奇跡への絆

図師ひろき

松岡修造さんのカレンダーが売れてるみたいですね

2014年12月18日 22時01分45秒 | Weblog

 町議会議員をしながら公務の合間を縫って、専門学校の講師をしていた頃があります。

 精神保健福祉士と介護福祉士を養成する専門学校で、金八先生に憧れていた私は教壇に立たせてもらうことに大きな喜びを感じていました。

 生徒たちは国家試験合格を目指して、厳しい授業と実習を乗り越え福祉の現場を目指していきます。

 そんなひたむきな姿を見ていたら・・・

 “もうマラソンは走らない”

 と思ったはずの私でしたが、授業の時に

 「みんなが頑張っているから、俺も頑張る!フルマラソンを走ってベストタイムを出してくるから、みんなもベストを尽くしてくれ!」

 と松岡修造みたいな宣言をしてしまいました。

 そして挑んだのが鹿児島県指宿市で行われる『菜の花マラソン』でした。

 この時の膝の状態は良く、自信満々で会場に乗り込み、気持ちよくアップをしている時に、ドラマがありました・・・

 テレビ局が取材に来ていて、アナウンサーの方から呼び止められインタビューをされたのです。

 「どちらから来られましたか?」

 「宮崎県から来ました。」

 「わざわざ宮崎から、なぜ指宿まで走りに来られたんですか?」

 「生徒たちと約束をしたんです!」

 など専門学校でやり取りを説明すると

 「それでは生徒さんたちに向かって、今の意気込みを伝えてください!」

 とカメラに向かってコメントを求められたので

 「先生は頑張ってベストタイムを出して帰るから、お前たちもしっかりベストを尽くしてくれ!」

 とガッツポーズをビシッと決めました。

 バカですよね・・・鹿児島のテレビ番組が宮崎で放映されることはなく、大会から帰って生徒たちに

 「テレビ見てくれたか!」

 と聞いてもシラーッとされただけでした(笑)

 ところで大会の方は、アップダウンの激しいコースで、悪戦苦闘をしながらも約束のベストタイムを出すことができ、タイムが記入されている完走証を生徒たちに誇らしく見せたのでした。

 果たしてそのベストタイムが、どれほど生徒たちのやる気につながったのかは定かではありませんが、その年の国家試験合格率は過去最高を更新してくれました。

 ちなみにその時のタイムは4時間26分でした・・・市民ランナーの1つの目標にフルマラソンを3時間台ではしること、このことを『サブフォー』と言いますが、サブフォーを達成することがよく話題になります。

 いつかは・・・とは思いますが、しっかり練習をしなければ達成できるものではありません。

 まずは議員活動と選挙活動で、しっかり走り込み体力をつけていきます!