奇跡への絆

図師ひろき

雑感495

2013年04月13日 22時37分09秒 | Weblog
 鳥取県知事から総務大臣を務められた片山善博さんのエッセイを読みました。

 タイトルは、“公共事業は地方を救うか”です。

 その内容に、大きく頷きました。

 具体的には

 「公共事業の病弊として、各省縦割りのミスマッチがあげられる。

 知事当時、鳥取県政で最も重要な公共事業は、関西方面に向かう高速道路だったが、国土交通省に陳情を繰り返しても予算不足で工事は遅々として進まなかった。

 同じころ、農林水産省からは、農道の補助金をもっと使うように要請されていた。

 高速道路も農道も税金で作ることは変わりないが、両省の縄張りを取り払い、地方が必要とする事業に充てることは叶わなかった…」

 本県の最優先公共事業も高速道路です。

 昨年度の補正予算と今年度の当初予算には破格の公共事業が折り込まれました。

 もちろんその予算が高速道路事業に集中されることはありません。

 さらに片山さんは

 「補正予算のよる公共事業は、本年度中に着手し、来年度までに完成させなければならないので、“実施すべき箇所”ではなく“実施可能な箇所”で公共事業が施行されるされることは容易に想像がつく。」

 とも…

 景気対策としての公共事業には即効性が期待できる反面、自治体が生活道路を拡幅し歩道整備を計画していても、沿道の家々の立ち退きを伴うため、時間がかかります。

 そのためすぐ取り掛かれる人が多く住んでいない農村地帯や中山間地から整備され、緊急性の高い生活道路は後回しになるという傾向があります。

 今までの公共事業の在り方が、見直されるべき時に来ていることは誰もが気づいていることです。

 片山さんいわく

 「公共事業を大盤振る舞いした結果、またもや必要性の薄い施設と借金の山が残されるという光景が再現することを懸念せざるを得ない。」

 同感という言葉以外に見つかりません。

 政治家として責任を全うします!