山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

針ノ木谷源頭斜面+蓮華岳大沢右俣

2010-05-29 19:16:13 |  山スキー
平成22年5月29日(土)
■同行メンバー:中隆
■ルート:扇沢5:30~針ノ木雪渓~針ノ木峠8:46~針ノ木谷滑降2200m付近9:25~蓮華岳山頂12:17~大沢右俣滑降~扇沢13:50


(大沢の源頭大斜面)

■今週はまだ今シーズン足を踏み入れていない針ノ木方面へ。
以前から気になっていた、針ノ木谷の源頭斜面を滑ることをメインに考え、蓮華岳大沢右俣を滑降して扇沢に戻るプランで行くことにした。

■針ノ木谷は2200m付近の傾斜が緩くなるあたりまで滑り込んだが、途中シュプールも全く無く、静寂そのもので良かった。

■大沢の上部大斜面は雪質・ロケーションとも最高だが、ノドから下の中間部以降は落石とデブリで賞味期限切れの感じだった。

■大沢の下部では、お仕事中のY隊長に出会った。

■果たしてこれで今シーズンの滑り納めとなるのか?自分でもよく分からん!


針ノ木谷の滑り出し。小屋の裏から数メートル夏道を降りたところからドロップ
そのまま一気に滑ってしまいたい衝動にかられたが、登り返しがしんどいので標高2200m付近でやめといた。


滑った斜面の1本右(蓮華岳寄り)の沢を登り返すと、地図上2754ピークの少し手前の稜線に出た。


山頂を往復してから大沢の大斜面に飛び込む。
剱岳を正面に見ながらの滑降はすこぶる気分がいい。







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白馬沢右俣

2010-05-22 17:38:20 |  山スキー

■平成22年5月22日(土)
■同行メンバー:ようさん、こうちゃん
■ルート:猿倉5:42~金山沢~小蓮華山11:29~白馬沢右俣DP12:28~猿倉13:45


小蓮華山頂の雷鳥くん。

3週連続の白馬となってしまった。
今シーズンの白馬は残雪が豊富でデブリ、落石が少ないという山スキーには絶好のコンディション。
天気さえ良ければ行かないわけにはいかないのである。

さて、今週の白馬詣では急斜面系の白馬沢右俣である。
白馬西面のメロウなまったり系斜面も魅力だが、気合一発の急斜面系も面白い。
緩急交えて楽しめるところが白馬の魅力だろう。

白馬沢右俣のドロップポイントは小蓮華山と三国境の中間あたりだが、登路は猿倉から金山沢とした。
金山沢は滑る沢というイメージが強いが、登路としても使い勝手のいい沢だ。
大雪渓から回るより時間的に早いし、静かでよろしい。


小蓮華山頂。雪倉の東斜面にはまだ雪がべっとりついている。


白馬沢右俣のドロップポイント。正面はもちろん白馬岳。
さて、行きましょうか!




上部は広い斜面だが、傾斜はなかなかのもの。










下部に行くに従い、次第に傾斜が増してきて


中間部のノドに向けて広大な斜面が集約されていく。


手前で一呼吸入れて、ノドは一気に通過する。
例年より落石は少ないようだが、3回くらいガリっと石を踏んでしまった。


ノドの急な部分を過ぎると、斜面は再び大きく開けて、傾斜も緩くなる。
滑ってきた斜面を時折振り返りながら、のんびりと滑る。

この日はちょうど白馬の開山祭と重なってしまい、猿倉への林道は大混雑していた。

さて、来週はいずこに?

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白馬 旭岳~清水谷~杓子沢~長走沢

2010-05-15 18:03:32 |  山スキー

■平成22年5月15日(土)
■同行メンバー:I顧問
■ルート:猿倉5:18~大雪渓~旭岳10:50~旭岳南面滑降~清水谷左俣滑降~清水谷二股11:29~清水谷右俣~杓子岳と鑓ヶ岳のコル13:15~杓子沢滑降~双子尾根2110m14:50~長走沢滑降~猿倉15:33


(落石もなくきれいな杓子沢)

先週の白馬鑓ヶ岳に引き続いて白馬方面に出かけた。
雪が安定するこの時期、白馬は東面の急斜面系滑降ルートがメインになるのかもしれないが、自分は逆に西面の柳又谷や清水谷源頭部のメロウな斜面が好きだ。
ほとんど人に会うことは無い別天地。そしてなんといっても黒部川の支流を滑っているという自己満足的な快感があったりする。

さて、今週末も移動高がやってくる。ビッグチャンスだ。
清水谷をメインに、いくつかの沢を継続滑降するロングルートはどうだろうと、計画を練っている週末、I顧問から「杓子沢に行こう」とのお誘い電話が入る。
これでルートがつながった。旭岳の南面から清水谷左俣に滑り込み、右俣をハイクアップし杓子のコルへ、杓子沢から長走沢の連続滑降で猿倉に戻る。
ちょっと長いが、この時期ならではの豪快なスキー山行が楽しめた。


大雪渓を登り旭岳へ向かう。単独のボーダーが先行していた。
彼は東面の45度超のルンゼをやるらしい。


旭岳山頂からまずは南面の急斜面を滑る。
眼下には清水谷左俣の真っ白な大斜面が広がっている。
わくわくしながらロングターンで飛ばす。


白馬山荘をバックに新雪を滑るI顧問。
標高1500m以上は新雪が10cmほど積もっていた。


吸い込まれるように真っ白な清水谷へ突入する。


左岸台地まで滑り一呼吸する。
背後に滑ってきた旭岳南面がよく見える。


左岸台地を一段降りた所が右俣との合流点である二俣。
静寂が支配する別天地だ。
ここでしばしランチタイムとする。


杓子沢のコルを目指して右俣を登る。
標高差にして400m。


右手に先週登った白馬鑓を見ながら、広々とした右俣源頭部を登る。


そしてコルから杓子沢に突入。


ご覧のとおり落石もほとんどなく(新雪で埋まってしまった。)きれいな斜面だった。
この先、左下に見える岩稜の基部を左に回りこみ、わずかな登りで双子尾根に出た。


ラストは長走沢を滑って猿倉まで。
長走沢も双子尾根からだと、かなり滑り甲斐がある。
猿倉駐車場のわずか手前で雪は切れていた。

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白馬鑓ヶ岳

2010-05-09 18:46:30 |  山スキー

■平成22年5月9日(日)
■同行メンバー:ようさん、弓さん
■ルート:猿倉5:36~小日向のコル~湯ノ入沢出合~鑓温泉8:27~大出原~白馬鑓ヶ岳山頂12:48~猿倉15:18

週末の金曜日、そろそろ白馬方面の豪快系山スキーに行かないといかんと思っていると、ようさんから白馬鑓へのお誘いメールが届いた。
やはりこの人も同じことを考えていたのか。
翌々日の日曜日の天気は間違いなし。
東北ツアーの余韻が覚めやらぬ中、猿倉に向けて車を走らせた。


(稜線から大出原へフィルムクラストの広大な斜面を滑り、シュプールを観察する。)


(鑓温泉の上部。ひたすら黙々とハイクアップする。)

長野県警のヘリコプターが頻繁に上空を旋回していた。近くで遭難でもあったのだろうか。


(白馬鑓ヶ岳山頂)

大出原から稜線に這い上がる。稜線上の雪はほとんど消えていた。
一段上がった所にスキーをデポして山頂を往復する。
風が強く寒かった。


(白馬岳方面)

旭岳から清水谷左俣にかけて魅惑的な真っ白な斜面が続いている。
清水谷左俣を滑り、右俣を登り、杓子沢か白馬鑓に継続という充実プランもある。


(大出原上部の急斜面帯を滑る弓さん)

フィルムクラスト、「これぞ春スキー」の快適斜面

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東北&越後ツアー

2010-05-06 17:55:42 |  山スキー
■平成22年5月3日~6日
■同行メンバー:ようさん


毎年恒例?の山オヤジ2名のGWプチ遠征。今年は高速料金千円の恩恵にあずかれるうちに遠出をしようということで、東北ツアーを計画した。目的地は(勝手な思い込みだが)山スキーヤーなら一度は行かねばならない鳥海山&月山だ。

■移動日(5月3日)
3月下旬から4月にかけての1ヶ月間は諸々の事情が重なり、全く山に行くことができなかった。そのストレスもあったのか、ゴールデンウイークに入った途端、不覚にも風邪をひいてしまった。まあ山に行けば風邪も治るでしょうと、万全の体調とはいえない状態でジムニーに荷物を満載して自宅を出発した。しかし出発直後、携帯で4日の天気予報をチェックすると山形・秋田県はなんと雨マーク。急遽予定を変更して、サブプランで用意しておいた越後駒ヶ岳へ転進することにした。文明の利器を最大限活用する。この作戦は大当たりだった。小出IC近くののスーパーマーケット「原信」で八海山のワンカップとビールとつまみ、ついでにパブロンゴールドを購入して入山口の銀山平に向かう。ちなみにこのスーパー原信だが、八海山が地元価格の2千円で販売していた。そのほか諸々のおいしそうな地酒に目が釘付けになり、ついつい麒麟山も買ってしまった。銀山平の駐車場でテン泊。小宴後、就寝。

■越後駒ヶ岳(5月4日)
■ルート:銀山平石抱橋5:05~北ノ又川左岸~道行山6:51~小倉山~駒ヶ岳山頂12:37~小倉山~明神峠~銀山平石抱橋14:56
夜中2時半ころ、静かだった駐車場に続々と車が入ってくる。ここはどうやら釣人達の集合場所になっているようだ。皆さんテンションが高く、寝ている我々にとってはたまらない。入山口の石抱橋から北ノ又川左岸沿いをダラダラとしばらく進み、道行山の支尾根に取り付く。地図には記載がないが登山道もあるようだ。後で道行新道であると知った。

 
(道行山への支稜から駒ヶ岳を望む。まだ先は長い)
 
 
ここまで数箇所雪消えで板を脱いだ。主稜線の明神尾根に出ると先行の単独行が見える。どうやら駒温泉から上がってきたようだ。
天気は高曇りだが視界はバッチリ。暑くなくてちょうど良い。

 
(小倉山から山頂まで山スキー向けの広い尾根が続いている)


途中、下山してくる1パーティーとすれ違う。駒の小屋に泊まっていたという。このほかすれ違ったのは単独行のみでとてもゴールデンウイークとは思えない静かさだ。どうやらサブプランは正解だったようだ。山頂直下の駒の小屋はきれいで水がとうとうと流れていた。すばらしい小屋だ。いつか泊ってみたい。  


(駒の小屋)

小屋から真っ白なカール状の地形を30分ほど登って山頂到着。越後三山、平ヶ岳、会津駒、利根川源流の山々などを見渡しながら、この山の奥深さをかみしめる。山頂からの滑降は、ザラメの快適な雪質を楽しみながら一気に道行山の手前まで滑る。

 
(まずは山頂からカール状を小屋まで一滑り)


ここからの明神峠まではアップダウンが多くシールを付けたまま進むが、稜線上の雪が割れている箇所が頻繁にあり、担ぎを余儀なく強いられ、かなり消耗する。明神峠から東側に降りるとすぐに通行止めの車道に合流し、適当にショートカットしながら駐車場所に戻る。温泉後、鳥海山を目指して一路高速を北に向けて飛ばす。途中、酒田市内のすきやで牛丼を食べてから、鳥海山の麓の遊佐町で今夜のお宿を探す。下界で快適なビバーク地を見つけることは結構大変なのだが、ようさんの動物的(ホームレス的?)感覚で海の近くの素敵な某公園を見つけて早速ビバーク。今夜は潮さいを聞きながら優雅に眠れるかと思いきや、明け方テントの近くで海鳥がギャーギャーと騒ぎ出し安眠を妨害された。ちなみにようさんはこの騒ぎに全く気付かず爆睡していた。おそるべし。


■鳥海山(5月5日) 
■ルート:鳥海ブルーライン大平付近の駐車場8:30~御浜小屋10:15~千蛇谷~鳥海山(新山)13:35~往路戻る~駐車場15:15
 
 
(御浜小屋から鳥海山)

鳥海山ブルーラインの通行は午前8時から午後5時まで。鳥海山を日帰り往復するのに8時の開門は結構厳しい。駐車スペースに到着すると既に多くの老若男女のスキーヤーが準備中であった。昨日の疲れが抜けきれないオヤジ2名は薬物(栄養ドリンク)を注入して、斜面を登り始める。この斜面、ゲレンデの初心者コース程度のメローな傾斜がどこまでも延々と続いているのだが、山体のスケールが大きく、なかなか遠近感がつかめない。  


 天気は晴れ。鳥海山は気象条件が厳しく、初見参で好天に恵まれるのは本当にラッキーというべきだろう。眼下の日本海は霞んでいたが、海風を感じながら雪の斜面をひたすら登る。御浜小屋を経て千蛇谷に入る。

 
(千蛇谷を登る)

相変わらずのメローな斜面が延々と続き、最後は急斜面の一登りで外輪山の一角である新山の山頂に到着する。

 
(新山の山頂から千蛇谷を見下ろす。)

どうやら我々が本日の最終登頂者のようだ。大半の人は山頂まで行かず、手前で引き返している。さてさて、ゲートが締められる前に下山しなければならない。さもなければ翌朝8時まで監禁されてしまう。

 
(千蛇谷の滑降)

 
(貸しきり状態だった。)

延々と続く快適ザラメ斜面を滑ってあっという間に終了。ゲートの閉鎖時間には余裕で間に合い、温泉に入ってから新潟に向けて高速を南下する。今日くらいは公園ビバークではなく布団でぐっすり眠りたい。ホームレスライフも2泊で挫折。携帯検索サイトから新潟駅ちかくの某ビジネスホテルを予約した。格安のお値段である。チェックイン後、近くの居酒屋でささやかな打ち上げをする。酒の苦手なようさんはカシスオレンジで、勿論私は新潟の地酒で、今回の成功を祝って乾杯。新鮮な刺身をつつきながらひと時を過ごす。翌6日は、昼過ぎに信州に到着。猛烈な暑さに辟易する。豊富な残雪もこの暑さでどうなってしまうのか。もう少し遊びたいのに。
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