山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

アケビ平・宴会山行

2009-03-29 13:46:21 |  山スキー

■平成21年3月28日(土)~29日(日)
■ルート:焼山温泉~アケビ平上部(往復)
■メンバー:Y隊長、komaさん、I顧問さん、Iブチさん、U-chefさん、N村さん、ようさん、hitoshi515

Iブチさんの還暦お祝い山行。
吉尾平から鉢山の予定だったが、前日の大雪で激ラッセルに。
結局アケビ平でテン泊の宴会山行となってしまった。

28日早朝自宅を出発し、糸魚川経由で入山口の焼山温泉へ車を走らせる。
前夜の降雪で白馬近辺は路面が凍結しており、トロトロ運転となる。
焼山温泉付近はかなりの降雪量で、一晩で70~80cmは積もった様子。
駐車場の確保に苦労して予定よりかなり遅れての出発となる。


除雪されていない林道を歩き始めるが、いきなりの激ラッセルとなる。
重雪でファットスキーでもトップが沈んでしまう。
トップを交代しながらラッセルするが遅々として進まない。


アケビ平に入る手前で休憩。
阿弥陀山、烏帽子山、昼闇山が見えてきた。
予報では冬型の気圧配置で降雪覚悟だったが、ご覧の通りの晴天となる。
山の天気は現場に来てみないと分からない。


林道はアケビ平の杉林に入る。
関西方面から来た2人パーティーと前後してラッセルを続ける。
アケビ平を抜けて、昼闇谷の出合付近で時刻は13時となりこの時点でギブアップ。
快適な台地上でベースキャンプを設営する。

ベース設営後、明日のためにと4名で吉尾平方面へルート工作と偵察に出かける。
しかし、吉尾平方面に行くために渡らなければならない沢(通常この時期は埋まっている)が割れており、完全な渡渉となることが判明し、戦意喪失&即撤退となる。


というわけで、もうやることはないので3時前から宴会に突入となる。
赤いちゃんちゃんこならぬ赤ダウンジャケットをIブチさんに贈呈して、乾杯!


宴会メニュー。
どこかの料亭の献立ではありません。
山でこんな美味しいものがいただけるなんて贅沢すぎる!


ロケーションも最高だし、もう今回はこれで十分です。


翌朝は小雪の舞う天気の中、前日半日かかった行程を30分で焼山温泉についてしまった。
温泉は焼山温泉ではなく、少し上の笹倉温泉へ入る。入浴料は800円也。


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三田原山~火打山ツアー

2009-03-21 20:24:31 |  山スキー

■平成21年3月21日(土)
■ルート 妙高杉ノ原スキー場第3高速リフト終点9:12~三田原山頂10:35~黒沢池~茶臼山・黒沢岳コル~高谷池ヒュッテ11:40~火打山頂13:04~(往路戻る)~三田原山15:21~三田原山南面滑降~林道~妙高杉ノ原スキー場第1駐車場16:50
■メンバー:単独

メローな斜面を登ったり滑ったり。
春のロング・スキーツアーを満喫した。
(シールの着脱を10回もやった。)
それにしても火打山頂の強風には参った!

火打山は昨年4月に北面台地から往復しているが、南面はまだやったことがない。
山頂から南面台地経由で鍋倉谷滑降なんて魅力的だが、下山後の杉ノ原スキー場までの林道歩きが長すぎる。やはりこれは笹ヶ峰まで除雪された後のルートだろうということでパス。

今回はオーソドックスに三田原山から高谷池ヒュッテ経由で山頂往復のツアールートをやってみた。


三田原山頂へは本日一番乗りで到着した。
昨日の雨と今朝の冷え込みで全山アイスバーン化していた。
黒沢池までの北面滑降を楽しみにしていたが、ガリガリ。
「転倒=滑落&木に激突」となりそうなので、横滑りを交えながら慎重に滑る。


標高を下げるにつれ、アイスバーンから開放され黒沢池の大雪原に到着した。
火打山も顔を出した。まだ先は長い。
雪原を横断し、正面の茶臼山の鞍部目指して登る。


茶臼山鞍部でシールを外し、高谷池ヒュッテの少し先まで若干のアップダウンのあるダラダラ斜面を進む。
途中、天狗原山と金山の東面が見えた。以前沢登りで遡行した金山谷や裏金山谷も真っ白で魅力的だ。裏金山谷は上部のみ滑降したことがあるが素晴らしい大斜面だった。


天狗の庭に到着。
火打山頂は雪煙が舞っており何やら風が強そうだ。
山頂のタイムリミットに設定していた13:30はクリアできそうだ。

山頂直下の真っ白な大斜面に取り付くとやはり強風だ。
稜線に出るとさらに強烈な暴風が吹き荒れており、立って歩くことができない。
頂上まであと30mでスキーを脱ぎ、這って頂上まで辿り着いた。


山頂着13:04
標柱の下にうずくまり、なんとか山頂写真を撮影


焼山と昼闇山(右)
昼闇がかなり下に見える。
ゆっくりと展望を楽しみたかったのだが写真3枚撮るのが精一杯で、即下山する。
天狗の庭まで戻ると山頂の強風が嘘のように穏やかだった。
帰路は高谷池ヒュッテに寄らず、直接茶臼山鞍部に向かう。


そして鞍部から黒沢池までの滑降。
雪質もザラメで斜度も30度程度と、本日一番の快適滑降となった。
雪原の真中でシールを付けて、三田原山まで標高差300m、本日最後の登りにかかる。


午前中アイスバーンだった斜面も緩み、登りやすかったが、このあたりから疲れが出てきて辛い登りとなった。

三田原山頂に到着する手前から妙高山上空をヘリコプターが何度も旋回しながら、マイクで何かアナウンスしていた。
よく聞き取れなかったが「上空が強風のため・・・」と言っていた。
これは後で分かったことだが、妙高山で遭難があり、遭難者に向かって「強風のため救助作業ができない。」と連絡していたのだった。

さて、そんなことは全く知らない私は、三田原山から稜線をしばらく進み、南斜面のドロップポイントに到着した。
時間は既に3時半を回っているのでシールを外して即滑降に入る。
上部はザラメで快適だったが、1800m付近から湿雪で重くなり、藪も濃くなる。
林道に出てから一滑りでスキー場に合流する。
「杉ノ原」という名前からして杉の植林が多いのだろうか?
花粉症が一気に悪化して、くしゃみを連発、鼻水を垂れ流しながらゲレンデを滑る。
杉ノ原ゲレンデに上手く戻ることができず一番下まで滑ってしまい、リフト1本乗って杉ノ原の駐車場に到着。(ゲレンデのルートファインディングは苦手だ。)
なんとか明るいうちに戻れてよかった。

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大渚山(北面滑降~大網)

2009-03-07 19:26:59 |  山スキー

平成21年3月7日(土)
■同行メンバー:ようさん
■ルート:小谷温泉8:50~湯峠~大渚山(1566m)12:05~北西尾根1355m~1258mピークのとの鞍部~北面滑降~林道850m13:55~大網・笹野集落除雪終了点428m15:30

大渚山は比較的安易な山スキールートとして、これまで東面(山頂~鎌池経由小谷温泉)、南面(山頂~熱湯温泉、山頂~大草連)と数本トレースしている。
北面は斜面の滑降を終えてから大網集落までの平坦な林道滑降が長いこともあり、これまで敬遠してきた感がある。

しかし、2月22日に蒲原山から観察した北斜面の白い疎林帯があまりにも良さそうだということが分かり、今シーズン中に是非行ってみたいと思っていた。
もちろん北面なのでパウダーかもしれないという期待を持っていた。

まず車1台を下山地点となる大網集落のすぐ上の笹野の林道除雪終了地点にデポして、入山地の小谷温泉へ向かう。
朝の天候は冬型が残っており雪。
昼頃に回復の予報であるからあまり急いでもしょうがない。

小谷温泉山田旅館の裏手の斜面に取り付き、鎌池、湯峠を経由して山頂へ向かう。
山頂直下はアイスバーンとなっており、クトーをつけて登る。


山頂到着。
上空は晴れているようであるが、山頂近辺はガスで視界不良の状態だった。
晴れるのしばし待っていたが、時間を追うごとに悪化してくる。
13時近くまで待ったがタイムリミットとなり、地図とコンパスでしっかり方向を確認してから、山頂から北西に伸びる尾根にドロップを開始する。


すぐにブナの樹林帯となり、とてもいい雰囲気だ。
しかし、残念なことに雪質はモナカであまり楽しいとは言えない滑りだ。


パウダーだったらどんなに素晴らしい斜面だろう。


北西尾根の鞍部から北面に入る。
標高を下げるにつれてブナから杉の植林帯に変わる。
このあたりが以前観察した斜面なのだろう。杉の植林もまばらで快適な斜面だ。
この植樹帯の下から小沢が複雑に入組む地形となり、ルートファインディングが
結構難しい。


標高850m付近で林道に合流した。
あとは傾斜のあまりない林道をひたすら進むが、想像以上に長く疲れる。
もしこれが新雪だったら完全に歩きの下りラッセルとなり、相当の時間がかかるだろう。
林道の雪が消え、板を担いでしばし歩くと車のデポ地点に到着した。

本日の温泉は、姫川温泉の白馬荘。
入浴料500円で貸切状態だった。

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