奇跡への絆

図師ひろき

熱視線

2009年10月30日 22時14分27秒 | Weblog

 議会と公務の合間を縫って、児湯准看護学校の講師をしています。

 教える科目は“精神保健”と“保健医療福祉の仕組み”です。

 2教科合わせても年間30単位(1単位45分)と短期間でありますが、講義のために現場の情報を収集し、関係法令を勉強しなおすことは、自己研鑽であると共に、今の私にとっては日常をリセットし、リフレッシュできる時間にもなっています。

 なにより金八先生世代の私としては、教壇に立つことも夢でしたので、生徒との時間の共有は至福のときでもあります。

 生徒の多くは午前中、看護補助として現場で働き、午後から受講します。

 過酷な実習も重なってきますので、講義は睡魔との闘いのはずです・・・

 が、居眠りする生徒はいません!

 初回の講義で私は、こう語りかけます・・・

 「仕事と勉強の両立は大変だと思います。睡魔に負けてしまいそうになることもあるでしょう・・・そんな時は遠慮なく眠ってください。

 みんなを子ども扱いするつもりはありません。

 いちいち起こしたりはしません。

 寝て起きて、遅れをとっていると気付いたら、走って追いついてください。

 もちろんみんなが眠くならないように、私も真剣勝負の講義をします。

 私に着いて来てくれれば、現場に出たときにどの看護学校を卒業してきた同期よりも、一歩も二歩も抜きん出た、知識、技術そして心を備えた看護師に育てます。」

 と・・・

 生徒の目は活き活きとしています!

 生徒の多くは高卒で年代的には、青年期でいわゆる社会に出る前のモラトリアム的時期でもあります。

 自分が何のために生きているのか・・・自分の適性は・・・社会人として何ができるのか・・・自分と向き合い、自分の行き方を決めていかなければならない時期です。

 この時期に自分と向かい合うことなく、社会の中での自分の存在感を見出せないでいると、いわゆる自我同一性の確立が上手くいかないと、引きこもりやニートといったモラトリアム(猶予期間)が長くなってしまします。

 しかし、生徒たちは立ち止まることなく看護師への階段をしっかりと上ってくれています。

 クライエントや家族の痛みや苦難に寄り添い、医療や福祉の最前線で看護にあたる仕事は尊い・・・
 
 その尊い仕事に自信を持って就いてもらうため、私が知りえる情報と今までの経験で培った知識と技術、そして情熱を余すことなく注いでいます。

 そして生徒の熱い視線から私もエネルギーをもらっています。