宿泊したホテルから国宝でもある“彦根城”が綺麗に見えました。
姫路城などとともに天下の名城の一つに数えられる彦根城は、井伊直勝によって約20年もの歳月をかけて建設され、元和8年(1622)に完成しました。
歴史好きな私としては、ゆっくり見て回りたい気持ちでいっぱいでしたが、“今回は政務調査、政務調査”と自分に言い聞かせ、早朝お堀の周りを散歩しただけで、後ろ髪を引かれながら、バスに乗り込みました。
一路、次の研修先である三重県へ・・・
三重県では、フリーターやニートを含む若者就労支援に重厚な政策をもって取り組まれていました。
若者の就労支援をすることにより、安定した収入、安定した生活そして安定した家庭を築くことに繋がり、結果少子化へのアプローチになるとの観点から先進地である三重県で研修を行いました。
三重県では就労のためのサポートステーション及び支援センターに、カウンセラーをはじめとする専門職が配置され、相談体制を充実させているだけではなく、積極的に在宅訪問をし、若者本人は勿論のこと、家族指導を含めたサポートが行われていました。
年間2000件を超える相談のうち、一般就労に繋がる件数はまだ多くはありませんでしたが、社会との間に何らかの障壁のある若者たちの貴重な拠り所として、また地域のセーフティネットしての貴重な機能を有していました。
事実、相談者の約4割は精神疾患や発達障害など生きづらさを抱える方々であるとのことでした。
通常、若者の就労支援は、県商工労働部が担当するものですが、三重県では、労働関係、福祉関係、教育関係など5部局が連携し、縦割り行政の弊害を解消するため新たな組織を立ち上げ、柔軟かつ効果的なアプローチが展開されていました。
本県は本年度中に、子育て支援に関する行動計画を見直し、来年度から新たな計画のもと、さらなるサービス充実を図ります。
今回の特別委員会政務調査は、その新行動計画策定に具体的提言をするための多くの情報を収集することができました。
宮崎発、東京経由石川県、福井県、滋賀県、三重県そして宮崎へ・・・
正直・・・2泊3日では、かなりハードな研修内容と移動距離でしたが、委員全員、集中力を持って精力的に取り組んでいただきました。
最後になりましたが、今回の研修を支えていただいた、松崎書記さんと山中副書記さんに心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。