亡き妻にそっくりね。
とお義姉さんからいただきました置物です。
今こうして、この地にいるなんて想像もできなかった。
妻を亡くして呆然と数か月を過ごした記憶があります。
亡くした直後は、時間が経つのが遅かった。
周りの善意に助けられました。
どのように毎日を過ごしたのか、記憶があいまいです。
仮の墓地に落ち着き、仏壇を揃え家族はほっとしました。
子どもたちも動揺は隠せませんでした。
家族のすべてのベクトルは、亡き妻に収束されていました。
お互いにそれに気づきましたが、遅かった。
子どもたちとの会話をどうしたものか、途方にくれました。
子どもたちは、成長していました。これで助けられました。
どちらからともなく話し始め、会話ができるようになりました。
職場を変わり、家を出て単身生活をするようになりました。
家族がちいさくなりましたが助け合うようになりました。
今年も妻の命日に家族で会えます。
亡き妻が 家族合わせる 蝉しぐれ
2016年8月26日