夫婦仲良しの絵を描いて欲しかった。
旦那さんの気持ちが痛いほど伝わりました。
奥さん、ご協力ありがとうございました。
今日のタイトルは、「昨日の古手川祐子さん」です。
やっと、描きあがりました。
格闘すること、4時間。
なんと、4枚目でなんとかなりました。
煙草を吸うから開けたんです。
と妻が、全開の窓を閉めてくれました。
眠いと寒くなります。
二人を描くのは簡単ではありません。
二人のバランスを取ろうとしても取れるもんではありません。
よって主役と脇役になります。
夫婦は、主役と脇役が時に応じて入れ替わります。
そうでないと、必然的に入れ替わらざるを得ない時が悲惨です。
世に言う、熟年離婚に、家庭内別居となってしまいます。
お互い足りないものを補い合うのが夫婦です。
きれいな人を描くのも簡単ではありません。
不細工に描くと叱られるし、
きれいに描くと他人になってしまいます。
似てるようで、似ていない。
似ていないようで似ているのみょうちくりんな出入りが似顔絵です。
そして、よく聞く褒め言葉が、
「特徴を捉えている」です。
時々思うことがあります。
似顔絵を渡す時のことです。
旦那さんによくあることです。
奥さんが、ぶすに描かれていると不満を漏らされます。
しばらく、じっと顔を見たことがないんじゃないかなと
私は密かに思います。経年変化を見逃しておられます。
何か、私変わったとの奥さんの問いに、あれなんだっけなとなるのです。
美容院に行かれたあとに、激変する奥さんを知らないのです。
似顔絵を渡しに行った時の奥さんの印象です。
あれ、家を間違えたかなとなります。
化粧のせいでしょうか、写真を撮る時に見せてくれた一番の笑顔のせいでしょうか。
奥さんの顔は激変します。
けっして、アップで見てはいけません。
遠くから
ぼやけて
暗目でみると美人です。
でも、優しい言葉はいつもの時が良いようです。
似ていなくても、「ありがとう」の言葉が返って来ます。
これが嬉しい。眠い目をこすりながら今日も格闘する源です。
歳とると 声で判断 奥さんと
2016年6月8日