Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

たそがれ(TASOGARE) / 山根麻衣

2013-07-26 23:53:30 | Weblog

このアルバムは、最初週刊FMのレコード評で推奨盤だったこと、たしかシングルカットされていたはずの「フーリンマイセルフ」を耳にしていたことから、買ったもの。

 

これが、、すごいアルバムだった。山根麻衣のボーカル、ブルースロックといって良いのか、渋いギターをメインにしながら、時には激しく、時には抑制をきかせて、迫力だけでなく飲めないのにグラスを持ちたくなるような「雰囲気」のあるボーカルをブラッシュアップしている。WIKIによればこのアルバムの何年後かに柳ジョージのライブに参加した経歴があるようで、さもありなん。

 

タイトル曲の「たそがれ」からラストの「光と風と波と」まで、今ならたった8曲しかない、といえる曲数なのに、10数曲入っているいまどきのアルバムよりも、1曲、1曲のエモーショナルなボリュームがものすごくて、聴くたびに魂を揺さぶられる。このアルバムをかけながら、、夜の海沿いの高速を流したくなる。

 

その中でも、「フーリンマイセルフ」はこれも曖昧だが、エリックカルメンのヒット曲のカバーのはずなのだが、もう完全に山根麻衣彼女自身の「歌」となっている。ラブバラードとして珠玉の一品である。原曲に対してかなり意訳されているであろう歌詞なのだが、山根麻衣の歌はそれこそ心の叫びとして、強烈に突き刺さり、何度聴いても切ない想いを味わわせて(味あわせて)くれる。

 

今でも、MISIAや福原美穂、Superflyなどすごいボーカリストはいるが、ここまでブルースを感じさせるボーカルは、、、綾戸智絵くらいだなあ。

 

この記事を書く際に検索してみたら、なんと今月、タワーレコード限定で復刻されているではないか。それもデジタルリマスター。是非、少しでも多くの人に聴いてもらいたいです。ああ、興奮して文章がめちゃくちゃだ、、、、、。

 

 


クルマのはなし(1)

2013-07-20 18:24:16 | Weblog

我が家のクルマは、一番上のマーチ。先日マイナーチェンジされ、ちょこっと旧型になったが、昨年中古で購入したばかり。3気筒1200CCで79馬力、アイドリングストップ付きでカタログ燃費は22.6km/Lとデビュー当時はエコカーブームのはしりだったが、その後、矢継ぎ早にエコカーの燃費競争が激化して、今ではそこそこのスペックとなっている。

 

昨年買いかえる前も先代のマーチに乗っていたが、街中の買い物クルマとしての使用が95%、ほんのたまに旅行に使うのが5%という状況で、燃費が平均9km/Lと悪かった。小さなボディに1400CCという比較的大きな排気量のエンジンを載せていた影響が大きいかったように思うが、4速ATも走り出しの軽快感を演出するためか、スロットルをちょっと踏んでもグワっと燃料を吐き出すセッティングだったことと、私のエコ運転技術のレベルが低かったせい。

 

新型になっても使い方は変わらないが、平均で11.5km/Lに上がっている。瞬間燃費ならおそらく14~15km/Lは行っているだろう。排気量は小さくなっているが、2000回転くらいまでの低速トルクは前マーチとあまり力感が変わらないことには驚いた。とにかくエコな買い替えにはなってくれている。

 

現マーチを購入する時、ギリギリまでスズキ・スイフトと比較していた。試乗はしなかったが、ディーラーの展示車を触ってみた際に、シートの品質の高さに感心した。又、親友の愛車でもあり、ハンドリングや走行安定性の良さを聴いており、大いに迷った。

 

自分一人で運転するのであれば、親友とおそろにしていたが、我が家ではカミさんも運転するので、最後の最後は視界や小回り(最小回転半径)等の取り回しのしやすさが優先条件となり、マーチに決まった次第。

 

その最後まで迷ったスイフトのマイナーチェンジがあり、排気量は1200CCの4気筒のままながら、ワゴンRで開発したエネチャージ、点火プラグを2本にし、EGRを改良した新型エンジンを搭載してきた。燃費はなんと26km/Lオーバーとなり、マーチは5km/L近く離された。マイチェン前がスイフトは21km/L台だったから、5km/Lアップは驚異的な性能向上だ。パワー特性など走りがどう変わったのか、試乗記を早く読みたい。

 

そしてもう1車種、ホンダのフィットの新型が公開された。フィット自体は全長がほぼ4mあり、我が家の駐車場(本来は軽自動車サイズ)が狭いこともあって、最初から買い替えの候補からは外していたが、現行フィットの空力制御のために不自然に折れ曲がったルーフラインとフォルムが最後まで気に入らず、性能の高さは十分わかっていながら、触手が伸びなかった。しかし今度の新型は欧州シビックのデザインに近くなり、現行にくらべてかなり格好良くなっている。これであの広い室内空間を維持しているのなら、またもやヒットするだろう。

 

スイフトと一緒に迷ったのが、昨年発売された三菱ミラージュ。1000CC3気筒、FF駆動に絞り込んで徹底的にボディを小さく作りこみ、正攻法で軽量化した手法に共感して、買い替え候補に考えた。結局は予算的に中古を求めるしかなくなり、当時発売されたばかりで、新古車も高かったことから諦めたが、一度乗ってみたい。

 

マーチは今回マイナーチェンジで4気筒1500CCをニスモというスポーツバージョンで乗せてきた。つまり、4気筒が載せられるマージンが取られていたわけで、そのあたりミラージュの潔さに負けている気がする。

 

このコンパクトカーのクラスでは、フォルクスワーゲンのUP!やポロもあり、これについても話したいが、まとまりがつかないので、また次の機会に。

 

 


Scrap and build

2013-07-12 19:14:38 | Weblog



ほんの一年前まで、ここに「横浜ジャックモール」というショッピングモールがあった。



高層ビルが建ち並ぶ、みなとみらい地区にあって、唯一低層2階建てで店舗面積はやたら広い、郊外型のモールだった。詳細はわからないが、高層ビル計画が頓挫し、当該地が遊休地にならないよう期限付きで建てられたものだったらしい。



通算十数年の営業だったが、テナントの入れ替わりは激しかったように記憶している。営業開始当初は付近に集客力のあるスポットも少なく、横浜駅東口地区とランドマーク地区の狭間で孤立しているように見えた。

 


昨年、各店舗の閉店の貼り紙が目につくと思ったら、解体されて更地にもどるまで、3か月もかからず、モールの中央を横断していた遊歩道だけが残され、数回しか利用したことがない、私ですら寂しい気分になった。



今、跡地に新しい高層ビルの建設が始まり、期限付きショッピングモールの記憶はあっという間に薄れてしまって、名称すら思い出せなくなるのだろう。


Moony Night / 風

2013-07-10 07:34:12 | Weblog



風の5枚目のアルバム「Moony Night 」。前作「海風」の翌年にリリースされ、風のオリジナルアルバム(スタジオアルバム)としては、最後の作品。



タイトルやジャケットデザイン、曲調等トータルなイメージは「Windless Blue 」に戻った感があるが、よりAOR的な凝ったアレンジになっている。



タイトル曲である「月が射す夜」、シングルカットされた「ByeBye」がこのアルバムの顔だが、2曲目の「あとがき」が秀逸。ミディアムテンポのゆったりとした曲だが、柔らかいシンセリードのイントロと夕景の描写から入る歌詞の世界が、切ない気持ちにさせてくれる。



「月が射す夜」は、スタッカートの利いたピアノフレーズが印象的なアップテンポな曲、歌詞は伊勢正三らしい恋人への独白と季節の描写が交錯した小説のような世界で、曲調とアンマッチのようでいて、聞き込んでいくうちに魅了されていた。



ただこの「聞き込んでいく」というのが曲者で、前作の「海風」からアレンジが鮮やか過ぎて、歌詞が一発で入って来ない、という面がある。咀嚼して歌詞の世界に入り込むと、決して歌詞を蔑ろにはしていないのだが、カッコ良すぎるんだ、サウンドが。



最初に書いたように、このアルバムをもって風は解散する。3作目以降ほとんど共作が無く、厳密には二人のソロアーティストが一つのテーマでコラボするユニットだったというのが実際だから、"おそかれはやかれ"解散するだろうと、風に夢中だった中学生当時もわかっていたような気がする。



気がつけば、リリースされて30年以上たつのに、未だに飽くこと無く聴き続けられるアルバムを作ってくれたことを伊勢正三、大久保一久の二人に
感謝したい。


海風 / 風

2013-07-08 18:52:09 | Weblog



本作は風の4枚目のアルバムとなり、前作「Windless Blue 」の翌年にリリースされている。



このアルバムはずばりタイトル曲である「海風」が強烈な印象を残す。イントロと途中に叩き込まれるアコースティックギターの低音3弦を使った強烈なフレーズ、間奏では当時流行った高中ばりのフュージョンっぽいエレキギターソロを敢えてミックスダウンでは奥に引っ込めるというかなり凝ったことをやっている。



ちなみに当時出演したミュージックフェアでは、伊勢正三が間奏のギターソロをガンガンに弾いていた記憶がある。



私の妄想だが、この曲を聴くと、海辺の小高い崖の上で吹き荒れる海風の中に佇む少年時代の伊勢が見えるような気がする。おっさんになった今でも、何度「海風」を聴いてもその風景は変わらないのだ。



風における伊勢正三の曲は海を舞台にしたものが何曲かあるが、この曲は伊勢正三の中にある心象風景をまんま曲にしたような感じがあり、そのストレートさ故、ロックっぽくもある、今でも鮮烈な曲だ。



この曲を聴いてしまうとセカンドアルバムまでの佳作である、「海岸通り」や「暦の上では」が無性に生ぬるく感じてしまう。(そのぬるさも好きな世界なんだけど)


Windless Blue/ 風

2013-07-07 15:34:00 | Weblog


 


 風、、、元かぐや姫の伊勢正三と元猫の大久保一久が組んだフォークデュオ。


 きっかけはおそらくテレビで「君と歩いた青春」を聴いていたく感動し、
この曲が入ったアルバムを探して、「Windless Blue」に出会った。1976年
中学生の頃だったけど、未だに私の音楽の原点となるアルバム。


 実は風の3RDアルバムである本作まで、風のアルバムは聞いていなかった。
「22才の別れ」「あの歌はもううたわないのですか」「海岸通り」などの
シングルや佳作は耳にしていたが、かぐや姫あたりとあまり違わない作風に
注目もしていなかった。


 ただこのアルバムはそのテーマ、イメージされる世界が冒頭の「ほおづえ
をつく女」「夜の国道」の2曲に集約されていると言ってもいいくらい印象が
強い。

 
 乾いたギターのリフで始まる「ほおづえをつく女」サックスが印象的な
「夜の国道」。あきらかに今までの風と違い、AORや洋楽に向いたアレンジが
格好良かったのだ。
 歌詞は主観や独白ではなく、情景を淡々と歌うことでまるで小説のように
主人公たちの心情が想像され、さらに歌の魅力が深まっていく。


 もちろん前出の2曲だけではなく、風を聴くきっかけになった「君と歩いた
青春」、胸に刺さる優しいバラードの「少しだけの荷物」、ポップな「アフタ
ヌーン通り25」などとにかく”外し”と思われる曲が全くない素晴らしい
アルバムだ。


 「ほおづえをつく女」は伊勢、「夜の国道」は大久保の作。別々に作って
いるのにここまで世界観が共有されているのはさすがにユニットである。
 それまで大久保一久を全く知らなかったのだが、これだけの曲がかける
才能は素晴らしく、伊勢正三に一歩も引けを取らない素晴らしいアーティスト
だ。
 

 惜しむらくは彼の作品がシングルカットされず、広くそのポップで叙情的
な作風が広まらなかったこと。おそらく当時のクラウンは元かぐや姫・伊勢
正三のブランドを優先させたのではと邪推するが、残念で仕方がない。風解散
以降の大久保一久の情報を追ってなかったのだが、何作かソロアルバムが
出ているようなので、聴いてみたいと思っている。


 最近、伊勢正三が太田裕美らとなごみーずで活動しているニュースを聴き
健在。大久保一久の復帰を強く願う。