イリオネスの宿舎をあとにしたオキテスは、風風感知器の作業場へと足を向けた。パリヌルスとドックスは、広場から浜への坂道を下って行った。
作業場に立ったオキテスは、マクロスを目で探し声をかけた。
『おう、マクロス、仕事ははかどっているか、どんな具合で進んでいる?』
『はい、あと5日ぐらいで仕事が終わる予定です。それより早くなっても遅くなることはありません』
『おっ、そうか。いいぞ!マクロス、話がある、新艇の建造が決定した。そこで用材調達の件だが、明朝、ソリタンを連れてガリダのところへ行ってほしい。お前、いま、ここから手を放すことができるな、ソリタンを呼んできてくれるか。浜にいると思う。パリヌルス隊長に、その旨を伝えて連れてきてくれ』
『判りました』
マクロスは浜に向かった。
イリオネスは、アヱネアスのイデー山行きの件でギアスに伝える用向きを考えた。彼は宿舎の前にいる従卒を呼び寄せた。
『浜へ行って、ギアスにすぐここへ来るように伝えてくれ。もうキドニアから帰ってきていると思う』
従卒は浜へと走った。程なくギアスが姿を見せる。
『おう、ギアス、早かったな。まあ~、中へ入れ。急用といえば急用だ。用件は二件だ。先ずは、統領のイデー山行きが決まった。ここを出るのは三日後の朝だ。用船は新艇を使うことになっている。お前とお前の配下の漕ぎかたに頼むことになっている。頼むぞ。詳細は、お前が明日キドニアから帰ってきてから打ち合わせをしよう。出入り五日ぐらいの旅になる。いいかな。もう、一つは、明日、キドニアに行ったら、スダヌスに、このことを伝えてほしい。三日後、明日になったら、明後日の夕方だ。スオダの浜に着くからよろしくと伝えてくれ。あとは言わずともスダヌスが心得ている。多くを言わなくても話の内容についてはスダヌスが知っている。判ったなギアス』
『はい、判りました。先に言われたことですが、先ほど、パリヌルス隊長から聞いています』
『おっ、そうか、それなら話は早い。一行の総員は15名くらいだ。その旨もスダヌスに伝えてくれ』
『判りました』
ギアスは、イデー山行きの内容を把握した。
作業場に立ったオキテスは、マクロスを目で探し声をかけた。
『おう、マクロス、仕事ははかどっているか、どんな具合で進んでいる?』
『はい、あと5日ぐらいで仕事が終わる予定です。それより早くなっても遅くなることはありません』
『おっ、そうか。いいぞ!マクロス、話がある、新艇の建造が決定した。そこで用材調達の件だが、明朝、ソリタンを連れてガリダのところへ行ってほしい。お前、いま、ここから手を放すことができるな、ソリタンを呼んできてくれるか。浜にいると思う。パリヌルス隊長に、その旨を伝えて連れてきてくれ』
『判りました』
マクロスは浜に向かった。
イリオネスは、アヱネアスのイデー山行きの件でギアスに伝える用向きを考えた。彼は宿舎の前にいる従卒を呼び寄せた。
『浜へ行って、ギアスにすぐここへ来るように伝えてくれ。もうキドニアから帰ってきていると思う』
従卒は浜へと走った。程なくギアスが姿を見せる。
『おう、ギアス、早かったな。まあ~、中へ入れ。急用といえば急用だ。用件は二件だ。先ずは、統領のイデー山行きが決まった。ここを出るのは三日後の朝だ。用船は新艇を使うことになっている。お前とお前の配下の漕ぎかたに頼むことになっている。頼むぞ。詳細は、お前が明日キドニアから帰ってきてから打ち合わせをしよう。出入り五日ぐらいの旅になる。いいかな。もう、一つは、明日、キドニアに行ったら、スダヌスに、このことを伝えてほしい。三日後、明日になったら、明後日の夕方だ。スオダの浜に着くからよろしくと伝えてくれ。あとは言わずともスダヌスが心得ている。多くを言わなくても話の内容についてはスダヌスが知っている。判ったなギアス』
『はい、判りました。先に言われたことですが、先ほど、パリヌルス隊長から聞いています』
『おっ、そうか、それなら話は早い。一行の総員は15名くらいだ。その旨もスダヌスに伝えてくれ』
『判りました』
ギアスは、イデー山行きの内容を把握した。
