『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  216

2014-02-25 08:00:48 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 『そうか、それに、小島へのパンの配送となるとな。小島へのパンの配送はハシケでもやれる。その日その日で抜かりなく段取り手配で仕事をやろう。ということだ、ギアス』
 『判りました。オロンテス隊長と話し合って、うまく事を運びます。そのあたりの事は、任せてください』
 『おう、いいだろう。宜しく頼む。以上だ』
 パリヌルスは、小島でアレテスと話し合い、ギアスとも事細かく打ち合わせをした。打ち合わせを終えたパリヌルスは、オキテスのいる広場へと向かった。
 マクロスと10人の者たちで決めたメンバーを加えて総勢30人余の者たちがオキテスの話に耳を傾けていた。
 『者どもやっておるわ』彼は、その傍らに立ってオキテスの指示風景に目を細めた。オキテスが話し終える時が来ていた。
 『よしっ、判ったな。森林の樹木調査を終えた時点から仕事に着手する。マクロス、ソリタンを加えて5人で隊をつくって事に当たってくれ。まだ、場を解かずに待っててくれ。俺は軍団長を呼んでくる』
 オキテスは場を離れた。ほどなく、二人が姿を見せた。
 『軍団長、紹介します。この者たちが風風感知器製作班の面々です』
 イリオネスは、一同を見渡した。
 『おう、一同ご苦労。オキテスから詳しいことは聞いている。一同、頼むぞ』
 一同は仕事がかりの鬨の声あげて、イリオネスの言葉に答えた。パリヌルスがオキテスに声をかけた。
 『オキテス、頼み事だ。君のところの森林樹木調査隊が出かけるとき、俺が担当する班の者を3人加えて調査に出かけてくれないか。木材を大量に使うわけではない。どうだろうか』
 『それがいい。同道してくれて構わん。明日、事前打ち合わせを終えて、明後日から調査に向かうことにしている』
 『判った。明日、メンバーを引き合わせる』
 二人の打ち合わせは終わった。


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