■平成23年9月24日(土)
高中のライヴを初めて見たのは1979年3月の日比谷野外音楽堂、タイトルは「高中カーニバル From Rio」だったと思う。
中学3年生の春休みの出来事だった。
まだガキで、ライヴを見ること自体が初めての経験だったため、終始PAの音のデカさや観客の熱気に圧倒されっぱなしだった。
あれから三十数年を経て、高中も僕も同じだけ歳をとったわけだけど、またこうして同じ場所で高中の演奏を聴くことができることはとても感慨深いものがある。
もう、あの頃のような新鮮な感動は薄れてしまったけど、今は大人(オヤジ)としてビール片手にリラックスしながら楽しむことができる。
僕の高校生生活は、いつも高中の音楽とともにあった。
たまたま同じくクラスにいた高中ファンのY君といっしょに、日比谷野音、渋谷公会堂、新宿厚生年金会館、武道館、横浜スタジアムなど、都内開催のライブは必ずと言っていいほど参戦したものだった。
当時はインターネットはもちろん、チケットぴあの電話予約すらなかった時代で、チケットは発売初日にプレイガイドで並んで買うのが当たり前だった。
僕とY君も、いい席をとるために、よく新宿駅東口ルミネのプレイガイドの前に発売前夜から寝袋持参で徹夜で並んでいた。
それは苦労というよりも、一つのイベントとして楽しんでいたように思うし、そうやって手にしたチケットはコンサート当日までの宝物だった。
さて、今回の40周年ライブ。
野音上空は、雨男高中の異名をひっくり返す、すばらしい晴天&最高のビール日和に恵まれた。
少し早めに日比谷公園に到着し、ホームレスおじさんの隣のベンチで噴水を眺めながら、まずはビールで乾杯する。
そして開場~!!
もうすぐ開演~!!
ビール・スタンバイOK!(片手に1本&イスの下に2本(笑))
最後尾の立見席に移動してパチリ。
夕暮れ迫るころ、バンドメンバーとともに高中師匠登場。
開口一番「いい天気ですね~!」
秋風と生の虫の声・・・やっぱり「高中×野音」は最高だ!
ネタバレになるので詳細は省くが、曲目は「DISCO B」「SEXY DANCE」「THUNDER STORM」「MOON ROSE」「SAUDADE」、そしてもちろん「BLUE LAGOON」「READY TO FLY」など、比較的昔の曲の割合が多かったと思うが、OLDファンとしてはKittyレーベル時代の昔の曲をもっとたくさん演奏してほしかったという想いがある。
密かに特別ゲストで高橋ゲタ夫や小林泉美など昔のバンドメンバーが来てくれることを期待していたんだけど。
アンコール最後にファーストアルバム「セイシェルズ」の曲をウクレレ何曲か演奏したが、できればバンド演奏で聴きたかったなぁ~。
でも力強い演奏にグイグイ引き込まれ、アンコールの頃にはいつのまにかビール3本+予備で持っていた白角水割が空になっていた(笑)
終演後、興奮をさまそうと有楽町のガード下のスタンディングバー(立ち飲み屋)を物色するが、どこも満席で、しかたなく新宿西口へ移動してようやく落ち着く。
その後、かなり酔っぱらって夜行バスで長野へ帰り、某所で仮眠後そのまま仕事場へ休日出勤に向かったのであった。(泣)