山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

中央アルプス 北御所谷 東横川

2011-08-27 20:53:35 |  沢登り

■平成23年8月27日(土)
■同行メンバー:ようさん
■しらび平~入渓点7:36~稜線登山道12:21~伊那前岳13:13~千畳敷14:10

午後は天気が崩れる予報の中、短時間で抜けられる中央アルプス中御所谷東横川を選択した。
渓相、遡行のおもしろさはお隣の西横川に軍配が上がると思うが、それでもほとんどの滝が直登できてグイグイと高度を稼ぐ楽しさは東横川も同じだ。

今日の一番の核心は、千畳敷までトラバースする長谷部新道(廃道)を見つけられるかどうかだ。
しかし、地図と高度計を見ながら左右注意しながら登ったが、それらしき踏み跡は見つけられず、結局伊那前岳手前の稜線まで藪漕ぎをするはめになった。
長谷部新道は、10年近く手が入れられていないと聞いていたが、もはや原始に帰ってしまったようだ。

稜線直下は久々のハイマツの激ヤブで腕力を駆使して必死で登った。

予定外の藪漕ぎだったが、稜線に出るころガスが晴れて束の間の展望を楽しむことができた。
初めて伊那前岳のピークを踏み、観光客でごったがえす千畳敷までぐるっと周回して終わり。

半日行程を少し上回ったが充実した沢旅だった。


東横川出合にかかるF1の20m滝
初っ端から高度感のある滝登りが楽しめる。


F1右岸壁を登るようさん。滝の飛沫を浴びて結構濡れる。
結局ロープは出さなかった。


西横川に比べて少し荒れた渓相。


だが、ほとんどの滝が直登できて快適。


中間部から滝の連続。


終始ガスっており、濡れた体が乾かずに結構寒かった。


稜線登山道から伊那前岳へ。

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雨の週末の過ごし方

2011-08-21 21:04:50 |  番外編

 【午前】
山道具の片づけとお手入れ。
硫黄臭、焚火臭、渓の恵み臭の付いたザックや雨具、シュラフカバーをお洗濯する。

【午後】
松本のブンリンへお買い物へ。
今年発売されたブラダイ(ブラックダイアモンドのこと。関西の方ではこう呼ぶらしい。)の45L中型クライミング用ザックを購入する。
一本締めのザックは以前から欲しかったのだが、なかなか気に入ったものがなかった。
機能もシンプルだしサイドにスキーホルダーが付いているのが決め手となった。

買い物後、しばしお店でブンリンさんにスキーの来シーズンモデルの話を聞いたりしながらシアワセな時間を過ごす。
物欲がフツフツとわいてくるが、いかん、いかんと思い直し店を離れる。
円高還元値下げに期待しよう

【夕方】
トレーニングジムにて、トレッドミルのラン&マシンの筋トレで汗を流す。
山のトレーニングというよりも、夜においしいお酒を飲むためというのが本音。

【夜】
一杯飲りながらYouTubeを鑑賞する。
最近のお気に入りは、「ジョニー吉長 - Johnny Groove」
元JLC(ジョニー、ルイス&チャー)のジョニー吉長が息子二人(ベーシストの金子賢輔とドラマーの金子ノブアキ。)とセッションしているのだが、とにかくシンプルなビートが生み出すグルーヴ感が最高にカッコいい!
ライブでドラムソロというと、やたら叩きまくっている感があるが、これは聴かせるドラムだ。
ちなみに、金子賢輔とノブアキはCharの息子ジェシーと共にロックバンドRIZEで活動中。
ノブアキは俳優として私が毎日観ているNHKの朝の連ドラ「おひさま」に主人公陽子の初恋相手役で出演している。(今週も出るよ~)

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針ノ木谷~湯俣川

2011-08-17 08:13:46 |  沢登り

■平成23年8月13日~16日
■同行メンバー:ようさん、ゆきさん
■ルート:
(13日)扇沢~黒四ダム6:50~平の渡9:45~針ノ木谷~針ノ木谷BP15:06
(14日)BP5:40~船窪乗越7:12~船窪小屋~七倉12:30~高瀬ダム~湯俣BP15:45
(15日)湯俣BP6:35~湯俣川遡行~湯俣川1900m付近BP13:30
(16日)BP7:15~湯俣川下降~湯俣~高瀬ダム~七倉15:15

今年のお盆休み山行は黒部川支流の針ノ木谷と高瀬川源流の湯俣川をつなぐ3泊4日の沢旅となった。
高瀬川源流の湯俣川上流には、秘湯マニア垂涎の野湯があり、さらに最深部は樅沢、モミ沢、弥助沢に分かれ、双六岳、三俣蓮華岳から鷲羽岳の間の稜線に突き上げている。
湯俣川源流部は最低でも2泊から3泊とそう簡単には行けない場所であり、以前から狙っていた計画であった。

今回は、関西方面から信州にやってきた山女?ゆきさんが初参戦となった。
大人の山遊び教えたるで~!と張り切るオヤジ2名であった。

(13日)
お盆初日とあって大混雑する扇沢から1番のトロリーバスに乗り、黒部ダムへ。
湖畔のトラバース道をがんばって歩き、10時の渡し船に乗ることができた。
船は大勢乗っていたが、目的は上の廊下か東沢か。針ノ木谷に入るのは我々だけだった。
南沢出合までは登山道を使うが、天気も最高なので、ここからは沢通しに○○○と戯れながらのんびり登ることにする。

昨年もお世話になった沢筋の快適なビバークポイントにタープを設営し、焚火を起こす。
宴もたけなわになった頃、ゆきさんのザックから何と花火が登場。信州人とはノリが違うな~。
沢で花火は初めての経験だが、クマ除けには効果十分だっただろうか。

  

  

(14日)
朝一で船窪乗越に上がり船窪小屋のお母さんにごあいさつする。
去年の秋にも同じコースで来たことを話すと、我がパーティーのことを覚えておいておいてくださって感激する。
ここからは鼻付八丁の急坂を七倉へ下るが、何度下っても慣れない嫌な下りだ。
今日も天気は素晴らしく良く、北アルプス北部の山々がはっきりと見えた。

七倉到着後、デポした車から、後半戦の食料などをザックに積み込み、タクシーでダムまで運んでもらい、あとは猛暑に耐えながら湯俣へ向かう。
晴嵐荘のテント場にタープを設営後、テント場すぐ近くの野湯へ「一湯入魂」する。
夜、河原のテントサイトは温泉の地熱で暑くてたまらない。シュラフカバーをもってタープを抜け出し月明かりの中、一人野天で眠る。


船窪乗越


高瀬ダム湖と槍ヶ岳(七倉への下り途中で)

(15日)
本日はいよいよ湯俣川を遡る日だ。
温泉が流れ込む湯俣川は白濁したグリーン色とでも言うのか、初めて見る川の色に驚く。


湯俣川(奥)と水俣川(手前)の合流部。明らかに水の色が異なる。


湯俣川に入ると左岸からモクモクと湯気が立ち上っている。地図上温泉マークのある地点だ。
野湯マニアでもあるようさんは、早くも興奮状態。


近づくとこれが初めて目にする噴湯丘だった。
この付近の随所から熱湯が川に流れ出ている。
まだ歩き始めだったが、湯加減のよさそうなポイントを見つけたようさん、早くも素っ裸になっている。
私も脱いで「一湯入魂」。

この先、大岩の転がる川を何度も渡渉しながら行くが、深い所では腰まで水に浸かるのでスクラム組んでクリアしていく。


かつての伊藤新道の名残りか、吊橋のワイアーなどが随所に見られる。
この上で三俣山荘から伊藤新道を下山してきた三峰山岳会の女性5人パーティーと出会う。
沢で女性だけのパーティーに出会うことは珍しいなと思った。


硫黄沢が近づいてくると両岸を赤く脆い岩壁に挟まれるようになる。
かなり荒々しい荒涼とした雰囲気だ。


硫黄沢の少し手前の沢(東硫黄沢?)でまたまた野湯発見。


そして、お約束の一湯入魂。
ここの湯は黒かった。
名付けてブラック温泉。



硫黄沢の出合から少し上がったゴーロ地帯の一角にビバーク適地を見つけ、今日はここまでとする。
本来はモミ沢出合まで行く予定だったが、時間切れだ。
夕刻、各自でツェルトを設営後、ようさんとゆきさんは野湯探索へ。
私は渓の恵みを求めて上流部へ向かう。
モミ沢出合の少し手前まで遡行したと思う。
短い時間だったが、それなりの成果を上げたのでビバーク地へ戻る。



(16日)
下山日。
今日もまずまずのお天気だ。
遡ってきた川を下り、湯俣から高瀬ダムまで。
昨年のお盆は雨にやられたが、今年は恵まれたなぁと思いながらとぼとぼと歩く。

ダムでタクシーを拾った瞬間にザーッと強い雨が降ってきた。

(課題)
メインは湯俣川源流部の探索。これに伊藤新道をからめるプランを考えてみたい。

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一ノ俣谷

2011-08-07 16:41:14 |  沢登り

■平成23年8月6日(土)~7日(日)
■同行メンバー:ようさん
■ルート:
(6日)上高地バスターミナル5:40~横尾7:59~一ノ俣谷入渓点8:46~二俣BP14:50
(7日)BP6:25~常念乗越7:50~一ノ沢登山口11:18

私の持っている昭文社エアリアマップ1992年版には、横尾の少し先から沢通しに常念乗越に登る登山道が点線で描かれている。
昔からこのコースは承知していたが、悪場が多く熟達者向きのコースであったと記憶していた。

訪れる機会もなく月日が流れ、いつの間にか一般登山コースから外され、廃道となってしまった一ノ俣谷ルート。
写真を見ていただければわかると思うが、完全に沢登りルートである。
随所に登山道の名残りはあるが、それも高巻きの踏み跡程度と理解してもらいたい。


二段の滝


ゴルジュ帯の巻道。岩のバンドを伝って登るがなかなかの高度感。


一ノ俣の滝


山田の滝
それぞれの滝に名前が付けられているのもかつての登山道の名残り。


常念の滝


常念小屋に到着。
stuffのtaichiくんに戦利品のおみやげを届けた後、ソフトクリームをいただきながらのんびりと休憩。
ソフトクリームおいしかった♪
小屋から一ノ沢登山口まで2時間ちょっとで下山。100人くらいは追い抜いたかも。

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