山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

猫又谷(1550m二股まで)

2011-05-22 07:25:01 |  山スキー

■平成23年5月21日(土)
■同行メンバー:u-chef、komaさん、terashima
■ルート:南又林道駐車地6:27~釜谷出合8:54~二股(1550m)10:15~駐車地13:19

諸先輩方からのリクエストで猫又谷へ。
猫又谷は一昨年のGWに引き続いて2回目ということになる。
前回は好天で剱岳の大展望とザラメの雪質を満喫したが、今回は残念ながらガスと小雨の天気だ。
先週の白馬大雪渓もそうだったが、全体的にアイシーで、ザラメは形成されていない。
これでは上部の急斜面は苦労しそうだ。
左股の合流点でギブアップを宣言して、シールをはがす。
板をガリガリ、ガリガリ鳴らしながら谷を滑る。

帰路の林道はコゴミやフキノトウを採りながらのんびり歩いた。
どうも、このところ天候に見放されているなぁ。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白馬大雪渓

2011-05-15 08:28:33 |  山スキー

■平成23年5月14日(土)
■同行メンバー:中隆
■ルート:猿倉5:28~白馬尻~葱平~2550m地点~往路滑降~猿倉11:15


大雪渓の登り。稜線は灰色の雲が強風で次々と流れていく。

予定では、大雪渓を登り、柳又谷滑降、三国境、瀬戸川滑降、小蓮華山、金山沢滑降だったが、4月30日の常念岳に続いて、またしても天気予報大外れ。

大雪渓の登りは、先週半ばの雨の後の冷え込みで雪面は氷化しており、葱平の急登はアイゼンとピッケルで登った。
葱平から上部はかなりの強風と雪。視界もかなり悪化してきたため、標高2550m地点で撤退と決める。

上部のアイスバーンは転倒しないよう横滑りを中心に慎重に滑るが、足が辛い。
葱平の下の雪が軟らかくなったところでようやく快適になった。
あとはデブリをかわしながら猿倉駐車場の少し上まで滑ることができた。

猿倉の駐車場に到着すると雨が降り始めてきた。
振り返ると山は黒い雲で覆われていた。

午後に下山した方の記録を読むと、雨でずぶぬれになったようだ。
今日は早目の撤退で正解だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪山・黒負山(蓮華温泉BC)【第1日】

2011-05-07 20:00:25 |  山スキー

■平成23年5月5日(木)~7日(土)
■メンバー:単独
■ルート:
(5日)栂池ロープウェイ~天狗原~振子沢~蓮華温泉BC
(6日)BC~兵馬の平~瀬戸川の橋~白高地沢鉄橋~五輪高原~五輪山頂~黒負山頂~(往路戻る)~BC
(7日)BC~栂平~角小屋峠~ワサビ沢~白池東岸台地~木地谷集落~大所集落~平岩駅

今年のゴールデンウィークは、遠出せずに北アルプス周辺のビッグマウンテンを狙うことにした。
蓮華温泉は、10年以上前、まだ山スキーを始めて間もないころに、ガイドツアーで天狗原~蓮華温泉~木地谷のクラシックツアーの際に小屋に泊まったことがあったが、それ以来ということになる。
まあ、いつでも来れるからと後回しにしていた感があったが、気が付けば私もいい歳になったきたので、そろそろ行くかということにした。

蓮華温泉BCといえば、雪倉&朝日が定番であるが、五輪山と黒負山は登山道がなく、山スキーの対象として魅力的だ。
雪倉&朝日は、また後日の楽しみにとっておいて、まずは行きづらい五輪&黒負を今回の目的とした。

特に、黒負山はどこから入るにしてもアプローチが遠く、秘境度が高い。
積雪期に山スキーを駆使しても1日で往復するのはかなり困難だろう。(日帰りの記録はあるが)

それにしても、「五輪」というおめでたい山名の隣で、なぜ、「黒」と「負」などという不吉な名前がつけられたのだろうか。
海谷の「昼闇山」と同じ匂いが感じられるが、とにかく、そんな不遇なマイナー名山「黒負山」に心惹かれるものがあった。

【第1日】
栂池ロープウェイ終点9:05~天狗原10:11~振子沢滑降~蓮華温泉BC11:25~兵馬の平偵察

帰りの車の回収を考えて、南小谷駅に駐車し、栂池スキー場行のバスに乗る。
今シーズン最終運行のゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、自然園まで、ここから重荷を担いで天狗原までワンピッチで上がる。
天気も最高で天狗原の祠には大勢のスキーヤーが休んでいた。
ここから平原を北進し、振子沢の源頭斜面に滑り込む。



重荷でも滑りはやっぱり楽しい。
沢を右に左に、まさに振子のように大きく使いながら快調に滑る。

随所に赤テープの目印がついており、ルートファインディングの必要はないが、1680mで尾根を左に乗り越えるポイントがあるので、そこは見落とさないよう注意が必要だ。
車道に出てわずかで蓮華温泉駐車場の春山テント場に到着する。
テントは1張しかなく、小屋の方も閑散としていた。
栂池ゴンドラが終了してしまうからなのだろうか、とにかく人が少ないのは静かでいいことだ。


テント場の1角にアスファルトが露出している箇所があったので、テントを設営する。
乾いていて非常に快適そうだが、雨が降れば水没のリスクもある。

テントを張り終えてお昼頃。まだ時間も早いので、ビールを我慢して明日のルートを少し偵察しておくことにする。
特に、兵馬の平から瀬戸川に下降するポイントを見ておきたかった。

兵馬の平には例の赤テープがあちこちについているが、うっかり雪倉方面のルートに導かれてしまった。
この辺、注意が必要だ。


テントに戻って、すぐさま雪で冷やしておいたビールで乾杯。
靴を脱いで裸足になる。気持ちいい!雪の上では、こうはいかない。
ウイスキーの雪割をチビチビ飲みながら、山をボーっと眺めたり、地図を見たりして時間をつぶす。
明日の快晴を信じて早々にテントに潜り込む。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪山・黒負山(蓮華温泉BC)【第2日】

2011-05-07 19:39:26 |  山スキー

■平成23年5月6日(金)
■ルート:BC5:01~兵馬の平~瀬戸川の橋5:54~白高地沢鉄橋6:54~五輪尾根花園三角点8:26~五輪山頂10:01~黒負山頂11:13~五輪山頂12:47~BC15:37


朝日岳と五輪山

夜はかなり冷え込んだようで、朝の雪面はガチガチに凍っていた。
今日も快晴間違いなしだろうと、勇躍、蓮華温泉を出発する。
昨日の偵察が功を奏して、順調に瀬戸川橋の鉄橋に到着する。


橋の取りつきのブロックが今にも崩壊しそうでいやらしい。
落ちればただ事では済まないので、板を担ぎ、ピッケルで確保しながら慎重に通過した。

ここから、尾根に乗り、ひょうたん池を通過するとすぐに白高地沢の渡渉点となる。
スノーブリッジがどこにあるのだろうかと探すと、すぐに立派な鉄橋が目に入った。


この最近できたと思われる橋を渡り、すんなり対岸に渡る。沢は完全に割れており、橋なければ渡渉に難儀したかもしれない。
白高地沢を渡り、五輪尾根に取りつく。
尾根末端の標高差400mを一気に登ると花園三角点へ、そして広大な五輪高原へ到達する。


朝日岳と白高地沢源頭の大斜面


標高1900m付近、尾根の一部は夏道が出ていた。
雪倉岳をバックに、最近新調したBD Havoc + TLT

この辺から五輪尾根を離れ、山頂目指して右手の大斜面を登る。
山頂直下で雪は消え、ハイマツを10mほど漕ぐと山頂に飛び出した。


山頂には標識はなくケルンが積まれていただけだった。
朝日岳の東面大斜面が正面に見える。シュプールが何本か刻まれてた。いやあ、素晴らしい。
思わず行きたくなってしまったが、またのお楽しみにして黒負山へ向かう。
往復5km、3時間半の行程だ。

まずはコルまで標高差200mのザラメを快適に滑り、右手の雪庇に注意しながら稜線上をダラダラと進む。


左に目をやると、初雪山と栂海新道の山々が見えた。


山頂直下は大きなクラックがあるため、左手の樹林帯から巻くが、藪につかまり、最後はスキーをデポして山頂に向かった。


ようやく黒負山頂到着。
何の変哲もないが、展望は素晴らしい。


北に目をやると、聖山~赤禿山の稜線が連なっている。
山スキー向きの快適そうな斜面だ。


五輪山に戻り、いよいよ五輪高原大斜面の滑降だ。
上部は快適なザラメでよかったが、中間から下は縦溝が現れ出した。
軟らかいので強いエッジングで蹴散らしながら滑るが、これがまた疲れること。

帰路、瀬戸川橋からの急斜面を登りきると疲れがどっと出た。
休み休み、やっとのことで蓮華温泉にたどり着くと既に4時近くになっていた。

(左:五輪山、右:黒負山)
テント場に戻る前に小屋でビールと日本酒を買い、今日のルートを眺めながら一人乾杯する。
それにしても、今日はこんなに天気が良いのに人を見かけなかった。
全山貸切、完全燃焼の1日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪山・黒負山(蓮華温泉BC)【第3日】

2011-05-07 18:29:04 |  山スキー

■平成23年5月7日(土)
■ルート:BC5:20~栂平~角小屋峠7:13~ワサビ沢~白池東岸台地~木地谷集落8:26~大所集落~平岩駅10:15

今日は下山日。
車の回収を考えれば天狗原に登り返して栂池スキー場に戻るのが効率的だが、今シーズンのスキー場は営業終了のため、ゲレンデを歩いて下らなければならない。
あまりにもおもしろくないので、ツアーコースで木地谷に降りることにした。

角小屋峠へ登る手前で雪が消えていて板を担いだ。
この先滑っていけるかと心配になったが、峠に上がると木地谷方面まで雪はつながっているようだ。

白池の東岸台地まで降りる。
ここは2月の箙岳の時に訪れているので、見覚えのある景色だ。

木地谷集落の上まで林道を滑って終了。

ここから平岩駅まで5.1km、タクシーを呼べば5000円とのこと。
迷わず板を担いで車道を歩く。
しかし、スキー靴で車道を歩くのはつらい。

ゆっくり歩いて2時間弱で駅に着いた。

大きなザックにスキー靴と板を持ってドカドカと一両編成の大糸線に乗り込む。
一瞬、車内の乗客の視線が私に集中する。
誰とも目線を合わせないよう、南小谷駅まで眠ったふりをしていた。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする