最近、あまり映画を見なくなったけど、友だちおすすめで映画館へ。
いつも平日はガラガラなのに、50人ほど入っていた。さすが、アカデミー受賞作。
リサーチ不足だったこの映画、7年前のフランス映画「エール!」がリメイクされたアメリカ版なのね。
エール!よりコーダのほうが今風にアレンジされている。
両親と兄がろうあ者で、1人健聴のルビーは幼い頃から漁師家族の手話通訳として頼りにされ、登校前に漁にも出ている。
高校で家族のことをからかわれたり、ダイニングで家族の立てる物音がうるさくて勉強に集中できないなどリアルな場面も。
(私も失聴してるときはドアの開閉音が大きい!食器はもっと静かに置けとかよく言われた)
歌が大好きで、自分の部屋でレコードかけて思いっきり声を出して、誰もいない入江の崖で歌ったり。
合唱部に入って音楽教師に認められたルビーはレッスンを受け、音大に進学するように勧められるが…
娘を手放したくない母親、家族に頼りにされていないと思っているが妹を自由にさせてやりたい兄、率直で下品なジョークを飛ばす父親、自分だけが聞こえる疎外感と、当たり前のように通訳しなければならないルビー。それでも家族4人愛し合っている。
手話場面が多く字幕と比べながら、アメリカ手話を見てると、「清潔」「集中」「楽しい」「船」などほぼ日本手話と同じやったような。
映画の中の静かな入江の鳥の鳴き声も、友だちと騒ぐ話し声も聞こえるが、ルビーの伸びやかな歌声は、私の半端の耳では残念ながらメロディが分からない。
シネママイレージカードも更新したし、また、映画館に足を運ぼう。
暗闇の大画面はやっぱり感動する。