故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

草刈り

2016-06-25 06:30:28 | よもやま話

元気印の近所のおかあちゃんです。
横顔しかなくて残念でした。


今日は草刈りの日でした。
来週は、町内会の草刈りです。
今日は朝からの雨で中止となりました。
帰ってきたら、雨は小降りになりました。
これでは、田んぼの水がたっぷりとはいかないでしょう。
張り切っていった分、脱力感があります。

今日のテーマは草刈りです。
昨年の今頃は、工事の真っ最中でした。
工事が始まって1ヶ月経っていました。
そろそろ外回りの工事が始まるころでした。
草丈が高く、安全確保と蚊の発生を防ぐために草取りをしました。
今だったら、草刈機でブンブンと刈っていたことでしょう。
時間があった(一日に監督としての仕事は4-5件になっていました)せいもあるでしょうが、
遮二無二草を抜いていました。
草を根から抜くと、次の草が生え草ぼうぼうになるまで一か月。
草刈りですと、半分の2週間で元通りでした。
最初は、工事現場の周り(60mx35m)だけでした。
それも抜き終わると、工場の周り(100mx40m)にかかりました。
食品工場でありながら、草ぼうぼうの外観はよろしくないだろうと思いました。
経費削減のおり、業者に草刈りを依頼できませんでした。
では、社員がやるかと思いきや一向にやる気配がありませんでした。
本社の偉い人が来る時と、顧客が来社の前に、
見えるところだけ業者に頼んで草を刈っていました。
結局、一人でやりきりました。

草取りをして、給料がもらえておまけに痩せられると、
毎日炎天下で草取りを頑張りました。
合間に業者の質問に答えていました。
「昼間は止めた方がいいよ」と近所のおばあちゃんが声をかけてくれました。
シルバー人材と間違われたようでした。
「はい、気をつけます」と声をかけてくれたことに感謝の笑顔で答えました。
毎晩、晩酌のビールが美味しかった。

社員は誰も気づいた風はありませんでした。
外でバーベキューをやった時も、草がなくなっているのに気づいてはくれませんでした。
社員の幾人かは、伸びすぎた草が気になっていました。
ある人物の一声で草刈りをしなくなりました。
外は良いから中のことをやってくれと言われたらしい。

ここでは違います。
田植えの前に、畦道の草を刈り、田植えが終わったら道の草刈りです。
人が住んでいるうちは、草が刈られています。
空き家の草も近所の方が見かねて刈られています。
道の草も農道の草も、県道も国道も市役所が頼んだ業者がまたボランティアが草を刈ります。
草を刈り、花を植えられます。
来てもらう人に恥ずかしい。
子どもの通学路の安全確保のために、地域の大人全員が草を刈ります。
畑だって、植えるものが無くても草を刈り耕します。

増える耕作放棄地も無料で貸し出します。
草を刈ることができなくなったから、だれか耕してくれるのが嬉しいのです。
先祖代々の田畑を荒らすわけにはいかない。と思われています。
こうして緑が保たれています。補助金が出るとは言っても自分たちが半分は働きます。

ここでは、草刈りや草取りは、誰もがすぐにやることです。
作物を植えれば、水が足りてるか肥料は効いているか、虫はついていないかと
毎朝、畑の見回りをします。外出しても野菜の水が気になります。
ちょっとの油断で作物は全滅するからです。
だから、収穫するときは嬉しいのです。

草取りは、身体を丈夫にします。
腰が痛かったのが、すっかり治りました。
ありがたいけど大変です。

この地に来てよかった。
草刈りの大変さと素晴らしさを、知らずに一生を過ごしてしまったかもしれない。

道の花 刈らずに残し 虫誘う

2016年6月25日
コメント
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