■2014年5月3日(土)~4日(日)
■ルート:
(3日)木地屋5:45~角小屋峠9:05~蓮華温泉10:55~キャンプ地(BC)
(4日)BC4:51~瀬戸川の橋5:45~ヒョウタン池~白高地沢~朝日岳10:19~(往路滑降)~BC13:05~蓮華温泉~角小屋峠16:00~木地屋17:30
■メンバー:単独
GW後半戦は3年前の五輪山・黒負山山行で目にして以来ずっと気になっていた朝日岳の北東斜面から白高地沢を滑ってきました。
テント1泊で木地屋ツアーコースから往復しましたが、晴天にもかかわらずほとんど人に会わない静かな山旅でした。
ヤッホー平から見た朝日岳東面。
赤線は滑降ライン(適当ですが)
【3日】
蓮華温泉の入山は天狗原から振子沢を降りるのが定番だが、最近、北小谷周辺のクラシックルートに心惹かれる私としては、木地屋からクラシックツアールートを使って入下山してみることにした。
木地屋集落から1km位先まで車で入れた。3年前の同時期に比べるとかなり雪は少ない感じ。
車道を離れ白池東岸台地から角小屋峠までの間は赤テープの目印がたくさんあるのでルートファインディングする必要はない。
さすがにクラシックルート、ゆっくり登ってみると地形の弱点をついた無駄のないコース取りであることがよくわかり勉強になる。特にワサビ沢の横断地点はここしかないだろうというピンポイントを渡るのだが、そこだけはブリッジがギリギリ残っていた。
角小屋峠から車道に降り立ち、あとは延々と車道をたどって蓮華温泉に着いた。まだ時間が早いのか閑散としていた。
ここからしばらく先に進み、兵馬の平の手前の森の中にテントを張った。
夕方に寒冷前線の通過に伴い雨が降り、その後は気温が低下した。3シーズンのシュラフで寒い夜を過ごした。
【4日】
予報どおり快晴の朝を迎えた。
兵馬の平から瀬戸川の橋までの急斜面は雪面がガチガチのため、板を外してアイゼンを付けて下降する。
兵馬の平から雪倉岳(左)と朝日岳(右)
瀬戸川の橋
橋の取りつきまでが相変わらずいやらしい雪の付き方をしているため慎重に通過する。
ヒョウタン池を過ぎてから白高地沢右岸の斜面に取りつく。
写真のカエル岩は下降時のよい目印になる。
標高1700m白高地沢源頭の台地。山頂は中央の三角形。
ここからのルートどりにしばし思案するが、右側の沢を詰めて尾根の向こう側にある北東斜面に回り込んだ。
標高2090m北東斜面の途中にて
後続が来る気配もなく、今日は大斜面を貸切のようだ。滑降への期待が高まる。
ちなみに3年前の写真、五輪山の山頂から見た北東斜面
山頂に到着。誰もいない。
今日は先が長いのでほとんど休憩なしで北東斜面に飛び込む。
タテ溝もほとんどないザラメ斜面で快適そのもの。
昨夜は気温が低かったせいか、雪質も腐っておらず良い状態だ。
山頂から瀬戸川橋まで標高差1300mを50分で降りてきた。ここから辛い300mの登り返しを経てBCに到着。
すぐに撤収してツアールートの下山にかかる。
ヤブを避けて上や下を巻いたりで少々苦労する。この1日で雪解けが随分進んだ気がする。ワサビ沢のブリッジも際どかったがギリギリセーフ。
かなり疲れて木地屋の駐車地に到着。今日の行動時間は12時間40分、移動距離は約30km。
完全燃焼の1日だった。
午後の陽を浴びて雪倉岳が輝いていた。中央にたくさんのシュプールが付いているのが見える。
みなさん雪倉に行っていたんですね。