パリヌルスは、打ち合わせ、手配を済ませ、イリオネスのところへと歩を運んだ。
『軍団長、ちょっとよろしいですか。いま、打ち合わせを終えました。海賊せん滅の作戦計画の概略を説明しておきたいたいと思っています』
『おう、そうか。統領もいま、手すきだ、ちょうどいい』
パリヌルスは、統領と軍団長に作戦計画の概略を説明した。
『お前、計画を綿密に立てたな。いいだろう。お前の考えている通りに実行しろ。俺としては、お前の気持ちがいやほどわかっている。我々が一命をも失わないように祈る。成功を祈る。出発の時には、統領も俺も、お前たちを送る』
『ありがとうございます。一同を励ましてください』
『判った』
『私たちは、皆さんより、一足先に築砦予定地に行っています。お待ちしています』
説明を終えたパリヌルスは、兵士たちが胸に抱いている闘志という可燃物に火をつける、そして、燃え上がらせる。いま、そのことに意識を集中した。
陽が西の海に身を沈める一歩手前で戸惑っているように目に映った。
彼は、1番船のところへ戻る。夕めしの準備が整っていた。
宵の進みが早い、彼らが見上げる空には、星が二つ、三つとまたたき始めていた。
『軍団長、ちょっとよろしいですか。いま、打ち合わせを終えました。海賊せん滅の作戦計画の概略を説明しておきたいたいと思っています』
『おう、そうか。統領もいま、手すきだ、ちょうどいい』
パリヌルスは、統領と軍団長に作戦計画の概略を説明した。
『お前、計画を綿密に立てたな。いいだろう。お前の考えている通りに実行しろ。俺としては、お前の気持ちがいやほどわかっている。我々が一命をも失わないように祈る。成功を祈る。出発の時には、統領も俺も、お前たちを送る』
『ありがとうございます。一同を励ましてください』
『判った』
『私たちは、皆さんより、一足先に築砦予定地に行っています。お待ちしています』
説明を終えたパリヌルスは、兵士たちが胸に抱いている闘志という可燃物に火をつける、そして、燃え上がらせる。いま、そのことに意識を集中した。
陽が西の海に身を沈める一歩手前で戸惑っているように目に映った。
彼は、1番船のところへ戻る。夕めしの準備が整っていた。
宵の進みが早い、彼らが見上げる空には、星が二つ、三つとまたたき始めていた。