奇跡への絆

図師ひろき

踊り場からの前進

2013年04月18日 22時01分22秒 | Weblog

 児湯准看護学校の入学式に出席してきました。

 ここで私は、講師として「精神看護」を担当させてもらっています。

 できるだけ教科書に頼らない授業を心がけています。

 映画「今を生きる」である高校に赴任してきたロビン・ウィリアムスが、最初の授業でいきなり教科書の不必要な部分を破り捨てるように生徒に指示するシーンがあります。

 私の理想です。

 さすがにそれはできないので、私は授業の冒頭に必ず私が現場にいたころに担当していたケースに関する話をするようにしています。

 その話の方が、教科書を使用しているより長くなることがしばしばで、その方が生徒も集中して話を聞いてくれています。

 教科書には、精神看護の歴史から、ライフステージにおける精神的課題、そして現在の精神保健行政の内容が一通り出てきますが、その中でも過去の国家試験で採用されている部分だけはしっかり押さえるようにしています。

 が、それよりも

 「はい!教科書を閉じて!」

 と、現場の話や、教科書には出てこない精神保健行政の現実を分かりやすく伝えるようにしています。

 何よりも、精神障がい者や家族にいかに寄り添うか、そしてチームとしていかに援助していくことが大切なのかを実体験を交えながら語っていきます。

   

 今回の入学生は、第51期生になります。

 全国的には准看護師を減らしていこうという動きもありますが、宮崎県の医療福祉の現場には、ぜんぜん看護師が足りておらず、准看護師へ役割は年々大きくなっています。

 まだ右も左の分からぬ51期生ですが、2年かけてゆっくりみっちり自分と向き合い、思いやりのある看護師になって欲しいものです。

 1年もすれば・・・

     

 この白衣の笑顔は、2年生です。

 すでに臨床実習で、ハードな毎日にもかかわらず、入学式の受付やら来賓の接待などをてきぱきとこなしてくれていました。

 この笑顔が、現場に出てからも続くように環境整備をすることが私の仕事です。

 学生に胸が張れるような政策を実現していきます!