東京はアメーバのごとく、これからも発展し続けるだろうと
友人が言った。
地下鉄を挟んで、多くの私鉄がつながりました。
JRも北関東及び房総と湘南・東海がつながりました。
官は関与せず、民どうしの英知の賜物だと友人は重ねて言った。
官の判断が早くなることがあります。
組長が公約に掲げ当選したときのことです。
組長の肝いりで、プロジェクトチームが結成されます。
セクショナリズムの塊のような役所に、横串の政治が展開されます。
各部署で、専門以外の検討がなされます。
信じられないことが展開されます。
役所の人間が初めて市民になり、こうだったら良いなの提言がされます。
組長が代わるまでの話でなければ良いのですが。
5年の歳月をかけ検討を進められました。
設計を含め40億円の市税が投下されました。
毎年、2.5億円の市税が一般会計から支出されます。
八戸市の市街地活性化事業の拠点となった「ハッチ」のことです。
町の一等地に、5階建のビルが建っています。
ドーナツ化現象からコンパクトシティーに変換されています。
小さな地方都市に戻っています。
プロジェクトチームの心意気に市民が立ちあがりました。
珍しいのは、地方で展開する企業の協力です。
何を製造し、どのように貢献しているのかよく解らないのが企業です。
企業が製造しているものが、
どのように国民の生活に役に立っているかわかりやすく説明がされています。
企業も市民に認知されるための協力を惜しみません。
ハッチの起爆剤は、「祭り」です。
文化を醸成するのが地元のアーティストであり、民間に根付く職人技です。
起業の後押しをしています。
小さな露地(8つある)の小さな店を紹介するツアーを組むボランティアがいます。
新しい横丁を八戸市が作っています。
応募した若いオーナーが作る料理とサービスを3年ごとに市民が審査します。
審査に通ったお店が残ります。
ハッチ全体が、風通しがよい誰もが利用できる場所でした。
お行儀が良い人たちの社交の場所かと思いきや、数々の工夫がされていました。
利用者は、タダと言う訳にはいきませんでした。
わずかながら負担をし責任を負っています。
市街地が活性化されるだけでなく、
広域合併した、かつての村や町でもその取り組みは展開されています。
八戸市の中心だけが良くなるだけでは、市全体が活性化されないからです。
八戸市出身者も黙ってはいません。無償の協力を惜しみません。
情報発信は、FM放送で毎日行われ、紙媒体でもされています。
美しい海岸線(種差海岸)の護観をボランティアが維持し、
公共交通機関が安い料金(バス代金100円)で観光客を誘致します。
市民が趣味で集めた種差海岸の旬の情報が、
ハッチ館内にある種差海岸の案内ボードに貼られます。
役所が本気になればここまでできるのです。
市民が納得すれば、好きな我が町の活性化に惜しみなく協力するのです。
まだまだ点の動きです。
線(広域)につなげて面(青森県、東北全体)に展開してほしい。
和紙に落つ 汗と涙が 色変える
2016年8月6日