このアルバムは、最初週刊FMのレコード評で推奨盤だったこと、たしかシングルカットされていたはずの「フーリンマイセルフ」を耳にしていたことから、買ったもの。
これが、、すごいアルバムだった。山根麻衣のボーカル、ブルースロックといって良いのか、渋いギターをメインにしながら、時には激しく、時には抑制をきかせて、迫力だけでなく飲めないのにグラスを持ちたくなるような「雰囲気」のあるボーカルをブラッシュアップしている。WIKIによればこのアルバムの何年後かに柳ジョージのライブに参加した経歴があるようで、さもありなん。
タイトル曲の「たそがれ」からラストの「光と風と波と」まで、今ならたった8曲しかない、といえる曲数なのに、10数曲入っているいまどきのアルバムよりも、1曲、1曲のエモーショナルなボリュームがものすごくて、聴くたびに魂を揺さぶられる。このアルバムをかけながら、、夜の海沿いの高速を流したくなる。
その中でも、「フーリンマイセルフ」はこれも曖昧だが、エリックカルメンのヒット曲のカバーのはずなのだが、もう完全に山根麻衣彼女自身の「歌」となっている。ラブバラードとして珠玉の一品である。原曲に対してかなり意訳されているであろう歌詞なのだが、山根麻衣の歌はそれこそ心の叫びとして、強烈に突き刺さり、何度聴いても切ない想いを味わわせて(味あわせて)くれる。
今でも、MISIAや福原美穂、Superflyなどすごいボーカリストはいるが、ここまでブルースを感じさせるボーカルは、、、綾戸智絵くらいだなあ。
この記事を書く際に検索してみたら、なんと今月、タワーレコード限定で復刻されているではないか。それもデジタルリマスター。是非、少しでも多くの人に聴いてもらいたいです。ああ、興奮して文章がめちゃくちゃだ、、、、、。