先週、2つのニュースが自分にとって衝撃的だった。
俳優・三浦 春馬さんの死去、そしてALS患者の嘱託殺人事件である。
後者について、二人の医師の「安楽死」幇助の是非は論じるつもりは無いが、SNSだけの繋がりで、いきなり安楽死を「処方」するなど考えにくい。それはかかりつけ医が長年寄り添って、本人の尊厳や家族の気持ち・事情を十分理解した上で判断するべきものであり、安楽死制度が認められている国でも許されるものではないだろう。
だがそこには推測の域はでないが、ALS患者の方の生を継続することへの絶望・安楽死を求める意思があったこともおそらくは事実であり、そこに生き続けることが果たして「正義」なのか、本当の人間の尊厳がどこにあるのか、改めて考える必要があると感じた。
そして、三浦春馬さんもこのALS患者を主人公とする物語の主演をなさっていたことがある。すべてを視聴したわけではないが、徐々に身体を蝕んでいく病気に対する絶望や生への向き合う姿勢を好演していたと記憶している。
もちろん演じることと、実際は違う。
それでも、三浦春馬さんの仕事場での評判から、非常に気配りをされる方であったことからして、演じる際にはかなりALSについて学習したり、実際に患者さんと面談したりはしていたのではないか。そこで、彼なりの命に対する学びはあったはずと思う。
発見された状況から、自殺である可能性が高いと報じられている。彼が何に絶望したのか、気配りができるからこそ、逆に相手の迷惑を考えすぎて相談ができなかったのか、命を絶つ前に自身の気持ちを誰かに伝えることが出来なかったのか、本当に残念で仕方がない。
ブラッディマンデイのハッカー・ファルコン役が大好きだったファンの思いである。