奇跡への絆

図師ひろき

座薬は慎重に入れてください

2014年12月17日 23時32分23秒 | Weblog

 座薬のおかげで、なんとか5㎞付近までは痛みに襲われることなく来ることができましたが、なぜか頭がボーっとしてフラフラ蛇行するようになってきました・・・

 どうやら座薬を2錠も入れたものですから、効きすぎて血圧が下がってしまい、めまいがしてきたのでした・・・

 ふわふわとした感覚のまま10㎞までは走り、それはそれで楽しかったのですが15㎞に差し掛かるころにはふわふわ感が薄れていくとともに、膝の痛みがよみがえってきました。

 なんとか折り返し地点までたどり着くことができましたが、痛みがMAXだったので、追加の座薬を入れることにしました。

 近くにトイレがなかったので、少しコースアウトして茂みの中で座薬をポケットから取り出し、ズボンを下ろそうとしたときに大事件が起きてしまいます!

 なんと小袋から取り出した座薬が草むらの中に落ちてしまったのです・・・

 慌てて拾い上げましたが、座薬には砂や枯葉がまとわりついていて、払いのけてみましたがこれをお尻から入れることには強い抵抗を感じました・・・

 幸いもう1錠持っていたので、慎重に慎重に慎重に挿入しました。

 ようやく走り出すことができましたが、残り半分を走りきる自信はありませんでした・・・

 30㎞付近まで来ると、もう足を引きずるような走行になっていましたが、あと10㎞だと思うと座り込む勇気もなく、ただ目の前のコースだけを見て

 「いち、に、いち、に・・・」

 前進を続けました・・・

 フルマラソンは、最初の10㎞と最後の10㎞は全く別物です!

 体にかかる負担が全然違い、息はそんなに上がっていなくても腰や膝はかなりの疲労がのしかかってきます。

 どのランナーも痛みに耐えながら走るので、不思議な連帯感も生まれ、声をかけあってのラスト10㎞となります。

 私もおそらく孤独に走らなければらならない状況ならばリタイアしていたと思われますが、他のランナーに引っ張られてなんとかゴールすることができました。

 しかし、タイムは5時間30分以上かかってしまい、さすがにゴール後は

 “もう走るもんか”

 と思ったはずなのですが、これがまたスタートラインに立ってしまうことになります(笑)

 続きは明日のブログで・・・