Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

0311

2014-03-20 01:47:35 | Weblog

 

そのとき、勤務先の会議室で来客を迎えて会合の準備をしていた。

 

客を会議室に案内したあと、ワンフロア上の自分のワークスペースに資料を取りに行っていたそのとき。

 

大きな揺れに、輪留めしていなかった可動式の本棚を抑えながら、ただただ茫然とあたりをうかがっていた。

 

窓の下に見える公園には、歩行者や周りのビルから溢れた避難者が集まっていた。

 

会議は即座に中止とし、来客も帰社することとなり、勤務先から比較的遠隔地に住む自分は早期退社の指示を受けて、揺れのあと、1時間半後に帰宅者の群れの中にいた。

 

遠回りになるが、普段使っているJRの沿線に出ることを考え、だんだん暗くなる道を歩き続けた。

 

当初は7時間かけて直接自宅まで歩き通すつもりだったが、さらに遠回りして実家に辿り着き、クルマを借りることにした。

 

実家から自宅までは普段なら1時間強。しかし、停電のためにところどころで信号は止まり、迂回路に誘導されたりして倍以上の時間がかかった。自宅周辺も停電していて、街頭もつかず、言葉通り真っ暗闇の中の帰宅となった。車のライトを消せば、鞄の中のカギを探すのも大変なほど、暗闇に包まれていた。

 

ニュース映像の中の津波は、はじめはさほどの高さに見えなかったのに、徐々に力を増して、大きな船を陸に押し上げ、平地を覆い尽くし、たくさんの命を流し、財産を瓦礫に変えてしまった。映像に驚きながら、そこで人が亡くなっていることの現実を受け止められない。

 

あれから3年も経過して、復興も原発事故の収拾も進まない。そして、自分の中でいまだに何も行動できていないことの情けなさ。阪神のときも結局何もせず、震災の何年もあとに神戸を訪れ、微々たる出費をした程度。いずれの震災も幸いにして親族縁者や友人で被災したものがいなかったから?違う、逃避している。関わりたくないと願っている自分がいる。今の生活をキープするのに精一杯なのにと言い訳している自分がいる。

 

週末、交通費と時間を割いてボランティアに行くことができたんじゃないのか。

 

義援金に少しでも寄付することができたんじゃないのか。

 

3月11日を迎えるたびに自分の卑小さを思い知るばかりだ。



あまちゃんBlu-ray Box 3 / NHK

2014-03-08 19:43:58 | Weblog


ついに、やっと、清水の舞台から飛び降りる心持ちで、買ってしまったあまちゃんBlu-rayBox vol. 3 !!!


未だにあまロスから抜けられないまま、vol. 1、vol. 2を飛ばして、一番特典の多いvol. 3を先に購入。特典ディスクもしっかりBlu-rayで、内容特盛り沢山!


年末に10時間放送された、あまちゃん祭りのヒットパレード集でも小出しにされていたミュージックグリップ集が嬉しかった。


各キャストのクランクアップ集ではミズタク=松田龍平に花束を渡すユイちゃんが大泣きするシーンが見られたり、すべてネタバレしたくなるくらい素晴らしい特典画像の数々は凄い!


さらにブックレットも編集が凝っているし、生写真?や喫茶アイドルのコースターやらの付録も満載。ほとんど宣伝コピーになってしまったが、私のようなミーハーファンには宝箱のようなセットである。


先に特典ディスクから見始めたので、本編は17~18週しか見ていないが、完全版と銘打つだけあって、放送時とは異なる編集が入っている様で、ネットで話題になった「聖子ちゃんがぶりっ子云々」のような台詞のカットと行った大きなものだけではなく、例えば甲斐さんの一瞬の表情を抜いたカットのアングルが変わっているなど非常に些細な部分に手が入っている感じがある。


まだまだ放送版との精緻な比較はやっていないが、完全版バージョンの変更部分を探してみるのも楽しみ方のひとつだろう。


最終回までこれから観ていくのが楽しみだが、次はやはり久慈=袖か浜の美しい海のロケが多い、vol. 1の故郷編をBlu-rayで観たい。袖が浜駅に佇み、海を見つめるアキの横顔のカットをフルHDで観たいんだな、、、あまロス軽減のために買ったようなものだが、さらにあまロスが深まってしまったような気がする。じぇーじぇー(ふう)

 


世界の中心で、愛をさけぶ / TBS

2014-03-01 17:37:06 | Weblog

2004年に放映された「世界の中心で、愛をさけぶ」。放映当時で19歳だった綾瀬はるか、山田孝之が主演。それまでグラビアアイドルとしての活動が多かった綾瀬はるかにとって、女優としての出世作となったと思われる作品。

 

1話から4話までの綾瀬はるか演じる廣瀬亜紀と山田孝之演じる松本朔太郎の出会いから付き合うようになるまでの、繊細なやりとりがたまらず、ハマってしまった作品。ヒロインの名前がアキであったり、ウォークマン(カセットテープ)がキーアイテムになっているなど、「あまちゃん」と共通点がある。そういや能年怜奈もあまちゃんのクランクインのときには19歳だった筈で、同じ年代でヒット作に恵まれていることも似ている。

 

ヒロインが白血病で、、、という点は山口百恵の赤いシリーズなど使い古された設定ではあるけれど、原作や映画の雰囲気を壊さず、丹念に高校生の普通の生活を軸にアキやサク、スケちゃんやボウズ、智世たちのやりとりを優しく描いていて、共感。これが「スペック」「トリック」の堤 幸彦監督の作品とは思えないくらい、堤カラーは抑えられている。(カット割りやカメラワーク、各シーンのこだわりなどは十二分に出ているけど)

 

後半は、アキの死に向かう絶望と抵抗を軸に切なく辛いストーリーが続き、それはそれでドラマとしてのカタルシスはあるのだが、やはり前半のアキとサクが結ばれるまでのドラマの世界観が良いのだ。また、仲代達也が演じたおじいちゃんの存在の大きい。おじいちゃんの初恋の人への想い、サクとおじいちゃんの自転車にまつわるエピソード、おじいちゃんの死とサクの喪失感、そのサクを慰めるアキの想い、、後半に連なるテーマがいっぱい詰まっているのだが、アキとサクの互いを思いやる気持ちが見える前半こそ、肝であり、私の大好きな部分なのだ。

 

原作や映画では、あまりサクやアキの両親は描かれていなかったように記憶しているのだが、映画よりも時間的に余裕が持てるドラマの利点を生かして、サクとアキ両方の家庭や両親のキャラクターもしっかり描いていて、これが映画以上にストーリーに深みを持たせているように思われる。アキの父親を演じた三浦友和はまあ赤いシリーズで山口百恵の相手役だったオマージュ出演かと思いきや、アキの死後、十数年振りに廣瀬家を訪ねたサクに、医者として働き続けてきたことを亡くなった娘のためと理解し感謝する場面ではその演技に泣かされてしまった。

 

綾瀬はるかは、八重の桜のようなシリアスも、ホタルノヒカリのようなコメディもできる幅の広い女優になった。しかし、このドラマでの透明感、おそらく全力投球したであろう演技の迫力は、他の作品では見られないと思う。又、山田孝之も演技力、役作りの半端ない取り組みがすごい役者になったものだ。何せ純朴なサクが、クローズでは偉い強い不良になったり、闇金ウシジマくんになったりするのだから。

 

ドラマのロケの大半が行われた伊豆の松崎町にはなかなか機会がなく、いまだに訪れていないのだが、二人が駅でおじいちゃんとおじいちゃんの初恋の人の遺灰を風に撒くシーンが撮影された、千葉の小湊鉄道の月崎駅には行くことができ、ホームでそのシーンを思い出しながらボーッとしてたら、小湊鉄道の気道車のど迫力の警笛に驚かされ、腰を抜かしそうになった。

 

・・・・どーも、気持ちが入り過ぎる作品となると、文章が空回りしている。このドラマの自分が感じ入った部分を伝える言葉が見つからない。このドラマのファンの方々、本当にへたくそな文章でドラマの魅力が伝わらず、申し訳ない。