ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

秋の東北(3)

2007-10-24 16:36:47 | お出かけ&旅
ねぷた
五所川原立佞武多の館
LUMIX FX01

私は聞こえにくいので、旅先でも知らない人たちの会話に参加することはほとんどない。
何を話しているのかよく聞き取れないというのと、的外れな受け答えをして失笑を買いたくない、という理由である。
今回、行きの寝台特急の中で、隣で手話で話をしているグループがあった。
それとなくチラチラ見ていたら、「紫は手話でどう表現するの?」という問いかけが目に入って、思わず、横から「赤と指文字のムですよ」って横から声を出し、そのあと、半時間ほどいっしょに話をさせてもらった。
旅行のリーダーがろうの人で奈良から総勢9名で東北の紅葉と温泉の旅に出かけるということだった。
共通の知人の名前も出てきて、世間は狭いなぁと実感。
雨でも紅葉も温泉も楽しめるよ、って言ってもらって、東能代でそれぞれのレンタカーに別れた。

今回、相棒は夫でレンタカーなので、旅程は運転手の夫がチェックしていたから、私はあんまり考えてなかった。
どうせ雨やし山に行っても何も見えへんからと、持参のマップルガイドブックをめくって、ここ、行ってみよう。と目指したのが五所川原の立佞武多(たちねぷた)の館。
いっぺん、ねぶたを見てみたかったのだ。
和紙を通した灯りが幻想的で、これは日本のステンドグラスだ。
ビル6階分くらいの高さの巨大なねぷたが3台収まっていた。
このまま、お祭に時に出て行けるように巨大な出入り口もある。
ねぷたの写真の右下に踊り子が見えている。

もうひとつ、予定外に立ち寄ったのが、十和田の近くの小坂町の日本最古の木造芝居小屋「康楽館」と明治時代の鉱山事務所(移築復元)で銅と銀の産出量が日本一になったこともある鉱山。
「康楽館」は見学10時からなのに、早目に着いてしまった私たちのために9時40分に開けて下さり、2人だけのガイドまでしてもらった。
ちょうど出てきたところでツアーのドヤドヤ団体と入れ替わりになってラッキー。
東北の田舎にこんなしゃれたもんが建ってたりして、びっくりした。

芝居小屋 康楽館

小坂鉱山事務所

このときは、もう、お天気回復だ!というほどに晴れ渡ったが、つかの間の晴れ間に過ぎず、しょせんキツネの嫁入り的にパラパラ降ってきて、だいたいは、雨が降ったり霧に行く手をふさがれたり、寒風に縮み上がったり…
ずーっと晴れていたら、晴れ間のヨロコビも感動もなかったやろうと、夫と負け惜しみ言いながらの雨や曇りの旅だったのである。

霧に沈む立木
八甲田の近くで