2月25日に発生した栃木県足利市の山火事が今も延焼している。
友人が渡良瀬川を挟んで、火事エリアとは反対側に居住されているとのことで、いまのところ避難エリアや直接的な被災の懸念は無い模様。
ニュース映像を見ていると、住宅地への延焼を防ぐべく多くの消防隊、消防団が必至の消火活動に努めている。
ハイキングコースの山腹途中にある東屋から出火した模様との情報もあり、人災の可能性も出ていることから、これで住宅が焼失するようなことがあったら、地元住民は本当にやり切れない思いだろう。
足利の山火事がまだ延焼していると報道されているなかで、今度は隣県の桐生市でも山火事が発生した。こちらはドラム缶を使っていたとはいえ、油を多く含む杉の木の葉を焼却していたところが火元であったことが確認されている。このタイミングで火事が起こりやすいことが想像できるのに、この時期に焼却にしなければならないものだったのか、その作業をおこなった人物の認識が疑われれる。
しかし、まさか自分が、自分だけはそんなことにならない、との思い込みは決して他人事ではない。火を使うなら、本当にそれが必要なことか、今やらなければならないことなのか、自問自答してしっかり判断できるように在りたいと思う。
いまこの瞬間も延焼が続いていることを思うと、地元の方の不安は本当に大きいと想像される。
ニュースでは主に下草や枯葉が燃えているというコメントがあったが、実際里山の林木が焼失すれば地盤が弱くなり、夏場のゲリラ豪雨などでがけ崩れや地滑りが起きやすくなるという懸念も出てくる。消火だけではなく、鎮火後も焼失地域の地盤調査など継続的な対応も必要になるだろう。
早く、火事が収まりますように。2次被害が出ませんように。祈るばかりである。