今年、勤務先の1年上の先輩が亡くなった。
入社時の部署の1年上の先輩。
5年ちょっと一緒に仕事をし、色々なことを教えていただいた方なので、年齢は1歳しか違わないけれど、いつも敬語とタメ語が混じってしまう特別な人物だった。
その後は一緒の部署になることはなかったけれど、たまに会えば必ず一言声をかけてくれる人で、こちらも多分勤務先の中で一番話しやすかった。
強気な発言も多いけど、相手を思いやる繊細さも持ち合わせている人で、自分は尊敬しながらも自分はこうはなれないなと憧れる部分も多かった。
反面、偏食が多く、健康面は決してお世辞にも良い生活は送っておらず、生涯独身。
最近は病気で入院したこともあり、足に力が入らなくなったと、杖をついての出勤だったらしい。
亡くなる前の週には、私がいる営業所に監査業務で訪れていて、軽く挨拶はしていたが、彼が繁忙だったのであまり無駄話はできなかった。
私の部署で作業していた週の終わりに、急に早退され、体調が悪くなったのかと気を揉んでいたら翌週初めにいきなり訃報を知らされたのだ。
又聞きの話なので不正確だが、早退した後の週末に体調が悪くなり、救急車で搬送され、2日と持たずに亡くなられてしまったらしい。
脳梗塞が原因と聞いた。
早退のときに手のしびれやめまいがあったらしい。
通夜に参列したが、とても亡くなられたことに実感がもてず、涙のひとつも出てこなかった。
今年頂いていた年賀状には冗談交じりに「入院を経て、現在終活中。」なんて書かれていたけど、せめて、定年までは一緒に働いていたかったよ、先輩。
心から先輩のご冥福をお祈り申し上げます。