ゆうべ、布団のお供にと本棚から連れてきた「赤毛のアン」。
京都桜姉妹旅のお供に買ったこの本をもう一度・・・と思ったらなんだか趣が違う。
あらら~
自分でも忘れていたけれど、
前回帰省したときにもう一度読みたくなって実家から持ってきていたようです。
あの時は朝の連ドラに登場するなんて知らなかったから
これも何かの思し召しですねえ。
表紙ももちろん違いますが(私は前のが好き)
厚みが違う。(これは読みやすくフォントサイズや行間が変わったため。)
どうやら、2008年に改訂を加えたようです。
あとがきも変わっていました。
改訂版のほうは、ドラマを意識したのかどうか分かりませんが、
東洋英和女子学院の教師や若き日の思い出、
後輩たち(わが心の妹たち)にささげる内容のものになっていました。
で、新幹線の中で30数年ぶりに読み始めたときに、
のっけから感じた違和感が何だったのか分かりました。
読み始めて2行目、レイチェル・リンド婦人の窪地の描写で
「まわりには、榛(はん)の木が茂り、釣浮草(レディース・イア・ドロップス)の花が咲き競い・・・・」
とここまで読んだ時に、
ああ、子どもの頃は草花に興味が無かったから、こんな名前は読み飛ばしていたんだなあ
と思ったわけです。釣浮草はフクシアのことです。
ところが、今日実家から来た少々(とっても)黄ばんだ本には、
釣浮草のくだりは全く書かれていませんでした。
比較したのはここの部分だけですが、
もしかしたらハナさんが訳した時代には、
日本にレディース・イア・ドロップスなんて存在しなくて訳しようが無かったのかもしれませんね。
そう考えると、改訂版の方が庭の草花達については、
よりカナダのプリンスエドワード島に近いかもしれませんよ。
たまに読み比べてうきうきしてみようと思います。
もう一つの楽しみは、昔は分からなかった草花たちの名前が
今なら多少映像として頭の中に描けること!!
私も大人になりました・・・。