『アミクス、ところでだが次の方向転換点を過ぎるまでは昼めしはとらない。転換点を過ぎて順調を確認した後に昼めしとする。いいな』
『はい、判りました』
『この天気模様なれば大きな変事の訪れはないと思う。風はその地形に左右される、風の具合に気を配っていてくれ。久しぶりの大航海だ、気を抜くことはならんぞ』
『はい、判りました』
彼は、太陽の進み行くさまを見ながら、船出してからの風の具合と船足の速さを考え合わせて航行した距離を胸算ではじいていた。そして、島影、遠景を見て船団の海上における位置を推測した。
不正確ながらも、当たらずとも遠くない答えを導き出していた。
『よしっ!アミクス、時を測る。『方角時板』を持ってくれ』
『はっ、はい』
オキテスは慎重に作業をした。南中の時は時板の心棒の影が短い、吊り下げた鉄の棒の静止した方向に時板の南北線を合わせた。心棒の影が心持ち東のほうへぶれていた。
『アミクス、松明二本信号だ、急ぎ発信しろ。操舵手に指示だ、左方向へ舵をきれ!進行方向は太陽に真っ直ぐ向えだっ!』
『はいっ、判りました』
アミクスは船尾へととんだ。
*お詫びと訂正*
昨日の投稿で脱字のミスをやりました、深くお詫びいたします。
5行目です。
叡智ひらめき を 叡智のひらめき と訂正いたします。
山田 秀雄
『はい、判りました』
『この天気模様なれば大きな変事の訪れはないと思う。風はその地形に左右される、風の具合に気を配っていてくれ。久しぶりの大航海だ、気を抜くことはならんぞ』
『はい、判りました』
彼は、太陽の進み行くさまを見ながら、船出してからの風の具合と船足の速さを考え合わせて航行した距離を胸算ではじいていた。そして、島影、遠景を見て船団の海上における位置を推測した。
不正確ながらも、当たらずとも遠くない答えを導き出していた。
『よしっ!アミクス、時を測る。『方角時板』を持ってくれ』
『はっ、はい』
オキテスは慎重に作業をした。南中の時は時板の心棒の影が短い、吊り下げた鉄の棒の静止した方向に時板の南北線を合わせた。心棒の影が心持ち東のほうへぶれていた。
『アミクス、松明二本信号だ、急ぎ発信しろ。操舵手に指示だ、左方向へ舵をきれ!進行方向は太陽に真っ直ぐ向えだっ!』
『はいっ、判りました』
アミクスは船尾へととんだ。
*お詫びと訂正*
昨日の投稿で脱字のミスをやりました、深くお詫びいたします。
5行目です。
叡智ひらめき を 叡智のひらめき と訂正いたします。
山田 秀雄