山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

北ア 梓川支流 二ノ俣谷から大天井岳

2013-09-24 23:29:38 |  沢登り

■2013年9月21日(土)~22日(日)
■同行メンバー:中隆
■ルート:
(21日)上高地5:25~横尾7:38~二ノ俣出合8:32~峠沢出合10:56~2066m二俣12:48
(22日)2066m6:27~2220m三俣8:06~大天荘10:23~大天井岳10:55~燕山荘13:19~中房温泉15:33

梓川支流の二ノ俣谷は2年前の夏に遡行した一ノ俣谷の西隣にあり、大天井岳に向かって南北にまっすぐ伸びる沢です。
大きな滝やゴルジュもなく開けた感じの明るい癒し系の沢。天気にも恵まれ焚き火宴会を満喫しました。
上高地からのアプローチと大天井岳からの下山が長いのが難点ですが、それらを全部ひっくるめて沢旅と考えれば充実した2日間といえるでしょう。

【概要】
金曜日の夜、仕事が終わらず予定時間を大幅に遅れて穂高温泉郷に集合。下山地の中房温泉に車を1台置いてから沢渡に移動し第2駐車場で3時間ほど仮眠する。
明朝4時半のタクシーで順調に上高地入り。
横尾から1時間ほどで二ノ俣出合の吊り橋に到着。
登山者数名が休憩していたので気を遣いつつひっそりと入渓。アプローチシューズのまましばらく歩いてから沢装備に転換する。


出合から1時間ほど歩いたところ。奥に稜線が垣間見える。
明るい渓相で針ノ木谷に雰囲気が似ている。


標高1900m付近の広河原。開放的な雰囲気で薪も豊富にある。ここで泊まりたい誘惑にかられるが明日の行程を考え予定どおり2066m二俣をめざす。
この少し先の左岸から峠沢が流れ込む。この峠沢を遡り中山乗越を経て一ノ俣谷につながる古道がかつてあった。いつか辿ってみたい。


広河原を過ぎると両岸が狭まり、沢登りっぽい感じになってきた。


2066m二俣に到着。整地してタープの下にツエルトを吊るす。ここまで先人の痕跡は見当たらなかった。
地図を見る限りビバーク適地かどうか不安だったが、なかなかよい場所だった。


薪は見える範囲で十分集まる。早速火を熾して宴会を始める。
最近料理の腕を上げた中隆シェフの宴会メニューも楽しみの一つだ。

(宴会メニュー)
・キャベツと塩昆布の和え物ごま油風味
・粗挽きウインナーの串焼き
・ジャガイモとウインナーのカレー粉炒め
・キムチ鍋とうどん
・甲州ワイン、大雪渓(日本酒)、焼酎

全く記憶にないが19時ころ就寝&爆睡www


翌朝、出発してすぐ現れる6m滝(写真奥)は右岸の草付斜面を高巻く。


ロープなしで登ったが見た目より傾斜が強く悪い。


安全策をとり、斜面途中で中隆にロープを投げおろしてから空荷で確保支点がとれる灌木まで登り上げ中隆を迎える。




次に現れる7m滝。こちらも右岸の草付のルンゼをロープを付けて登る。
古い残置ロープがあった。初めて先人の痕跡を見る。
続く6mトヨ状と7mナメ状滝をまとめて巻いて沢に降りるとすぐに2220m三俣に着く。
三俣の右岸の沢は北鎌尾根のアプローチである貧乏沢へ下降するコルに突き上げる。


ナメ滝の連瀑。このあたり雰囲気よし。






顕著な二俣を右に入るとすぐに水枯れとなる。
稜線の向こうに槍の穂先が見える。


ひたすらガレ場登りで高度を上げると北鎌が見えてきた。




稜線直下のハイ松とガレ場の苦しい登りが続く。
予定では大天荘から大天井ヒュッテに続くトラバース道に出るはずだったが、すこし右に振りすぎてしまったらしい。
軌道修正して大天荘直下の登山道に出た。


大天荘到着。荷物を置いて31年振りの大天井岳山頂へ向かう。


大天井岳から辿ってきた二ノ俣谷を俯瞰する。涸沢カールも見える。

さて、ここから燕山荘を経て中房温泉まで長い下山が待っている。
合戦尾根の下りではひっきりなしに登ってくる登山者とのすれ違いで待ち時間がかなりあった。
特に〇〇ツアーの70人パーティーには驚いた。
登山ブームを実感した次第。

コメント (1)
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