Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

桜 / ZABADAK

2013-12-07 09:18:14 | Weblog

 

1993年1月に発売されたZABADAKの8枚目のアルバム。ジャケット右手の上野洋子が脱退する直前に制作されている。実は、このアルバムは所謂ジャケ買いで、ZABADAKのことも吉良知彦のことも上野洋子のこともまーったく知らなかったし、今でもファンとはいえないくらい何も知らない。

 

ただこのアルバムは、このアルバムの2曲目に収録されている「アジアの花」は、聴いた瞬間に心を持って行かれた。透明感のある大貫妙子に似た上野洋子のボーカルと、優しい音色のキーボード主体のアレンジ、美しいメロディーラインですっと内側に入ってきて、でも歌詞の持つ重たいテーマと歌詞の主人公である異国の黒い瞳の少女の描かれる姿に心がかき回されるのだ。

 

私の受け止め方はストレートすぎて、身も蓋もないかもしれないけれど、同じ色の瞳を持っているのに、同じアジアと呼ばれる地域に住んでいるのに、少女は貧しさの中で生きていて、多分旅行者であろう歌詞の主観者は何もしてあげることができない自分に茫然としている。そんな光景を描く歌詞にやりきれなさ、切なさを感じて涙してしまう。

 

ユーミンの「水の中のアジアへ」というミニアルバムでも、「スラバヤ通りの妹へ」という名曲があり、この「アジアの花」と同じテーマが歌われている。たぶん女性の目線でなければ描けない悲しさなのかもしれない。とにかくこの曲にめぐりあえて良かったと思うのだ。

 

 

 

 


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