あなたに色々伝えたいことがある。
いろんな人に会わせたいと思う。
第一線から、少しずつ身を引いておられます。
脇役を引き受けようとされている方からの誘いです。
80歳を前にしておられます。
今日のテーマは「技術伝承」です。
いろんな工夫をして、稲づくりをされてきました。
この方の田んぼの泥は、おかゆのようです。
微生物の働きが良い証拠です。土が生きています。
息子さんに技術を伝承されていますか。
いいや。聞かれた時に少しだけしている。
聞く耳持たぬものに何を言っても始まらない。
種付け師の先輩も同様でした。
技術を伝えるのは、自分が引退した時だ。と言われました。
それは、技術の囲い込みかと少し考えました。
それこそ一発勝負の妊娠請負人です。
自分の責任で、仕事をしているから挑戦ができる。
人から言われて挑戦するのでは、技術伝承にはならない。
と言われているのでしょう。
技術伝承には、受け取り側の覚悟がいるのでしょう。
聞く耳持たぬ者に何を言っても始まらない。
聞かれた時に答える以外どうしようもない。
数々の工夫を伝えるのが文化。
歴代(続ける)の証明が文明。
どちらの方も少し寂しそうでした。
でも、笑顔で話されました。
私は、その想いを拾いたい。
またたびの 笑顔の裏に 風とおる
2016年6月27日