白沢源頭の大斜面にドロップ・イン。
いただきま~~す♪
雪質はフィルムクラストで、ターンするごとに氷片がザーッと音をたてて落ちていく。
今シーズン最高のザラメ雪だ!
大斜面を楽しんだ後は、白沢天狗尾根の2205mコル目指して降り過ぎないようトラバース気味に滑る。
そして、2205mコルから今度は矢沢へドロップする。
矢沢は東面のせいか、大デブリ・ランドと化している。
おまけに雪も超重だ。
まあ、これが山スキーでしょう。
矢沢も中間部の1400mから広く、傾斜も緩くなる。
程なく見覚えのある堰堤の上でスキー終了。
後は林道跡をスキーを担いで県道の車デポ地点まで1時間弱の行程。
【山行予定】
・4月28日、29日
火打山(焼山北面台地経由)/山スキー・テント1泊
・5月2日
北ア・蓮華岳(大沢右俣 滑降)/山スキー
・5月3日~5日
北ア・黒部源流(双六~黒部五郎)/山スキー・テント2泊
・5月○日
北ア・白馬岳周辺/柳又谷源頭、清水谷源頭など
3度目の正直。長年の宿題がひとつ片付いた。
■平成20年4月5日(土)
■メンバー:ようさん、hitoshi515
■ルート:焼山温泉7:15~アケビ平~昼闇谷左岸尾根~昼闇山頂12:15~左岸尾根1760m~北面カール滑走~焼山温泉13:45
昼闇山は過去2回登ろうとしたが、いずれも敗退だった。
1回目は平成4年4月下旬頃?、つぼ足で昼闇山の北西尾根を狙ったが尾根の雪の状態が悪くて、ビビッて撤退。
2回目は平成13年4月、今回と同じ昼闇谷左岸尾根を登ったが時間切れで撤退。
今回3度目の挑戦だが、天候と雪質とパートナーに恵まれて、念願の山頂に立つことができた。
本日は焼山へリスキーが開催されるようで、焼山温泉駐車場には沢山の車が入っている。
頭上でバタバタやられると興ざめなのだが、まあ昼闇方面は静かでしょう。
久々に見るアケビ平の杉はかなり成長していた。
我々が焼山温泉駐車場に入ったとき、すれ違いで単独行の方が出発していった。
先月小日向山でお会いしたtsukada氏であった。
同じ昼闇狙いの様子。
林道を歩き西尾野川の渡渉地点にさしかかると、以前は無かった橋がかけられており、林道がアケビ平の奥に走っている。
このおかげで登りも下りも時間短縮できた。
アケビ平から昼闇谷に入る。
阿弥陀山、烏帽子岳を眺めながら広くて快適な斜面を登りあげる。
それにしても昼闇谷のロケーションは素晴らしい。
適当なところで左岸尾根に乗り上げる。
クトーを装着して高度をぐんぐん上げていく。
先行パーティー2組を抜いていくが、先行するtsukada氏は遥か前方で追いつく気配なし。
頂上稜線に上がり、北側に張り出した雪庇に注意しながら山頂を目指す。
バックは雨飾山
ついに山頂だ。
久遠の山頂到達でもう思わず万歳が出る!
バックは火打。
山頂でシールを外し、カールへのエントリーポイントを探りながら稜線を滑る。
そして標高1760mの雪庇の切れ目を見つけ、そこからドロップ!
斜度は45度くらいか。
雄叫び一発!、パックパウダーの急斜面を落ちていく。
急斜面をこなして、傾斜が緩くなったところから大回りターンでカールをかっ飛ばす。
ノートラックの大斜面に思い思いのシュプールを刻んでいく。
もう、最高!
この後、アドレナリン出すぎて頭がボーっとしてる中、1本左の沢を間違えて降りてしまいリカバリーに一苦労する。反省。(ようさんはしっかり正規ルートに入った。)
焼山温泉に戻ると、tsukada氏が帰り支度中。
ごあいさつと情報交換させていただく。
氏は昼闇山頂から一ノ倉川を滑走してきたとのこと。
温泉は混雑している焼山温泉を避けて、いつもの北小谷の風吹荘へ。
やはりこの温泉が一番落ち着く。
【山行予定】
・2008年5月上旬
北ア・黒部源流(双六~黒部五郎)/山スキー・テント2泊
・2008年4月28日、29日
火打山(焼山北面台地経由)/山スキー・テント1泊
・2008年4月12日
北ア・爺ヶ岳(白沢~矢沢継続滑降)/山スキー