故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

技術伝承

2016-06-27 03:52:06 | プロジェクトエンジニアー

あなたに色々伝えたいことがある。
いろんな人に会わせたいと思う。

第一線から、少しずつ身を引いておられます。
脇役を引き受けようとされている方からの誘いです。
80歳を前にしておられます。

今日のテーマは「技術伝承」です。
いろんな工夫をして、稲づくりをされてきました。
この方の田んぼの泥は、おかゆのようです。
微生物の働きが良い証拠です。土が生きています。

息子さんに技術を伝承されていますか。
いいや。聞かれた時に少しだけしている。
聞く耳持たぬものに何を言っても始まらない。

種付け師の先輩も同様でした。
技術を伝えるのは、自分が引退した時だ。と言われました。
それは、技術の囲い込みかと少し考えました。
それこそ一発勝負の妊娠請負人です。
自分の責任で、仕事をしているから挑戦ができる。
人から言われて挑戦するのでは、技術伝承にはならない。
と言われているのでしょう。

技術伝承には、受け取り側の覚悟がいるのでしょう。
聞く耳持たぬ者に何を言っても始まらない。
聞かれた時に答える以外どうしようもない。
数々の工夫を伝えるのが文化。
歴代(続ける)の証明が文明。

どちらの方も少し寂しそうでした。
でも、笑顔で話されました。

私は、その想いを拾いたい。

またたびの 笑顔の裏に 風とおる

2016年6月27日

コメント
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