山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

海谷 駒ヶ岳~鬼ヶ面山~海谷渓谷

2011-10-31 21:22:19 |  山歩き

■平成23年10月29日(土)
■ルート:山峡パーク5:51~駒ヶ岳7:23~鬼ヶ面山8:42~富岡新道分岐9:43~海谷渓谷10:57~(まったりんこ)~取水口12:40~山峡パーク13:36
■同行メンバー:単独

秋晴れの一日が約束された29日土曜日は、海谷駒ヶ岳から鬼ヶ面山を縦走し、海谷渓谷で遊んだ。
題して「勝手に 秋の海谷まったりんこツア」
単独行ゆえに、自分の計画に無理やりおバカなタイトルを付けてモチベーションアップを図っているのであった。

【概要】
山峡峠の駐車場を夜明けとともに出発し、ノンストップで駒ヶ岳山頂に到達した。

    
山頂から先々週登った雨飾山が正面に大きく見える。また、阿弥陀山の鋭鋒の先に先週登った烏帽子岳が顔を覗かせている。

  
駒ヶ岳の山頂から落葉の積もった滑りやすい急斜面を一気に下ると、このルートの核心部である鎖とフィックスロープの垂れ下がった岩稜帯に出る。
「おいおい、こんなところ降りるのかよ~!」と言いたくなるような悪場だ。
ロープがあれば懸垂下降したいところだが、ここは慎重にクライムダウンして鬼ヶ面山の最低鞍部に到達する。
下降開始点にはマムートのダイニーマスリング(新)が落ちていたので回収する。(ラッキー)

最低鞍部は4年前に鬼ヶ面沢を遡った時に詰めあがった所だ。ここから一登りで鬼ヶ面山の南峰ピークとの分岐点に到着した。
地図では本来の山頂である北峰ピークを経由して南峰ピークに到達するようになっているが、実際の登山道は2つのピークの間の鞍部を通過するようになっている。
結局北峰への登路は見つからなかった。


鬼ヶ面山南峰からの展望は素晴らしい。
青空の下、雪倉や朝日岳が雪化粧しているのが見える。


鋸岳への縦走路。
焼山や火打にも少し雪が付いていた。


阿弥陀山
山頂は左のピーク(北峰)だが、右の南峰ピークの方が登高意欲をそそられる。

縦走の核心部を終え、海谷へ向けて富岡新道を下降する。
この道は国土地理院の地図には表記されていない。
分岐には小さなプレート「←海谷」があるが、見過ごしやすいので注意。

縦走を終え、さて、次の目的は・・・と、道を外しながら周囲に目を凝らして歩いていると・・・。

  
おっ!!
ナメコの幼稚園発見!

「おやおや、悪いおじさんに見つかっちゃったねぇ~、おとなしくしてるんだよぉ。」
ザックリ!!


すっかり気をよくして海谷に降り立つ。
このあたりはまだ紅葉が残っていた。

さて、ここで沢靴に履き替えて、海谷渓谷リバートレッキングを開始する。

 
水は少し冷たかったが、水量も少なく、右に左に流れを横切りながらフラフラと歩く。

まだ時間が早いので、途中の支流を少し遡ってみたりする。
途中の淵にはイワナが悠然と泳いでいる。
おにぎりを食べながらしばらくイワナを眺めて過ごす。(まったりんこ)

 
おっと!! 今度はナメコの小学校発見。しかもマンモス校だぞ!
老菌だが、こちらの方が味や香りは強くておいしいのだ。
根こそぎザックリ!!

その後も次々に幼稚園や小学校を襲撃しながらリバートレッキングは続く。


越後の上高地と称される海谷渓谷


イイところだなぁ~(まったりんこ)


すっかり癒されたよ。
さあ、帰ろう。


山峡峠から見る鉢山。
江戸時代には兜山と言われていたそうだ。なるほど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海谷 烏帽子岳

2011-10-23 19:23:32 |  山歩き

■平成23年10月23日(日)
■ルート:林道谷根線P6:10~林道終点登山口7:04~阿弥陀山分岐9:10~稜線~烏帽子岳9:36~阿弥陀分岐~林道終点P12:15
■単独

山スキーで昼闇谷や吉尾平を訪れるたびにひときわ目を引く鋭鋒がある。
海谷の烏帽子岳と阿弥陀山だ。
どちらも地図上登山道はない。


烏帽子岳(右)と阿弥陀山(左)。
2011年5月、吉尾平に向かう途中で撮影。

阿弥陀山は2003年5月に海谷取水口(732高地)から阿弥陀沢の雪渓を詰めて、藪漕ぎと岩稜帯ロープ1ピッチの末、山頂に立つことができた。
山頂から見た烏帽子岳は指呼の間であったが、岩稜のナイフリッジと藪漕ぎでかなり悪そうに思えた。

その時から烏帽子岳は自分にとって課題の山となっていた。
なんとか登りたいと思い、webなどで色々調べてみると数少ない情報の中に、地元の糸魚川山岳会のSさんが2007年の秋に谷根林道経由で登っていることが分かった。
早速Sさんにメールで林道や登山道の状況を問い合わせたところ、登山道は谷根林道の終点から伸びていること、林道上部はヤブがひどく終点まで行くことは困難であること等が分かった。

あいにく天気は悪そうだったが、まずは下見のつもりで早朝自宅を出発した。

まだ薄暗い中、最奥の見滝集落を抜けて谷根林道の入口に向かう。
地図にはない複数の道が入り組んでいるが、ナビのおかげで迷うことなく谷根林道に入ることができた。ナビさまさまだ。これで第1関門を無事通過。

車1台がやっと通過できる林道をしばらく走ると通行止めの看板があったが、Sさんの情報どおりゲートのロープは外されていたためさらに車で先に進む。
しかしゲートから4~500m入ったところでいよいよヤブが濃くなりここで車をあきらめることにする。(標高680m付近)
そこから先の林道はヤブや泥濘、ワダチがひどく、とても終点まで車で入るのは無理であろう。


林道終点には立派な標識があった。クマにかじられ引っ掻かれギタギタになっていた。

一抹の不安を胸に足を登山道に足を踏み入れるが、意外にもしっかりした歩きやすい道がしばらく続いていた。
地元の人たちにはそれなりに登られているのだろう。




しばらく気持ちの良いブナ林の中を歩く。

 
途中、数か所に標石が置かれていた。左は「土山」と読める。
標石があるということは古道の名残りだろうか。
なぜ地図上登山道とみなされないのか不思議だ。

やがて登山道は次第に草に覆われ不明瞭になるが、赤布に導かれながら高度を上げていく。
ナメコがないかと足元に注意しながら歩くが、まったく気配がない。



林道終点から2時間強で阿弥陀山の分岐に到着。
唯一の道標?のブリキ板が木に巻きつけられていた。
「←烏帽子岳 早川山の会」と読める。
ここから烏帽子岳の稜線目がけて、ものすごい急坂を一気に登ると岩稜とヤブの稜線に出る。

稜線から先の道は藪に覆われているが、小木をかき分けながら二つの小ピークを越えると唐突に二等三角点のある山頂に飛び出した。

    
唯一の人工物である烏帽子岳山頂の二等三角点と記念撮影。
あいにくのガスで周囲の展望は全くない。
晴れていれば間近に阿弥陀山の鋭鋒と、東側に切れ落ちた岩壁の下に吉尾平の紅葉を望むことができただろうに。

昼闇谷から見た烏帽子岳の雄姿(1枚目の写真)を頭に思い描き、俺は今あの山頂に立っているんだとしばし感慨にふける。

行動食を食べながらしばらく山頂に佇んでいたが、ガスが晴れる気配は全くないので仕方なく山頂を後にする。

下山途中で天気予報どおりザーッと強い雨が降り出した。
面倒臭いので雨具の上着だけ羽織って歩くが、林道に着くころには下半身がびしょ濡れになってしまった。

いつかまた、晴れた秋の日に再訪したいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金山からシゲクラ尾根経由雨飾山周回

2011-10-16 20:31:21 |  山歩き

■平成23年10月16日(日)
■ルート:金山登山口6:50~天狗原山9:21~金山9:53~シゲクラ尾根~大曲12:06~雨飾山13:08~雨飾山登山口15:06(車回収のためチャリで金山登山口まで)
■同行メンバー:YUKI

先週の針ノ木谷の紅葉がまったくダメだったので、今週はもう少し標高の低い山で紅葉を堪能したいと思い、天狗原山・金山からシゲクラ尾根を経由して雨飾山を周回するルートを歩いた。
シゲクラ尾根は沢登り、山スキーで断続的に歩いているが、一部に未踏箇所もあった。

朝方まで降っていた雨も止み、天気は急速に回復している。
雨に濡れ、しっとりとした紅葉と青空のコントラストがきれいだった。


紅葉は標高1,300~1,500mあたりが見ごろだったようだ。


ブナの黄葉




(Photo by YUKI)




焼山と火打山


(Photo by YUKI)


シゲクラ尾根は思ったより展望があった。
刻々と姿を変える雨飾山はを正面に見ながら紅葉のシゲクラ尾根を進む。









(Photo by YUKI)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

針ノ木峠から針ノ木谷周回

2011-10-10 14:34:19 |  山歩き

■平成23年10月9日(日)~10日(月)
■ルート:
(9日)扇沢5:25~針ノ木峠8:35~蓮華岳9:33~北葛岳11:24~七倉岳12:42~船窪乗越13:13~針ノ木谷14:09(BP)
(10日)針ノ木谷BP6:49~針ノ木谷登山道~針ノ木峠9:13~扇沢11:27


スライドショー。(砂時計10秒で見てください)

雪が降る前にもう一度焚火がしたくて、夏に泊まった針ノ木谷を再訪した。
ルートは地図上の未踏部分を埋めるため、針ノ木峠から蓮華岳、北葛岳の稜線を縦走して船窪乗越から針ノ木谷へ降りて1泊。
翌日、針ノ木谷を詰めて再び針ノ木峠に戻ってくる周回コースとした。


火を焚き、その傍らで沢の音を聞きながら酒を飲む。
この世で一番贅沢な酒の飲み方だと思う。


針ノ木谷上部2,300m付近。紅葉を期待していたのだが御覧のとおり全くダメ。
急に寒くなり、紅葉する前に一気に枯れてしまったのか?
そういえば去年の5月にこの斜面を滑ったが、いい斜面だった。


針ノ木雪渓途中でようやく鮮やかな紅葉を見つけることができた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TRAD ROCK by Char 茅野市民館マルチホール

2011-10-04 23:06:17 |  番外編

平成23年10月2日(日)

八ヶ岳阿弥陀岳南稜の登山を終え、Charライブに参戦するため茅野駅前にある茅野市民館マルチホールに向かった。
今回は先行発売日にチケットを購入し、最前列の席をゲットできた。

観客の盛り上がり、チャーのノリ、とにかく最高のライブだった。

1曲目は大好きな「All Around Me」のアコースティックバージョンで始まった。
この曲、CharのMCで初めて知ったが、蓼科のCharの山小屋で「自然」をイメージして書かれた曲だそうだ。
歌詞もすごくイイと思っていたが、なるほど信州で生まれた曲だったんだ!


All Around Me/Char

When i wake up in the the morning light
I can hear the nature calling out to me now
I'ts alright to say what's on your mind
Just as long as you feel that it's right
Can you feel the love
All around you
Are you free to be 
What you want to be

When i see the moon up in the sky
Sending light on to the misty snow
Here i am under the midnight sky
Talking to the wind that's blowing by
I can feel the love all around me
I am free to be
What i wanna be just as long as i
Have a hold on me when ever i'm down
I'll just look up high above me

When the rain falls on my shoulder
I remember you cried for me
Like the summer rain tears will never stay
Like the sun i will dry it up forever
Won't you stand with me
Through the midnight sky
And wake with me
In the bright morning light

Listen to the seasons changing by
Every living thing must face its life,yeah

Yes the sun above will be your gide
just stand up straight and tall
I can feel the love all around me
I am free to be
What i wanna be just as long as i
Have a hold on me when ever i'm down
I'll just look up high above me

When the rain falls on my shoulder
I remember you cried for me
Like the summer rain tears will never stay
Like the sun i will dry it up forever
Won't you stand with me
Through the midnight sky
And wake with me
In the bright morning light

Can you feel the love
All around you

その後はアコースティックセットから電気セットを経て、TRAD ROCKの一連のシリーズから、ベンチャーズ、クラプトン、ビートルズ、ジミヘンと続く。
もちろんオリジナルも沢山やってくれたが、比較的高めの年齢層に考慮したのか、ファーストソロアルバムからの選曲が多かった。特に「かげろう」は最高だった!

ラストは「Natural vibration」から「からまわり」の大盛り上がり大会!
アンコールは再びアコースティックで日比谷野音バージョンの「smoky」

おそらくこれで終了の予定だったのだと思うが、観客からの「残業~!」コールに答えてくれて、
「腰が痛い」とか「指が攣りそう」とか言いながら、「Apple Juice」を演奏してくれた。
やった!4月の日比谷野音ライブの興奮がよみがえる。

演奏を終え舞台を去る時、客席の方に近づいてきてくれたChar
手を伸ばしてアピールしたら、なんと握手してくれたっ!!

最後はお決まりのギターを客席に放り投げる(振り)パフォーマンスで袖に消えて行った。

どうもありがとう。最高でした。
また信州にきてくださいね!!


Manic Depression/Jimi Hendrix by Char

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする