新富町の県立児湯るぴなす支援学校に行ってきました。
有り難いことに民主党の井上紀代子県議も一緒に足を運んでいただきました。
児湯るぴなす支援学校は、昭和54年に県立児湯養護学校として開設され、現在小学部36名、中学部15名計51名が在学で、平成25年には高等部が開設されます。
身体障がい及び知的障がい、情緒障がいや体温調節ができない等の病弱児が対象で、学習指導はもちろんのこと生活訓練に至るまできめ細やかな指導体制により、子どもたちは生き生きと活動していました。
まず私たちが訪問すると、朝の会で練習しているという歌で出迎えてくれました。
発声は途切れ途切れであっても、体いっぱいで表現しようとするその姿に涙がこぼれそうになりました。
子どもたちは“生きる力”にあふれていました。
その後、校長先生、教頭先生、事務長そして保護者の方々と意見交換をさせていただきました。
その最中に何度か、新田原基地から離発着する航空機の爆音に会話がかき消されてしまい、時間が止まってしまいました。
聞けば昭和56年に防音設備を設置して以来、一度も補強工事がされていないということで、この環境下で教育を受ける子どもたちは、あまりにも虐げられていると感じました。
さらにトイレが足りない!
個別指導を重視するが故に、教室が足りない!
給食を外注していて、重度の子どもたちは普通食は食べられないので、先生方が毎日40分ほどかけてきざみ食やミキサー食にしている!
などの課題が浮き彫りになりました。
実際、校内を視察してみると・・・
介護用トイレはそれぞれのトイレに1つ設置されている程度でした。
いくつかの教室はプレイルームや食堂の一角を間仕切り、簡易教室として利用されている状況もありました。
さらに車いすの子どもは、到底自力で通過できないであろう段差があちこちに見受けられました。
そして保護者の方々からは、卒業後の生活を心配される声も多く聞かれました。
隣接する閉鎖された県立富養園の跡地利用も含め、今後も県としてできること、学校としてできること、保護者の方々ができることを集結し、子供たちの未来を切り開くことを確認しました。
その1つ1つをしっかり目と心に焼き付けましたので、しっかり仕事をさせていただきます。