山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

天狗原山から浅海川・大倉沢滑降

2013-03-31 20:02:43 |  山スキー

■2013年3月30日(土)
■ルート:小谷温泉(857m)6:25~林道(1055m)7:45~ブナタテ尾根~天狗原山(2197m)13:08~浅海川源頭~1960mコル14:07~大倉沢~黒沢出合15:00~小谷温泉16:09
■同行メンバー:I顧問、N嶋さん



岳人に掲載されていた酒井正裕さんの記録を参考に、小谷温泉を起点に天狗原山からり浅海川源頭に滑り込み、大倉沢を滑降して小谷温泉に戻る周回コースに行ってきました。
大倉沢の滑降は記事に掲載の「滑れば滑るほど迫りくる雨飾山の秀麗な容姿を正面に見ながらの大滑降」のとおりの好ルートでした。

【概要】
小谷温泉6:25
小谷温泉で車は通行止めになっている。除雪された車道を板を担いで栃の樹亭まで歩き、笹ヶ峰へぬける林道に入りシール歩行とする。大きなデブリがあちこち出ている。1箇所板を外す。

林道1055m7:45
地図上1055mを少し回り込んだところからブナタテ尾根に取りつく。ガスが濃く気温が低い(-4℃)。雪面が固いのでクトーを付けて進む。地形が複雑で視界も悪いためルートファインディングに注意。しかしトラップにハマる。1741mの岩門は右側から巻いて雪の消えた登山道を歩く。顧問が撤退を口にし始める。


なんと2000m付近から上部は晴れていた!一気にモチベーションが上がる。撤退しないでよかった。雲海の向こうに北アルプス。


13:08 出発から6時間40分かかって天狗原山に到着。
1年半前の秋、ここから金山~雨飾山へとつないだ。思い出の山行。


雨飾山が雲海の上に浮かび上がっている。幻想的な光景にしばし見とれる。


13:36 山頂から金山の鞍部に向けて一滑りする。


先週は北面側から見ていた焼山と火打山を見ながら滑る。


13:46 コルから浅海川源頭部へ。登り返しのないよう地図をよく見て右岸側を1960mコルに向けてトラバース気味に滑る。


13:59 ドンピシャで浅海川と大倉沢を分ける1960mコルに到着。ここから北側のアイスバーンの急斜面を滑落しないよう慎重に大倉沢に滑り込む。


急斜面をやりこなし大倉沢ボトムに滑り込むと雪も緩みザラメとなる。快適に飛ばす。


雲海に浮かぶ雨飾を見ながら思い思いにシュプールを刻む。快適の一言。




14:27 途中2か所で大きなデブリが出ていたが特に問題なく通過できる。


15:00 黒沢出合。斜度もほとんどなくなり雪も腐ってきた。右岸側をストックで漕ぎながら雨飾登山口まで進む。大倉沢はほとんど雪割れしていなかった。時折ショートカット交えて車道を滑り、最後は板を担いで小谷温泉下の駐車地まで。

16:09 小谷温泉。山田旅館で温泉に入って帰路につく。

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空沢山

2013-03-24 21:06:04 |  山スキー

■2013年3月24日(日)
■ルート:笹倉温泉(450m)7:24~九十九折林道~火打山川渡渉9:20~空沢山北西尾根~空沢山(1421m)11:41~往路下山~笹倉温泉13:18
■同行メンバー:ようさん

念願の初雪山山行のため前夜国道8号沿いの道の駅市振の関で車中泊とした。
翌早朝ようさんと合流し、朝日小川ダムの初雪山西尾根の取りつきに移動した。が、しかし、取りつき付近に全く雪はなくヤブ漕ぎになりそう。雪解けが急速に進んでいる模様。加えてプチトラブルも発生し、ここで敗退決定。
速攻で笹倉温泉へ移動し、かろうじてようさんがプリントアウトしてあった地形図を頼りに空沢山北西尾根を登って滑ってきた。
怪我の功名というのか、災い転じて福となすというのか、とにかく天気よし、展望よし、雪質よしの楽しい山を満喫しました。


笹倉温泉から焼山北面台地に向かう九十九折林道を登り、981ピークを北から回り込むとこのような大雪原に出る。
正面に焼山や火打が見えている。
今日は焼山山麓ヘリスキーと重なってしまい頭上をヘリコプターが何度も行き交う。やかましい。


空沢山北西尾根。(帰路撮影)
標高870mで火打山川のブリッジを渡り空沢山北西尾根に取りつく。
前日に降った新雪が滑るのでクトーを付けて歩く。


尾根中間部。気温が上がり暑い。しかも雪がシールにくっつく下駄状態となり苦労する。
後ろは鉾ヶ岳、権現岳、日本海。


山頂に到着。お疲れ様です。
山頂からの展望は素晴らしい。


山頂からの展望その1。焼山北面台地。
日本離れした景観に圧倒される。右は高松山


山頂からの展望その2。火打山北面。こちらも素晴らしい。


山頂からの展望その3。海谷阿弥陀山、烏帽子岳。


山頂からの展望その4。容雅山(右)と不動岳(左)。さらに大毛無山(左奥)


前日降った新雪がほどよく快適な滑り。


どこでも滑れる。


とにかく楽しい♪


山スキー天国!


あっという間に尾根の下部へ。

下山後は笹倉温泉龍雲荘で温泉に浸かり、糸井川でB級グルメ「ブラック焼きそば」を食べて解散しました。

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裏岩菅山

2013-03-21 18:17:41 |  山スキー

■2013年3月20日(水・祝)
■ルート:奥志賀高原S近くの駐車地(1460m)7:50~大倉沢右岸尾根~2032ピーク10:21~主稜線(2190m)11:00~裏岩菅山頂(2341m)11:30~主稜線(2190m)~大倉沢滑降~大倉沢林道の橋(1522m)~駐車地13:30
■同行メンバー:Y隊長、komaさん、源太

15年位前の3月に寺子屋峰から岩菅山に縦走し、山頂の無人小屋に1泊後、ガリガリの岩菅山西面を滑ったことがあったが、針葉樹林が濃くスキーには不向きな印象があった。しかしtsukada氏の記録によると裏岩菅山の西面は白い斜面も広がっていて滑りも楽しいとの報告により、久しぶりに上信国境エリアに行ってきました。
山頂直下の快適ザラメは良かったが、尾根を外れて滑り込んだ大倉沢は樹林が濃くて快適とはいえなかった。

昨年9月に「渓流犬」として鮮烈のデビューを飾った源太は、半年を経て立派な「山スキー犬」に成長していました。


大倉沢右岸尾根から裏岩菅山を望む。
疲れ知らずの源太は斜面を登ったり降りたり忙しい。人間の2倍以上の距離は歩いているはず。
たまに姿が見えなくなるが笛を吹くとすぐに戻ってくる。


大倉沢右岸尾根1890mピークを通過。少し下ってから登り返しになる。


烏帽子岳と裏岩菅山の中間地点付近の主稜線(2190m)に合流し、山頂に続く広々とした尾根をたどる。


烏帽子岳はなかなか格好良い。
ここからの苗場山、鳥甲山、佐武流山など魚野川源流をめぐる山々の展望が素晴らしい。


山頂直下の風が当たらない場所で下山準備。早く滑ろうよと源太が待ち構えている。
さて、雲行きも怪しくなってきたのでさっさと降りようか。


GO!!
山頂から2190m分岐の少し手前まで、快適なザラメ斜面で楽しい。


ご主人様にぴったり寄り添うようにして走る源太。
きっと自分も滑っている気になっているのでしょう。



稜線を外れて大倉沢の源頭部に滑り込むが、やはり樹林が混んでいて快適とはいえない。
雪質もグサグサの腐れ雪だ。
ヤブを避け、なるべく沢筋に降りていくと1600mあたりから水流が現れだし、滝の左岸を2回ほど高巻くとすぐに登りに渡った林道の橋に合流した。

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一難場山・蒲原山

2013-03-16 19:19:08 |  山スキー

■2013年3月16日(土)
■ルート:木地屋(710m)6:50~杉ノ平~一難場山頂(1518m)9:27~蒲原山頂(1620m)10:02~蒲原山北ピークから北西斜面滑降~木地屋11:30
■メンバー:単独
■累積標高:1156m


一難場山の頂上台地から雨飾山、焼山、天狗原山

一難場山は2年前の2月に大所から往復していますが、今回は木地屋集落から杉ノ平経由で山頂へ。
さらに蒲原山まで足を延ばして、北西尾根(斜面)を滑ってきました。
本来は2月にパウダー狙いの計画でしたが、結局この時期になってしまいました。
ここは頂上台地の雰囲気が素晴らしく良く、「パウダー狙い」より「晴れ狙い」の方が正解かもしれません。
まぁ両方いただければ言うことないのですが。


杉ノ平の雪原。
標高820m付近のブリッジで木地屋川を渡り、標高900mから北西に派生する尾根に取りつく。
雪面が固いのでクトーを付けてサクサク登る。


標高1200m付近から眺望も開き、明星山が見えた。
この辺一帯はブナの斜面で立派な巨木も散見できる。
気持ちよく登る。


標高1430mで一難場山北側の頂上台地に乗り上げる。
雪原の向こうに駒ヶ岳や鬼が面の海谷山塊が。
そして日本海も見える。感激!
ここは何度来てもよい雰囲気。まさに癒しの台地だ。


ん~ いい感じだ。
遠足気分でのんびり歩く。


一難場山頂に到着。山頂といっても尾根の一角が盛り上がった程度。
でも好きな山頂です。
向こうにのっぺりした蒲原山と箙岳が見える。奥は白乗方面。


やはり一番目を引くのは雪倉と朝日の真白な山体だ。
蒲原山に向けて出発。


蒲原山の登りから振り返り見る一難場山。


蒲原山北の1629ピークから箙岳(右)と横前倉山(左)


蒲原山頂付近の大雪原から雪倉岳~朝日岳~五輪山~黒負山


帰りは蒲原山北1629ピークから北西斜面を滑る。
ここもダケカンバとブナの疎林帯でパウダーだったらさぞかし楽しいだろうという斜面。
上部はモナカチック。
下部は朝の固い斜面も緩んで快適モードだった。
杉ノ平でトレースに合流して木地屋へ戻った。

今日は温泉には寄らず、今後のために北野集落への林道を偵察してから帰宅した。

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猫岳第3尾根(夫婦松まで)

2013-03-10 21:56:08 |  山スキー

■2013年3月10日(日)
■ルート:国道脇駐車地7:00~久手牧場~夫婦松(1973m)8:45~駐車地9:32
■同行メンバー:中隆

今日は寒冷前線が昼頃に日本海側を通過する予報のため、北部は避けて平湯の猫岳第3尾根に行ってきました。
しかし天候の悪化は予報より早く、夫婦松で雨と強風につかまりあえなく撤退となりました。
まぁこんな日もある。

平湯の温度計が+7℃と気温は高く、当然雪質も春の腐れ雪。
パウダーはもう終わりかぁ~
これからしばらくザラメが形成されるまで、我慢の滑りとなりそうです。


第3尾根 久手牧場の上部


輝山南面。


夫婦松。この先で撤退した。

コメント (1)
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